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市長の部屋

伊佐市誕生月

isashi.JPG 11月は、新市「伊佐市」がスタートした月ですので、特に感慨深いものがあります。その伊佐市が8年目に入りました。伊佐市の歴史は伊佐郡にルーツがあり、それは3町3村の伊佐郡が昭和29年の昭和の大合併で大口市と菱刈町に再編され、以降50年の月日が流れ、平成の大合併と言われた平成17年には間に合わず、3年遅れて平成20年に晴れて伊佐市としてスタートしました。当時は難産の末に生まれた気がしましたが、現在の一体感を思えば意見や考えの違いは何だったんだろう、と不思議なくらいです。今日に至るまでには、多くの皆様の積極的なご協力や活動のお陰だと感謝しています。伊佐市は、鹿児島県内では冬は寒冷地と呼ばれますので、霜月の名にふさわしいスタートでした。

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 私は、ホームページの挨拶で前年や前月を振り返るような話題はあまりしないのですが、今回は少し過去の出来事に触れながらご挨拶したいと思います。昨年11月の出来事で印象的なものが二つありました。近年、大口高校の入学定数割れが顕著になっていたことで、県教育委員会から1学年3クラスを2クラスに減ずる通知がなされ、その決定を延長させるための施策として伊佐市が5千万円の基金を創設しました。この基金は、いわゆる旧帝大クラスの大学合格者に100万円、その他の国公立クラスの合格者に30万円の奨励金を出すための基金で、この施策は著名な教育評論家から痛烈に批判されたことで全国的な話題になり、判官贔屓的に大口高校にとっては追い風になりました。


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 もう一つは、「伊佐大泉」の大山酒造さんが元サッカー選手の前園真聖さんを自社CMに起用され、録画撮りをされたのが昨年の11月でした。前園さんは、ご本人の酒による不祥事からタレントとしての活動を自粛していた時期でした。CMの中では焼酎を勧められて、「只今、修行中です」と言って飲まない場面の前振りが録画されました。とても誠実な前園さんを感じながら楽しい時間を過ごしました。このローカルな鹿児島版CMが東京のメディアの知るところになり、彼を困らせる逆説的なCMにより前園さんは各局からの出演依頼が増え、1年後の現在は大活躍中です。この二つの例には、マイナスをプラスに逆転させるヒントがあるように思います。

 

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 先月は、TPP決着後のシドニーへ鹿児島県市長会の一員として出張し、広大な土地で飼育されている"WAGYU"の農場を視察しました。経営者は日本人です。日本の国産和牛と変わらない肉質の牛を育て、世界各地で技術指導もされています。今後は、関税の引き下げとともに日本へも入ってくると思われます。日本の和牛は高品位な品質で勝負してきましたが、国内を主な消費地としていたために海外を主戦場とするための戦略が遅れたのも事実です。"WAGYU"ブランドは、海外では手頃で上質な牛肉として評価されています。圧倒的な量に対しては、安全性と質で本家『和牛』の真髄を見せるべきでしょう。

 

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 TPP決着に不安を抱きながらも、伊佐米の収穫作業は順調に進んでいるようです。JAの仮払い(前渡)金はヒノヒカリの1等で6,100円、昨年より800円高く設定されました。一昨年が6,450円だったことを考えると、これでも350円は安いことになります。農家が、独自に有利な販売方法で顧客を確保するなど、今後はTPP決着をスタートとしてあらゆるアイデアを駆使しなければなりません。これからの伊佐の農業を担う若い農業経営者に大いに期待しています。農業を生業としてしぶとく、したたかに生きるとともに、農山村の自然あふれる命の根源を味わっていただけるように、グリーンツーリズムなどで交流を図ることも情報発信となります。

 

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 11月の伊佐は、春の桜と並んで紅葉の美しい季節です。鹿児島県では紅葉の名勝地としてマスコミでも多数紹介されます。紅葉としては第3週頃が一番の見ごろですが、銀杏の黄葉は11月始めから楽しむことができます。曽木の滝公園を中心にした恒例の「もみじ祭り」は今年も23日の開催です。2122日は、曽木の滝のライトアップも行います。23日の祭り当日は、毎年大変混雑し来場された皆様にご迷惑をおかけして申し訳なく思っています。紅葉の期間は比較的長いですので、ゆっくり紅葉をお楽しみになりたい方は祭り前後の日をお薦めします。銀杏と言えば海音寺潮五郎氏の「二本の銀杏」が思い出されます。海潮忌・文学フェスティバルを29日午後1時より大口ふれあいセンターで行います。偉業を偲び献花をしたのち、短歌とエッセイの表彰、選者の鼎談が行われます。


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 今月恒例の市民文化祭が2日と3日に菱刈トレーニングセンター、3日に伊佐市文化会館で伊佐市文化芸術協会の催しとなっています。国民文化祭鹿児島大会は先月31日にスタートしましたが、伊佐市では7・8日に「紙屋悦子の青春」を文化会館で上演、9日は大口高校で榎木孝明さんの講演、1415日に「カンヅメ少年と「いざ!」いさの宝探しの旅」が文化会館で上演されます。高校生や一般市民に劇団「非常口」も加わった市民劇団を結成し、昨年より稽古を重ねてきました。国民文化祭の活動を通じて新たな人財が生まれてくれることを願っています。市内小中学校の音楽発表会が、17日火曜日午後になりますが文化会館で行われます。子どもたちの奏でる・歌う清々しさにきっと感動されるでしょう。また7・8日は、「ふるさとまつり」も菱刈農村ラウンドで盛大に開催します。ご家族やご友人をお誘い合わせて、伊佐の収穫祭をお楽しみください。

 


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 少々長い挨拶になりました。秋は文化とともにスポーツもとても盛んです。各小学校区のコミュニティ活動として、文化祭と合わせて駅伝大会も行われます。先月の国体でのカヌーの活躍、県民体育大会でのカヌーとラグビーの優勝など若者の活躍が喜ばしい伊佐です。バスケットの"bリーグ"も開幕しました。2部西地区のレノヴァ鹿児島と伊佐市は「まちづくり協定」を結び、今月3日は、6月に田植えをした"レノヴァ米"の稲刈りやバーベキュー、プレー指導などで交流をいたします。文化・スポーツ・紅葉の盛んな、まさに伊佐市誕生月にふさわしい11月をお楽しみください。

 

  稲株のひとつひとつに命ありtanbo-.JPG

  新酒新米宴祭りの主役なり

  艶ありて凛々しくもあり菊人形

  謎解くポアロ夜を忘れて読み耽る

  銀杏の落ち葉となりし海潮忌

  残照に飛沫虹色曽木の滝    -新-



2015年10月29日