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市長の部屋

未来創造

 明けましておめでとうございます。初春の穏やかな一年の始まりをお迎えのことでしょう。元旦の三社参りはどちらへお出かけになりましたか。私は地元・小木原の諏訪神社でご参拝の方々をお迎えする立場ですので、それを済ませた後に郡山八幡神社や羽神社など数か所をお参りします。伊佐市で最も参拝者が多い郡山八幡神社は、近年その人気がますます高まってきたように思います。神殿の屋根の葺き替えも5年前に終わり、境内を石塀で囲む工事も平成22年秋には完了しました。福岡県在住で山野ご出身の篤志家から大きな石柱記念碑や7対の灯篭の寄贈により、趣や風格がいっそう増してきました。月に一度、わざわざ福岡県から参拝に来られる信心深い篤志家です。

 

 大晦日から元旦に移り行く感覚を見事に表した俳句が虚子の「去年今年貫く棒の如きもの」です。去年と今年は別のものではないのですね。去年があって今年があると単純に解釈しますと、昨年11月の選挙で議員と市長が決まり、12月議会を経て新たな年となりました。1月の9日と10日に一般質問が行われますので議会傍聴やインターネット配信に関心をお持ちください。4日の仕事始めをスタートに挨拶まわりなどで忙しいのが年始の恒例になっています。第3週は庁内的には平成25年度当初予算の市長ヒアリングに入ります。時間的にかなり拘束されるので、お約束がないお客様には会えない場合があります。

 

 国民の祝日の成人の日は14日ですが、伊佐市は帰省を兼ねて正月に新成人が集まる3日におこなっています。20歳で大人へのゲートをくぐることの意味を十分認識してもらうように実行委員会方式で企画し、伊佐市文化会館で開催を予定しています。かつては荒れる成人式が全国的に見られ、伊佐市でもそういう頃がありました。経済が低迷し、就職先もなかなか決まらない時代に入り、荒れた成人式は影をひそめました。それだけ人生に真剣に向き合うようになったということでしょう。成人式で忘れられないのが平成7(1995)117日の阪神淡路大震災です。成人式での集合写真が最期の写真になった若者たちのことです。命ある成人式に感謝してほしいと思います。

 

 東日本大震災でも多くの犠牲者が出ました。被災地は今でも厳しい冬の真っただ中です。震災後2度目の新年を迎えて、なんとか希望の光を求めて頑張っておられると思います。少しでもお手伝いできればと、南三陸町へ昨年の4月から二人の職員を伊佐市から派遣しています。慣れない寒さに順応しつつ、流されてしまった街を見ながら、必ず来る春を信じて頑張っています。二人ともだいぶたくましくなったと思います。「絆」という言葉が全ての人々を包んだ頃がありました。言葉が褪せないで意味が保たれることの難しさがあります。行動・実践することで言葉を褪せさせないことです。

 

 今年は政治の世界も一変し、迷走する民主党政権が瓦解して創造していく自民党政権へと移行しました。私は「迷」から「創」へ時代が大きく動いたと位置づけています。そして、何よりも政権の安定が全ての始まりです。安定しなければ外交上に大きな不利益が生じます。経済交渉や国防論議において、外国から足元を見られて国益を損なうことになります。内紛を続ける国は滅びるのが歴史の教訓です。自由を履き違えてはいけませんし、義務を果たしながら権利を主張し、しなやかな自由を創出してほしいと思います。

 

 伊佐市の平成25年度予算ヒアリングを通して私が職員に求めることは、「絆」を色褪せさせないで創造力を発揮することです。まさに「創」の一字が今年の年末の一字になるようにしたいのです。地方自治は住民の幸せを願うものでなければなりませんし、いろんな市民の暮らしがあります。自治会や学校、企業や団体、施設や病院、様々なサークルや集まりなど多様な市民や組織から情報を集め、施策を創造していかなければなりません。市民の皆様も自ら参加・参画していただきたいと思います。「雇用」、「コミュニティー」、「若者」を三つのキーワードとして今年はスタートします。皆様のこの一年のご多幸をお祈りしつつ、新年のご挨拶といたします。

   

   

      吉と出る今年最初の運だめし
   空焦がし鬼も逃げゆくどんど焼き
   大人びて訛りうすらぐ成人式
   何事もなくて小正月これでよし
   手をつなぎ急ぐ家路や雪灯り    -新-

 


2013年01月01日