伊佐の夜空をながめて
〝♪9月の風〟というアコースティックなギターの曲を若い頃聴いた記憶があります。風はどこから吹いてくるのか考えたことはありませんでしたが、人生の風はいつも未来へ吹いていたような気がします。フォローウインドでしょうか。アゲンストの風もありますが、最初からアゲンストならその方向には進みませんので、人生の後押しをしてくれるのはいつでもフォローウインドです。
8月で口蹄疫終息が宣言され、伊佐のせり市場も二回ほど行われました。今まで強いアゲンストの風にただただ吹き飛ばされないように耐えました。いよいよこれからフォローの風に乗せていかなければなりません。そのためには購買者のご理解や国・県の支援、消費者の食卓に大いに期待をしています。景気は気持ちが一番といわれます。みんなで盛り上げましょう。
今年の夏は例年になく酷暑といっていいほどでしたが、今月の伊佐の朝夕はさすがに過ごし易くなりました。真夏の暑い日でも、夜空の星や月を眺めていると気持ちは落ち着き、涼しささえ感じるものでした。伊佐は伊佐平野と呼ばれるぐらいですから、広い平野を鳥神岡など四方の山々が取り囲んでいます。伊佐のどこにいても同じような夜空を見ることができます。
満月・三日月・満月と周期があるのですが、月の出・入りは1日40分ず
つのずれがあります。毎日関心を持っていると、朝夕の空がとても気になります。同時に周辺の星座にも目がいきますが、とりわけ大きく輝く木星と金星の位置が気になり始めます。近づいたり離れたりする相手が満月だったり三日月だったり、想像豊かに興味が尽きないのが伊佐の夜空です。
今月の22日が十五夜と聞きます。先月25日の満月の夜は1か月早い十五夜のような気持ちでした。自分自身が60歳の還暦を過ぎ、昨年8月に生まれた初孫が無事一年を迎えることができました。森羅万象の全てと今ここに存在していることに、満月を見ながら感謝することでした。流れ星のようにいつかは終る命と、惑星や恒星のように終ることのない命の不思議さです。
生きていることへの感謝、生かせてもらっているという事実、全ての偶然が重なって今があるのだという心境でした。宇宙は無限そのものであり誰もその全容は知りません。人間には肉体としての限界がありますが、魂(心)まで含めると無限といえるかもしれません。雲の形状や月の姿や位置で日々変化の伊佐の夜空を眺めながら、神の存在や人間のすばらしさや愚かさを考えます。
〝伊佐の散歩道〟と銘打って、お好きな散歩コースを募集したことが数年前にありました。夜空だけでなく山や丘、川やせせらぎ、野に田に畑、木々や草花を揺らす風、朝日や夕日の輝き、人々の笑顔など全てが絵の中の風景のようです。将来の移住・定住を促進するために、お試しに住んでいただく住宅を4棟作りました。予約状況がとても好調です。新しい散歩道を見つけてください。
イベントや行事が自粛されていた先月までと違って、今月は多くの催しがあります。5日は大口高校体育祭もありますが、大口ふれあいセンターでは午後1時半から「没後400年記念新納忠元歴史講演会シンポジウム」を原口泉先生ほか3名の先生方をお招きして行います。11日は伊佐農林高校体育祭です。同じく12日は市内4中学校の体育祭と続きます。
映画「半次郎」の先行上映が文化会館で行われるのも11日・12日です。2日間で6回の上映を予定しています。18日に大口ふれあいセンターで春風亭柳之助さんのチャリティ落語会を行います。25日午後3時から伊佐市文化会館で「いさのおんがくたい」のコンサート。同日25日午後6時半から轟公園で行う「スターダストイン伊佐」には、今年は福岡で活躍中の若手ファッションユニットQuantize"クォンタイズ"のファッションショーも入ります。
上記紹介したほかにも、19日の明光学園の明光祭、県民体育大会のカヌー競技が菱刈湯之尾の川内川で行われます。18日から23日にかけては敬老会や自治会の運動会なども盛んに行われます。この9月で元気を取り戻したいと思います。気持ちを前向きに一歩でも二歩でも動くことです。大口ふれあいセンターで3日まで開催中の長尾美紀さんの絵葉書展、ユーモアたっぷりの動物達に元気をもらいます。
9月議会も始まり活気が出ているところですが、企業誘致促進についての条例を大きく改正して、県内トップの優遇施策を盛り込みました。地域振興課にお問い合わせください。市のホームページ活用もよろしくお願いします。〝ここがい~さ〟や〝いさNAVI〟などもクリックしてみてください。思いがけないことやお役に立つ情報があります。今月も私の拙文をお読みいただきありがとうございました。まだまだ残暑が続きます。お体にくれぐれもご自愛ください。
二百十日 知るや知らずや 穂の揃ふ
鈴虫の ソロからコーラス 夜が明ける
彼岸花 現世来世の 際に咲く -新-
2010年09月01日
夏、元気にスタートです。
暑い夏が戻ってきました。今年は異常気象といわれて、先月は局地的なゲリラ豪雨の被害が日本各地で発生し、地球規模での寒さ暑さの異常な状態が報道されています。暑さがどの程度続くかわかりませんが、熱中症対策はしっかりとお願いします。科学技術の恩恵で暮らしやすくなり、自ら鍛えたり我慢したりが苦手になり、人間の体が弱くなっている気もします。甲子園球児のプレーを見ていると、若さの美しさや鍛えることのすばらしさを感じます。私は少年期から青年期の間に体を鍛えなかったので、後悔とともにこれから残りの人生で少しでも取り戻せないかと思っているところで、今読んでいる本が「50才からの肉体改造」(川村昌嗣著・幻冬舎)です。
無理な鍛え方をするなと言われますが、夏だからこそ挑戦してみたいも
のです。少年時代にすべきであったことを今さらしても効果は薄いかもしれません。還暦は終着駅であると同時に始発駅と思って、鈍行の各駅停車に乗り換えたつもりでいます。10年前から始めた水泳は週1回2000mを泳いでいましたが、やりすぎもいけないのでこの8月からは1000mにし、温泉と組み合わせてみます。長年続けている習慣のペースや練習量を減らすのは勇気がいることです。心のトレーニングは、「考えない練習」(小池龍之介著・小学館)のような本を読みながらの頭と心を冷やすひと時です。言葉のトレンドとは面白いもので、今月号の月刊誌PRESIDENTの特集は〝悩まない練習〟です。
〝考えない〟とか〝悩まない〟とかが「練習」できるものかどうか、読む
こと自体がそれらを意識している証拠みたいなものです。この100日近くの口蹄疫対策には本当に多くの方々にお世話になりました。心から御礼申し上げます。行政も畜産関係者も〝考える〟・〝悩む〟の連続でした。畜産に関係のある人からない人まで、全ての人が心一つになって対応した100日間でした。支援金も多くの方々から寄せていただき、消毒防疫の徹底などに使わせていただきました。総額は1000万円を超えます。このような経験を通じて連帯感が深まったことと、畜産関係者自らの防疫に対する自覚が高まったことは、今後の畜産の発展には大きなことでした。気を緩めることなく今後も対応します。
先月宮崎県知事が移動制限解除の発表を、深夜、ライトアップの下に県庁正面玄関前で行いました。それは隣県3県へのお詫びの言葉がなかったことです。宮崎県民や畜産農家へ向けてのメッセージは大切なことと理解しますが、隣県への影響は大変なことであったことを認識していただきたい。例えれば、何も違反していないし、車も動かしていないのに事故に合ったような、「もらい事故」同然な100日間だったのです。子牛のセリ市を開けなかったことによる損失やイベントなどの中止、商店街の売り上げ不振、あげればきりがありません。〝信義〟という文字、知事にはこの言葉の意味を今一度思い出してほしい。
私は〝義〟という言葉に強い関心を持っています。榎木孝明さんの映画「半次郎」の制作意図がやっと分かるような気がします。戦をするために東京を目指したのではなく、「糺すべき義あり」を錦の御旗にしたのでした。熊本鎮台で政府軍の意図どおり戦となり、城山でまさにラストサムライとしての〝義〟を終えたのでした。現代は何でもその時の〝風〟や〝トレンド〟で決まり、考え抜いた深いものや歴史を反映する価値観が失われています。ここ数年の国政選挙がまさに象徴的です。〝義〟が価値観を持つ世の中にならなければ、このままでは日本という国家は世界で漂流するばかりですし、皮肉にも失われた20年として歴史の中でも漂流することになるでしょう。
映画「半次郎」は9月11日、12日の2日間、伊佐市文化会館で6回先行上映されます。前売り券も大人1000円、高校生以下500円の特別割引で販売しております。伊佐市文化会館や市地域振興課へお問い合わせく
ださい。市をあげて宣伝・協力していますので身近にいる市職員にお聞きになっても結構です。
鹿児島や熊本での上映は9月18日からの予定で、上映予定の映画館ではす でに予告のプロモーション映像が話題になっています。映像、音楽、殺陣、せりふ(鹿児島弁)等々、2時間にもかかわらず物語のスピード感、潔さ、どうしようもない哀しみ、見終わってジ~ンとくる何かがあります。余計なことですが、エキストラで出ていた私を、予告で見つけたというメールをもらいました。
今年の夏は蝉の鳴き声が例年より少ない気がします。これも異常気象で
しょうか。少々うるさいほどの蝉の声が8月には似合っているし、夕立に浴衣姿、帰省に盂蘭盆、甲子園には白球と歓声、夏は夏らしく山・海・川に皆さんのいい思い出がたくさんできますように願っています。熱中症や夏風邪・寝冷えなどにお気をつけください。暑中から残暑へとお見舞い申し上げます。
8日と31日が伊佐家畜市場での子牛セリ市の再開です。値下がりがないことを祈りながら、今後の畜産復活・発展の再スタートにしたいと思います。
ひぐらしの カナカナカナカナ 露天風呂
打ち水に 鼻緒も裾も 濡れており
風鈴に うつらうつらの 昼寝かな -新-
2010年08月02日
暑中見舞いと届く、勇気。
暑中見舞いが届く季節になりました。還暦を過ぎた同級生からの便りに心も弾みます。「〝むかし〟というお化けには気をつけなさい。」何かの本で読んだことがあります。懐かしむことにより現実逃避することを戒めたのでしょう。青春時代のほろ苦い思い出は誰にでもあります。純粋な気持ちが全てに優先していた時代でした。便りには、紆余曲折がありながらも、一応還暦を無事に迎えられた安堵感があります。どの同級生も一番心配してくれるのは口蹄疫のことです。少ないけれどもと言いながら、わざわざお見舞いを送ってくれた同級生もいます。「消毒ポイントで頑張っている人たちに栄養剤でも」と添え書きしてあります。本当にありがとう。皆さんから勇気をいただいています。

本当に多くの方々から多くのご支援をいただきました。その中に畜産関係者も多数おられます。困っている一番の当事者なのに、私たちが一生懸命防疫に取り組んでいることへの感謝として、その気持ちを支援金という形で届けてくれました。私たちは畜産農家や産業としての畜産を守るために、当然のことをしているのです。これからも油断なく一生懸命防疫に努めます。危機的な状況に直面すると思いがけない力やお互いの連帯感が出ます。5月のこの挨拶コーナーで口蹄疫のことをお知らせしました。先月も同じようにお知らせしなければならず、今月もこのような挨拶になりました。畜産農家のご苦労やご心労も限界が近づいています。今月こそは子牛セリ市が開かれるように願っています。
梅雨に入った先月半ばからいきなりの集中豪雨でした。梅雨と言えば、昔の人は「雨七日、日七日、風七日」と言ったものです。近年そのような言葉は全く聞かなくなり、豪雨、干ばつ、竜巻や雷雨など状況が一定しないようになりました。異常気象と言えばそれまでですが、平成18年水害の記憶が、まだまだトラウマとしてあります。今年は入梅していきなり豪雨、まるで梅雨末期を思い出させましたので、今月初旬には梅雨明けを期待したいものです。紫陽花は雨に似合うと言いますし、立葵の花が茎のてっぺんまで咲き上がれば梅雨は終ると、隣のおばあちゃんは言います。俳句の季語にもなるような風情が今も昔も変わらないことを願うばかりです。

榎木孝明さん企画・製作・主演の映画「半次郎」。先月、鹿児島市内で
試写会がありましたが、すばらしい作品に仕上がっています。伊佐市が撮影のロケ地として大きな役割を果しました。「戦場や退却シーンなど伊佐市の持つ清涼な凛とした雰囲気はピッタリだった」と、榎木さんは語っておられました。主に戦いのシーンで郡山八幡神社裏の高台、野戦病院としての箱崎神社、鳥神山 中腹は錦江湾と桜島を見はらすセッティングでした。特に極めつきは奥十曽に洞窟をセットし、周辺の灌木の林を半次郎の最期の場とするシーンで、まさに映画のクライマック
スでした。多くのボランティアのお陰でもあり、榎木さんを信じて協力してくださった人々のお陰であることを、映画を見ながらあらためて思い、感謝する試写会でした。
〝道標なき若者、道標になれぬ大人〟どこか現代と重なるような世相が西南の役直前の日本だったような気がします。2時間1分の映画としてはスピード感があり、薩摩の半次郎から幕末を経て出世した桐野俊秋までのストーリーも分かりやすく、下野して西南戦争へ、 そして敗残・退却しながら城山で最期を迎える。殺陣のシーンは見応えがあります。カップルで見る娯楽映画としても十分楽しめます。戦いのわりには残酷なシーンがないので青少年にも安心です。音楽が吉俣良さん、主題歌は平原綾香さんです。
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伊佐市では9月の鹿児島・熊本での封切りに先駆け、9月11日(土)・12日(日)に伊佐市文化会館で6回の先行上映を計画しています。
チケットは伊佐市文化会館、市地域振興課(大口庁舎)、市地域総務課(菱刈庁舎)ほか各プレイガイド等にお問い合わせください。
口蹄疫の影響で夏祭りが中止になりましたが、本当に早く光が見えることを期待しています。夏休みに入っても行楽地に影響がでます。口蹄疫のウィルスは人や物によって運ばれることもあり、ハエからイノシシに至るまであらゆる生物を媒体とします。いったん防疫体制が解除されても、ゲリラ的にどこで発生するかわからない不安と怖さがあります。一般の人は畜産農場に近づかないこと、農場としては徹底的な防疫体制を続けることが重要です。行楽やイベントが自粛される影響で消費が落ちています。お金が世の中を回ることにより経済が活発化します。感染の危険性についてだけ注意を払いながら、できるだけ消費に結びつくような夏休みであってほしいと思います。帰省やご来訪をお待ちしております。
夕菅に 君を重ねし 月明かり
凌霄花(のうぜんか) 遊ぶ黒蝶 昼下がり
三日月や 君待つ夜の 天の川
2010年07月01日
あじさいの季節です。
紫陽花が似合う季節になりました。相知町(現唐津市)の「見返りの滝」は今年も紫陽花にいっぱい包まれ、多くの観光客で賑わっているでしょう。相知町の頃、当時の富永観光課長にいただいた数種類の紫陽花が今年も庭先で咲いています。退職された富永様を先月お訪ねしましたが、今でも新種の紫陽花の研究に余念がない様子で、パン工房で働いているご子息の貴博さんもお元気でした。曽木の滝を見に来ていただいたのがご縁でお付き合いが続いています。曽木の滝周辺は大きく変わろうとしていますので、紫陽花があふれる見返りの滝に見習って、花に囲まれた魅力的な公園になればと思います。市民ボランティアや地域の方々に大いに期待しています。
曽木の滝の分水路が今年度で完成しますが、ほぼできている周辺外郭を見ると、直上流の新堤防や河床掘削と合わせて洪水対策に大
いに役立つでしょう。県道鶴田~大口線にかかる「新曽木大橋(仮称)」も来年度の完成となりますが、現在、工事途中の斜張橋としてその大きな姿を現しつつあります。白くモダンで大きな高い橋が朝日や夕日に染まる光景を想像すると、今から"ウキウキ"心がときめきます。幅210メートル、高さ12メートル、東洋のナイアガラとしての観光名所である曽木の滝に、新たに大橋や下流の曽木発電所跡の魅力が加わります。読売新聞の「平成の百景」にも選ばれ、新幹線全線開通に向けて、さらに宣伝したいとますます気合が入るところです。

先月の挨拶は口蹄疫について皆さんのご協力とご理解をお願いしました。伊佐市は徹底した消毒を畜産関係車両にさせてもらいました。最初は職員を総動員して24時間3交代でスタートし、連休後は災害協定に基づき建設業者に入っていただきました。消毒ポイントも増やし、一般車両のタイヤ消毒マットも用意したため、多くの人数が必要になりました。消毒作業員のほぼ半数を建設関係者にお願いしています。警察官や警備員の交通規制により安全を確保しながらの作業です。ありがとうございます。もうしばらく続きますのでよろしくお願いします。畜産関係者も今しばらくの辛抱ですので頑張ってください。
宮崎県の口蹄疫も国の危機管理の下、ワクチンの使用や特措法の制定など、終息へ向けて動きつつあります。初動がもっと迅速で的確だったら、このような大被害にはならなかったと思います。その中でも、えびの市の対応はすばやいものがあり、その後も畜産業者のノウハウを取り入れて、拡大を防いだのは特筆すべきことです。えびの市の迅速・
的確な対応に感謝いたします。えびの市との距離で20キロ圏内に伊佐市も入りましたので、4月28日から主要道路での消毒作業を続けています。原稿を書いている1日現在は伊佐市でも清浄性確認検査が行われ、その結果は心配ないとの情報です。伊佐市の移動制限は解除される見通しですが、しばらくの間は関係車両の消毒は続ける予定です。さらなるご協力とご理解をよろしくお願いします。
口蹄疫のためにイベントの中止を余儀なくされました。特に市外・県外からの参加者が多いイベントについては全て中止です。今年は二年に一度の消防団の操法大会が行われる年ですが、畜産関係で働いている団員もいることから、開催が難しくなりそうです。畜産農家にとっては子牛のセリ市が5月に続いて6月も中止ですので、経済的にも痛手です。国の補償制度や購買者のご理解など、今後の再建へ向けて頑張ってまいります。伊佐の子牛は血統的にも良く、全国のセリ市場ランキングでも上位にあります。少しでも早くセリ市が再開されることを願っています。全国の皆様の応援やふるさと会の皆様の励ましに、心強くして頑張ります。
6月議会も始まりました。今回は口蹄疫発生による畜産農家への支援にかかる経費など緊急的なことのほかに、チャレンジ基金による焼酎用麹米生産拡大や汚泥再生処理センターの用地取得などがあります。中でも子どもの細菌性髄膜炎ゼロを目指すため、昨年のHibワクチンに続き小児用肺炎球菌ワクチン接種を全額助成するための予算も提案しています。定住のための移住体験住宅4棟の宣伝や企業誘致活動など、「ふるさと会」との交流も盛んにしてまいります。関東、東海、関西、福岡へのふるさと会の紹介をいたします。伊佐市役所地域振興課へお名前やご住所をお知らせいただければ、それぞれの県人会事務局へ連絡・登録させていただきます。皆様との縁や輪を大切にしたいと思います。
大人びて 紫陽花清楚に 色は青
二番茶とて 好きな人もいる 雨あがり
雨予知の 超低空 ツバメかな
-新-
2010年06月01日
「ふるさと」のためにみなさんの協力が必要です。
5月はとても厳しいお願いから書き始めます。それは「口蹄疫」です。
牛や豚のとても恐ろしい疫病で、先月宮崎県で確認されました。隣県である鹿児島は畜産を主産業の一つとする県です。影響は甚大なものがあります。伊佐市も例外ではありません。和牛は米作と並ぶ大きなウェイトを占める産業・農業で、地元でも多くの牛や豚が飼育されています。なんとしても防疫の徹底を図り、絶対にウィルスが入らないように万全を期さなければなりません。洋服や靴、場合によっては空気感染もしますので旅行や行楽の際、遠隔地への移動は十分に配慮していただくよう皆さんのご協力をお願いします。
できれば、発生地へのお出かけは自粛していただきたいほどです。
潜伏期間が1週間から10日あります。しばらく発生の情報がなくても油断はできません。過去においては平成12年3月に発生しました。あの時に比べたら感染力が数倍高くなっています。中国ではほとんどの地域で発生していますし、韓国も地域によって発生しています。輸入される藁は未発生地のものと聞いていますが安心できません。日本での検疫も所によっては甘いところがあるのではと心配になります。牛のセリ市や品評会、共進会は全て中止となっている状態で、経済活動に甚大な影響がでます。飼料代などの管理費はかかったうえに、市場再開後は頭数急増と大きくなりすぎて価格が大幅下落する恐れがあります。
農場で一頭でも発生すると全頭殺処分して埋めることが義務づけられています。
このような厳しい書き出しをお許しいただきたいと思います。先月28日には伊佐市口蹄疫対策本部を設置いたしました。すべての畜産関係者の神経はピリピリしています。本当に恐ろしい疫病です。5月の連休は湯之尾でドラゴンボートレースを行う予定でした。九州各地から毎年参加していただくチーム、地元のそれぞれの参加グループ、まさにしぶきを飛ばしながらの〝怒涛飛沫〟。今年は中止しなければならなかったのが残念です。同日に開催されるアートトラックイベントも中止になりました。とにかく多くの人が集まるイベントはしばらく中止にして、事態の終息の見通しがたつまで我慢しなければなりません。皆さんのご協力とご理解をよろしくお願いします。
伊佐平野ではそろそろ早苗が田んぼで風に揺れ始めます。水の中に浮いているのではないかと思うほどに頼りない風情です。高齢化が進み、農業の担い手が限られてきつつありますので、田植えを委託されている担い手農家は早くから田植えにかからないと6月までに終らないのです。これから伊佐が一日一日活気づいていく季節になります。新緑のまぶしさとともに最も伊佐らしい風景でしょう。夜空の星や月の風情も格別のものがあります。今月16日は金星と月が最も近づき真横に並ぶそうです。ぜひ見てみたいものです。先月は雨が多く、寒さも例年になくいつまでも残りました。桜の花を長く観賞できたのも冷春のお陰でしたが、農作物には大きな影響が出ました。
五月の抜けるような青い空を爽快に泳ぐ緋鯉・真鯉は私たちに希望と勇
気を与えてくれます。武者人形は誠実さと頼もしさを感じさせます。日本の伝統行事はそれぞれの季節にピッタリくるものばかりです。春夏秋冬、睦月から師走、24節気、海に囲まれ緯度経度も実に良い所に位置してい
る、まさに神業とも言うべき日本の国土です。海外に住む人から見れば、我が祖国。国内の私たちにとっても〝ふるさと〟そのものです。その日本の国が政治・行政の分野では混迷を深めているし、経済は低迷を続け、なかなか光明を見出せないままです。英雄待望論が国の行く末を間違わないように願っています。NHK大河ドラマの篤姫と龍馬伝から何を学ぶかでしょう。
日本国に誇りを持ち、ふるさとを自慢できることが一番の幸せであり喜びです。伊佐市へのそれぞれの入口に大きな看板を立てました。〝ふるさと♪〟〝伊佐市♪〟の二文字が目立つ黄金の稲穂と抜けるような青空が印象的な看板で、若い職員のアイデアです。ぜひご覧ください。感動のあまり見とれてよそ見などしないように、交通安全にも気をつけてください(笑)。「ふるさとは遠くにありて思うもの」ではなく、帰ってきて欲しいところでもあり、新しい定住者がふるさと人として仲間入りする町でもあります。地域の風情や人情に触れていただくために、お試しに住んでいただくモデルハウスを4棟準備していますので、市地域振興課にお問い合わせください。
4月は新年度の始まりで、職員異動から行政説明会など各種総会や花見がありました。来月は6月議会が始まります。今月は内務的にはあまり拘束されませんので外務が多くなり、県外への出張が増えるのもこの5月です。九州市長会も中旬に佐賀県であり、関東・東海・関西への出張もあります。それぞれの地域でお会いすることを楽しみにしています。5月の市内のイベントをいくつか紹介しますと、16日に「日本舞踊協会公演」、22日に「いさのおんがくたい2010」、30日には「ふれあい講座」も開講します。ふるさとを感じながらお過ごしください。

2010年04月30日
新年度が始まりました!
今年の桜は開花が例年より2週間ほど早く、4月になって葉桜へと変わりつつあります。桜の名所百選の忠元公園も例年なら4月の上旬まで楽しむことができますが、今年は新緑が早まりそうです。先月の桜まつりは桜の下で野点(のだて)などを催し、静かに花びら舞う中でのすばらしいひとときを過ごしていただけたかと思います。先月の21日から28日までは"伊佐桜芸術週間"と銘打って若者がイベントのすばらしいコーディネートをしてくれました。発想の斬新さに驚き、誰でも考えつきそうですが、コロンブスの卵的発想でしたので、紹介したいと思います。
彼らが自費で製作したポスターがすばらしい。桜の花びらを形取った一枚一枚にイベントを紹介しています。もちろんポスターはピンク色です。21日に3中学校合同吹奏楽「伊佐の芽コンサート」、22日がクラシックコンサート「日本フィル金管五重奏」、27日に映画2本、「ゆずり葉」・「未来の食卓」と和太鼓「桜太鼓解散ライブ」、そして28日は忠元公園桜まつりでの野点。夕方はバレエ「ジゼル」でした。5枚の花びらに見事にアレンジした案内ポスターは目を引きました。
"100選の桜たちと芸術へ出逢いに伊佐にいらっしゃいませんか?"と呼びかけるポスターで、なんともいえない遊び心とセンスを感じました。欄外には文字は小さいものの、上記以外の3月の催し物を紹介してありました。その中で、22日鹿児島宝山ホールでおこなわれた、世界のトップジャズコンボとファッションショーのコラボレーションの紹介には目をみはりました。そこに紹介されている"Quantize(クオンタイズ)"は伊佐市出身の若い2人組で、最近注目されているデザイナーです。
昨年から地元TV局のMBCが取材を続けているQuantizeは注目度が高く、時々番組の中で紹介されます。市としても一緒に何かできないかと思い、先日市のイベント等で着る半被と、PRレディの制服をデザインしてもらい、できあがったばかりです。白黒のモノトーンで竹之内直記さんの版画をモチーフにしたものです。他の自治体のカラフルで賑やかなデザインと違い、シンプルさが特徴です。私も忠元桜まつりで着てお披露目をしました。
若者が活躍・活動すれば、まちは活気づきます。"桜芸術週間"に伊佐を訪れた人は小さなイベントから大きなイベントまで数えきれないくらいの人々でした。桜まつりでは車の渋滞も起きてしまい、ご迷惑をかけました。人数の少ないイベントも内容の濃さに感動の涙でした。最後の「ジゼル」は伊佐市文化会館大ホールを満席にするほど、"桜芸術週間"有終の美を飾るにふさわしい舞台でした。鹿児島県バレエ協会の皆様に御礼申し上げます。白鳥五十鈴様にとっては特別な思いの伊佐市(旧大口市)文化会館だったそうです。ありがとうございました。
"散る桜残る桜も散る桜"、いつかは桜も花吹雪となって散ります。賑やかだった花見やロマンチックな夜桜など、それぞれの楽しい思い出を今年も残してくれました。中でも印象的な姿に出会ったのが、高校生のボランティアでのゴミ拾いでした。単なるボランティアではなく、"桜芸術週間"の中心的役割を果たした若者が、チケット売り上げの一部を地元の商品券に変え、高校生の活動に渡し、それを地元で使うエコマネーに近い仕組みを取り入れたことです。環境を次世代と考える仕掛けに感心しました。
4月は出会いの時でもあります。新入生や新しく市民になる人など、新鮮な初々しさが感じられます。市役所窓口も時間外の受付など市民サービスに努めています。お気軽にご相談ください。各地区の行政説明会も12日が西太良と羽月、13日が菱刈、14日が山野と大口の順で説明してまいります。また、集団健診が始まりますので、詳細なことは事前のお知らせをご覧ください。14日から18日までが菱刈総合保健福祉センターまごし館、19日から30日までが大口元気こころ館での実施です。とても重要な健康チェックの機会ですので必ず受けてください。
市民の皆様が健康で安心してお過ごしになることをいつも願っています。新年度になり、気持ちも新たに一つひとつの事業や施策に取り組んでまいります。いろいろな場面で皆さんのご協力をお願いすると思います。市民参加の行政を目指します。職員数は少しずつ減少していきますが、市民の皆様へのサービスが落ちることの無いように留意してまいります。これからの新しい出会いのご縁も大切にしながら、企業誘致や定住を促進するための努力をいたします。皆様からのさまざまな情報をお届けいただければ幸いに存じます。今月も私の拙文・拙句(花5句)をお読みいただきありがとうございました。
花日和 野点に時も 止まりしか
再会も 時の長さに 花明かり
夜桜や 二人の影が 消えていく
別れよし 出会いなおよし 花吹雪
引越しの 荷解く間なく 花宴 -新-
2010年04月01日
新年度へ向けての議会が始まります!
先月半ばからバンクーバー冬季オリンピックが始まったことから、世間の話題が全てそちらに集まり、民主党を中心とした政権が新年度予算や政治と金の問題をどのように国民に説明するのかが見えなくなりました。オリンピックは4年に一度の祭典ですので、視聴率やスポンサーのことを思えば無理からぬことですが、国民生活や日本の進路を真剣に考えると、もう少し報道機関の配慮があってもいいように思いました。2月の後半が失われた時間にならないように、3月からは国の将来にかかわる課題についてのしっかりした国民への報道も増やしてほしいものです。4年に一度のオリンピックより60年ぶりの政権交代の影響がはるかに重要です。
日本は経済的にも精神的にも、"大国"から縮小する国になるような気がしてなりません。人口減や経済の低迷、わがままな国民となった自己中心主義、絆すら崩壊させていく民族になり始めています。坂の上の雲を追いかけるような時は強さを発揮する人が、№1になったら目標や世間の付き合いが分からなくなったようなものです。
最初から社会批判のような書き出しになり申し訳ありません。3月は各自治体の当初予算審議の議会が始まります。県や市町村にとっては重要な時期になります。民間と違って行政は3月議会でその年の予算の大枠が決定します。首長の施政方針も示されますので、その自治体の目指す方向性への質問もかなりのものがあります。自治体は国の方向性と無関係にはありえませんので、しっかりとした国会の議論や国民への情報提供が大切です。その媒体としてのマスコミの役割も一昔前に比べれば格段に重要なものとなっています。祭りに浮かれている間に謀(はかりごと)を済ませてしまう輩がいたことは古今東西よくあることです。伊佐市のような小さな自治体は、謀ができるほどの予算や事業もありませんし、身近な監視が行き届いていますのでご安心ください。
2月18日の報道各社記者会見で新年度の施政方針や予算・事業等を発表いたしました。伊佐市の議会は2月26日に開会し、3月25日が最終本会議です。ホームページで施政方針や平成22年度当初予算概要などをご確認ください。
一般会計予算規模は昨年対比6.7%増の148億1,000万円。安心して暮らせるというコンセプトから、「人の幸せが一番!」とお読みいただけたら幸いです。小学生から18歳以下の医療費軽減などの子育て支援、地元経済浮揚につながる環境対策、複数年度にわたる事業への基金造成等々、国の大盤振る舞いがいつまで続くか分からないことを考えながら組み立てました。"チャレンジ基金"と銘打った基金をつくり、魅力ある地域産業づくりや活性化策の提言を受けながら事業の展開を行ないたいとも思っています。市税が前年度比4.4%減少する見込みですが、歳出で人件費を6.1%削減して対応していきます。
合併も2年目となり、一体化の大きなプロジェクトとして給食センター建設があります。ちょうど市の中央に位置する花北の市山川沿に建設する予算を組みました。市内全域のブロードバンド化や地域ポータルサイトの開設によって、民間や地域からの情報発信による経済的効果も期待しています。昨年打ち出した"定住促進"の施策も引き続き推進し、税や利用料等のコンビニ納付など暮らしの利便性も高めてまいります。
多くの施策や予算の中から一部を少しだけ紹介いたしました。市民の皆様からの信頼がなければ数々の施策も効果的なものにはなりません。より「暮らしやすいまち」にするために一所懸命考えました。何よりもそこに暮らす人々が幸せを実感するまちでなければなりません。予算的には限りがありますが、最大の効果が上がるように努力します。お金だけでなく人情や風土も大切です。私たちの生活はお金だけで成り立っているものではありません。習慣や文化の伝統があり、人々の絆があって始めて落ち着いた暮らしができるものと思います。
今月は桜の開花に向けて時が進んでいきます。「忠元公園さくら祭り」は28日を予定しています。それまでには13日・14日に大口商店街の「春の市」、14日は「本城おきな草春まつり」、21日は「ウォークイン田中」と「秀吉の道ウォークin針持」など、各コミュニティのイベントが続きます。21日・22日の2日間と28日は伊佐市文化会館が文化芸術のメッカになります。21日が「伊佐の芽コンサート」、22日が「大口酒造クラシックコンサート」、そして28日が「バレエフェスタ ジゼル」です。
伊佐は小さな市ですが、ここには何ものにも変えがたい自然や人情のすばらしさがまだ残っています。日の出の太陽、満天の星、月明かりや冴える三日月、四方の山々に大きく広い伊佐盆地、鳥神岡の夕日のなんと美しいことか。2月20日から5日間の県下一周駅伝大会の伊佐チームと、それを支える市民の盛り上がりも何にも変えがたい財産です。
平成22年度も目指す市の姿は、「大地の恵みを 人が奏でる だれやめの郷」です。私たちの故郷です。3月31日までの1か月間、鹿児島銀行の鹿児島・東京・大阪・福岡・熊本・宮崎の全ての本支店ロビーで、伊佐市の紹介ビデオが流れています。鹿児島銀行のご配慮で実現しました。私たちが、榎木孝明さんの映画「半次郎」の紹介も一部取り入れて製作したものです。すばらしい出来映えですので、ぜひご覧ください。
春一番 トランクひとつで 旅立ちぬ
ひな祭り 少し寒さも 残りけり
さえずりの 遠く近くに 田の神様 -新-
2010年03月01日
"鹿児島の北海道"伊佐らしい寒さになりました!
如月の響きには春を感じますが、まだまだ寒さ冷たさも遠のいたわけではありません。朝のMBCラジオのパーソナリティーが鹿児島の最低気温を話す時、必ず出てくるのが伊佐市大口とさつま町柏原です。各地合併をして広くなりましたが、最低気温だけはピンポイントで報道されます。鹿児島の北海道と言われていますので、寒さのマイナスなイメージがあるのではないかと危惧する向きもありますが、南九州での寒さですのでたいしたことはありません。朝夕は冷え込んでも昼間の気温は上がりますし、寒さ暖かさのメリハリが情操を豊かにしてくれます。私が俳句を趣味にしているのも、ふるさと伊佐の影響があるのではないかと思います。今頃の季節に最も合ってるのが、〝梅一輪 一輪だけの 暖かさ -服部嵐雪(はっとりらんせつ)-〟でしょう。寒い中、まず一輪咲いた風景ですが、私は一輪挿しになにげなく挿してある部屋をイメージします。いずれにしても、そこだけは暖かさを感じる日本人の季節感を実によくとらえています。
先月は正月の雰囲気が10日の新春出初の式までは大いにありましたが、日々過ぎるにしたがって通常の仕事や暮らしに戻りました。私は12日から始まった新年度予算の市長ヒアリングで、その後の一週間はほとんど缶詰状態でした。財政課の職員は年末年始の僅かな休みだけで、ヒアリングの準備に追われたことでしょう。厳しい経済情勢を反映して予算編成も厳しいものがありました。しかしながら、医療・介護・福祉・子育てを中心にしながら、農業をはじめとする産業分野は、複数年度を視野に入れた事業組み立てとし、人が幸せを実感できる予算編成を指示しました。政権が変わり、特に農業分野は見通しが厳しくなりました。国が政策を決定するのに時間がかかることが最も困ったことです。農業は半年前には来年の作付けや品種を決めなければなりません。現場を知らない政治家と官僚の議論には現実感がありません。政治主導とは迅速な決定ではないでしょうか。
イベントで1月・2月に目立つものは、氷の祭典と県男女駅伝大会でしょう。先月の23日・24日に「氷の祭典 アイスカービングin伊佐」が文化会館前の広場で開催されました。50メートルの氷の滑り台や11基の氷の彫刻像、文化会館でのアトラクション、テント村の食事に特産品販売など一晩中賑やかな祭典でした。15年前に同級生4人と河野製氷様のご協力で始まった祭典です。初回からの実行委員長の平川さんも還暦を迎えられましたが、ますます元気に陣頭指揮を取っていらっしゃいました。感謝申し上げます。今年は気象条件が抜群でしたので、土曜日の準備から日曜日朝の鑑賞・撮影まで申し分のない催しになりました。鹿児島では伊佐しかできない、寒さを逆手にとったイベントとして定着していますので、これからも大いにアピールしていこうと思います。
女子駅伝は31日に国分・隼人での一日大会として行なわれました。スタート直前まで降り続いていた雨が止み、いっせいにスタートしました。各チーム高校生エースが競う1区を、ママさんランナーの坂口さんが10位で襷をつなぐがんばりでしたが、選手層の薄さはどうしても否めず、ゴールは12位という結果でした。体調不良から必ずしもベストメンバーではなかったかもしれませんが、本当に最後まで一生懸命がんばってくれました。感動しました。大きな拍手を送りたいと思います。男子の県下一周地区対抗駅伝大会は今月20日から5日間の予定で始まります。伊佐チームは伊佐市一つでの選手編成ですので、選手の確保にかなり厳しい現実がありますが、男女とも本当によく頑張っています。小学生から走ることに興味を持ってもらおうと、選手の皆さんも各小学校の持久走大会に参加してボランティアで指導を行い、走る楽しみを伝えています。働きながら、練習も毎日、子ども達への指導や普及など、監督・コーチをはじめ選手全員が心を一つにしています。市民やファン、そして関係者から応援のご寄付もいただきながら、そのお気持ちに応えようとさまざまな努力をしています。心は一つ、ふるさと興しそのものです。走る姿に大きな拍手をよろしくお願いします。
2月は議会も始まります。24日に消防などの一部事務組合、26日からは伊佐市議会が3月25日までの日程です。詳しくはホームページでご覧ください。伊佐市として2年目の本格的な予算です。昨年のような記念行事を散りばめたような華やかさはないですが、医療・福祉・介護・子育てをしっかり安心できるものにし、大地を生かした農業の発展を図ろうと思います。企業誘致の努力や重要な雇用を担っている各会社との、情報交換や協力体制を築いてまいります。文化・芸術・教育の充実や、恵まれた自然環境をアピールしながら、持続性のある定住促進を進めていきます。幸いにすばらしい人々が、市政へのアドバイザー的な活動を始めてくださっています。情報化時代を反映して、いい環境や懐深い人々の住む地域の情報は、時と場所を越えて交信し合うものだと感じております。伊佐は皆様のふるさとです。そろそろ梅の蕾も膨らみ始めました。一輪と言わず、どの枝にも暖かさが漂っています。
朝日さす 梅に鶯 月は西
夕焼けを 拝む母あり 日脚伸ぶ
福は内 鬼は還暦 豆を撒く -新-
2010年02月01日
2010年、新しい年がスタートしました!
新年明けましておめでとうございます。皆様方のご多幸と地域の安全・安心を心よりお願いいたしまして、市職員一同一所懸命働きますので、よろしくお願いいたします。
私の正月は大晦日の夜から引き続いて、小木原諏訪神社の新年祭事に出かけます。それから郡山八幡神社や忠元神社、諏訪神社、羽神社と続き、白木観音様にも安産祈願をしたこともありました。もう30年近くこのような習慣です。高浜虚子の名句、〝去年今年貫く棒の如きもの〟を最も感じる時間と場所です。それぞれに新年を迎える習慣は違うと思いますが、気持ちを改めるということでは共通していると思います。
今年は干支が寅ということもあり、自分自身の干支でもありますので、なおいっそうの思いがします。祈る気持ちもひとしおのものがあります。
私もこの1月で満60歳になります。昭和37年に山野小学校、昭和40年に山野中学校を卒業しましたので、小中合同で還暦同窓会を昨年しました。記念樹を植えようということになり、昨年秋4校(山野中・山野小・平出水小・山野西小)に植えさせてもらいました。苗木は〝カルミア〈西洋石楠花(しゃくなげ)〉でした。花言葉は「大きな希望・大志を抱く・さわやかな笑顔」です。〝少年よ大志を抱け〟とも言いたいし、〝青年は荒野を目指す〟のような気持ちで未来を開拓していって欲しいのです。
それぞれの60歳が我を振り返りながら、後輩にエールを贈る植樹でした。自分達の思い出を残す植樹ではなく、いま児童・生徒である子ども達に、50年後は私たちの年齢になることを知らせたかったのです。その時に人生を振り返り、後悔しない人間になって欲しいし、後輩に自分を語れる人になって欲しい思いがあります。
1月号の市報は若者の特集を組みました。市内外の伊佐とゆかりのある若者を紹介しています。伊佐には多くの魅力ある若者がいますが、今回はそれぞれ特徴ある分野で活動している8名にお願いして登場していただきました。
若者には無限の可能性があります。自分達では気づいているかどうか知りませんが、リスクを考えずに前へ突き進みます。信じたことをやり遂げようとします。私も自分自身を振り返り、今考えると無茶をやったものだと思います。しかし、無垢な気持ちで真摯に取り組めば、誰かが助けてくれたものでした。お蔭様とか感謝とかいう言葉でしか言い表せませんが、ベテランには経験という宝物をくださっているのと同様に、若さが持っている純粋さは神様が与えてくださった宝物です。若さとは年齢だけのことではなく、気力の充実した前向きな考え方ができる人にはみんな当てはまるのではないでしょうか。サムエル・ウルマンの「青春の詩」を思い出します。
昨年は合併1年目ということで、さまざまな催しやイベントに皆様のご理解やご協力を数多くいただきました。一つのことをみんなで行なうことにより、一体感も生まれてきたのではないかと思います。今年はその一体感を本物にしていくための2年目であろうと思います。合併は結婚に例えられますので、昨年をハネムーン期間と考えれば、何もかもがうまく運んでくれたのでしょう。感謝しています。これからはいつまでもハネムーンが続くわけではないですから、少しずつ現実の厳しさや将来設計を考えて、建設的に話し合っていかなければなりません。新政権の予算が国会に提出され審議されます。地方に大きく影響を及ぼすことが予想されます。地方交付税制度などの地方の根幹をなすものは変わりないですが、農業政策は新しい手法になりますし、公共事業などは不安な内容です。子ども手当てと他の少子化対策との関連も調整しなければなりませんし、高齢者対策も引き続き重要な施策です。
今月は新年度予算の市長ヒアリングを集中して行ないます。無駄をなくして、住民目線で考えるように職員には指示しています。税収などの自主財源の乏しい地方都市は、少子高齢化の影響を受けます。高齢化を逆手にとって施策を考えるのも一つの手法です。新しい介護関係の施設や、お試しに短期間伊佐市に住んでいただけるような住宅の建設もその一例です。民間の活力を導入して経済が回転していくことが重要です。「金は天下の回り者」という言葉の本当の意味は経済そのものを言っているのではないでしょうか。子ども手当てが箪笥や銀行に眠っているだけでは経済とは呼べません。苗木を植え、育て、環境に役立て、家や道具にもなり、そしてまた新たな苗木が植えられていく循環が、経済であり命の永遠さでもあります。神の存在を信じるなら、それは宇宙であり地球であり人間の内なる深遠なる心でもあります。
今年も一所懸命働きますのでよろしくお願いします。
皆様のご多幸をお祈りし、新年の挨拶といたします。
初旅や 初孫ふるさと 宮参り
初詣 会う人みんな にこやかに
還暦や 友と校歌を 初景色 -新-
2010年01月01日
健康で、よい年末年始をお迎えください!
今年の冬は暖冬との予報が出ていますので伊佐地方も例年より冷え込みは厳しくないようです。1年が過ぎるのが速いと感じるのは私だけでしょうか。一般的には年齢を増すごとに、経験を重ねるほどに速く感じるといわれます。子どもの頃は日が暮れるまで遊んでいたものでした。田舎で過ごした高校生時代までは部活に明け暮れ、放課後の練習がやけに長く感じたものでした。目的地を訪ねるのに、行く道より帰り道が速く感じるのも同じようなものでしょうか。
伊佐市としてスタートした平成21年も、振り返れば本当に速く過ぎるような気がします。先月で2年目に入ったわけですが、私の市長就任は昨年の12月からでしたのでちょうど1年になります。市政運営にご協力やご理解をいただきまして誠にありがとうございました。皆様にいつも感謝する1年でした。
天候は渇水が心配されるほどでしたが、大雨や台風などもなく平穏な自然に感謝する次第です。おかげさまで野外での催し物やイベントにはほとんど支障がありませんでした。9月の県民体育大会は、県内12地区を持ち回る大会としては最後の大会でしたので、すばらしい天候のもとで開催できたことは天の助けでした。伊佐の名前を大いに上げたと思います。それに続いての10月の伊佐市民体育祭は、市内14校区対抗の意味合いもありましたので、天気の良かったのがお互いの交流の大きな助けになりました。11月は〝伊佐ふるさと祭り〟として旧産業祭を引き継ぎましたので、スポーツ競技の交流とともに盛り上がりました。これも天気のおかげでした。最後はいつもの〝曽木の滝もみじ祭り〟と〝湯之尾神舞〟は例年にない快晴で気温も高く、今までで一番の人出となりました。
9月から10月にかけての1か月半は榎木孝明さん企画・主演の映画「半次郎」で伊佐はとても盛り上がりました。映画の半分以上は伊佐にセットやロケを組んでの撮影、エキストラも連日かなりの人数を集めなければなりませんでした。小道具などの制作はボランティアの皆さんの協力で、榎木さんを感動させてしまいました。榎木さんは今回の撮影を通じて、伊佐や鹿児島の皆さんの温かい心に打たれ、その後は何回となく帰郷し、各地でトークショーや交流会に出演されています。榎木さんこそ温かで熱いハートの持ち主だと思います。まさに〝半次郎〟そのものです。来年9月の一般公開になりますが、私たちも伊佐市をあげて宣伝キャンペーンに協力したいと思います。口コミが一番大切ですし、効果もありますので皆さんの応援をよろしくお願いします。
4月のNHKのど自慢テレビ放送に続き、合併記念式典、榎木さんの舞台「相思双愛」、陣之内正史先生(厚地記念クリニック院長)と向井亜紀さんの癌や健康についての講演会など、合併1年目ならではの記念行事に新市の一体感が醸成されてきました。8月の日野皓正さん、11月のマイク・プライスさん、それぞれの熱いジャズの演奏はファンへの最高の贈り物でした。私は20代の若い頃は京都のジャズ喫茶に入り浸っていましたし、ニューヨークで暮らした1年間は、ジャズのライブハウスをよく楽しんだものでした。地方で暮らしていて、まさかあの頃の新進気鋭のトランペッターが、この伊佐市1年目にお二人ともコンサートをしていただくとは思いもしませんでした。行政の人脈より市民の皆様の人脈が、合併により相乗的に増えてきた結果の活性化だろうと思います。
11月に海潮忌を文学フェスティバルとして終え、12月は市内を一周するふれあい駅伝大会や生涯学習フェスタが6日に行われますし、13日の社会福祉大会も榎木孝明さんのトークショーを交えて開催します。師走はその名の通り、急ぎ足で大晦日がきます。インフルエンザも油断できません。「気持ちが張っていれば、気合が十分なら、風邪も引きません。」と榎木さんは撮影の時言われました。雨の山中、ずぶ濡れの中での撮影シーンは忘れませんが、撮影後私はすぐに温泉で体の芯まで温まることでした。
今年の締めくくりを元気に気合十分に終りたいと思います。そして、この気合を来年へつないでいこうと思います。皆様のこの1年間のご笑読に感謝申し上げ、いい年末年始をお過ごしいただき、来る年が幸多かれとお祈りしつつ挨拶といたします。ありがとうございました。
はく息も 白く神舞の 夜は更けぬ
リンリンと サンタ良い子の クリスマス
亡き人を 句で知る師走 文芸欄 -新-
2009年12月01日




