【Iターン/就職→空き家活用】都心部から定住。人がつながる空き家活用

2022年07月07日

【Iターン/就職→空き家活用】都心部から定住。人がつながる空き家活用

 

今回は、昭和に都会からいらっしゃった往年の移住者さん。素敵な空き家活用をなさっている方で、移住当時のお話などをお聞きしました。

▲取材時の面高さん。タイミングが良いと、来店者にハーブティーやコーヒー等を振舞ってくれます。

昭和23年生まれで、千葉県出身。昭和50年(西暦1975年)に東京からご主人の実家のある伊佐に移住された面高道子さん。ご本人は今で言うところのIターン、ご主人はUターン移住に当たります。

移住後は、長く大口電子に所属。現在は、郡山八幡自治会館前の古民家をリフォームした「手作り工房 道」を運営されています。お店はご自身をはじめとした市内外の手作り作品を主に販売されていますが、お人柄からかお店の雰囲気か、市外のお客様や地元民の交流の場にもなっています。今年七月にはもう3年目を迎えるそうです。

移住されてから45年以上。もうすっかり「伊佐の人」の面高さんに、移住当時のお話や現在の伊佐の印象をお伺いしました。

 

まず、現在の生活を教えてください

「お店のある日は、朝は6時に起きて家の周りを掃いたり、夕飯の仕込みを考えつつ朝食を作ります。夕飯は基本的に30分以内で作るので、工夫はしていますね。9時半までは雑務をこなしながら、創作のための時間を確保することもあります。そして10時頃には店舗に入り、清掃。10時30分には開店し、16時ころまで営業。お店自体は18時に出ます。効率もちゃんと考えて、もったいない時間の使い方はしないように心がけていますよ。」

 

春には、店内には雛と鯉のぼりが並び、庭先も花々がきれいに咲いていました。庭の手入れをするのも、面高さんの大事なお仕事。こちらを借りて店舗をする条件の一つです。

庭師さんに、「相当好きな人じゃないと(手入れは難しいだろう)」とまで言われていた立派な庭は、木の剪定含め、面高さんがほぼおひとりで手入れなさっているそう。

▲店舗には、リフォームしたご友人の実家を利活用。丸く温かみのある品揃え。

▲取材当時の店舗前。駐車スペースとして利用されている部分以外も、よく手入れされていました。

 

移住前のお仕事を教えてください

「イトーヨーカドー(大手スーパー)で販売をしたり、池袋で一般事務として、経理等の仕事をしたりしました。そのころに主人と知り合って、結婚。東京にいたころは体調を崩しやすくて、移住前には入院していたこともあったくらいですよ。今では昔からのお友達から「丈夫になったね」と言われますけどね。」

 

伊佐に慣れるまでの印象はいかがでしたか

「昭和50年に移住しましたが、一番はやはり言葉の壁が大きかった。さらに時代もあって、東京から10年は遅れている印象だった。当時はこれからここで生活していくことに、不安や戸惑いもありましたよ。最初のうちは寒さにも慣れなくて、家で寝込んでいることも多かったんですよ。」

 

今では人生の半分以上を伊佐で過ごしているわけですが、今見えてくる伊佐の印象・伊佐の魅力はいかがですか。

「住民が意外と新しいもの好きで、新しいものをよく取り入れていると思います。それに、友達も含めてだけど、多くの人が人情深い印象よね。

 伊佐の魅力といえば、自然の良さをしっかり受け入れられるのが良いと思います。『水がきれい・日当たりが良い・空気がおいしい』この三つ。特に私の集落では、山の水源地からの湧き水を利用しています。集落の人たちが水神様へ感謝しているのも感動しました。おかげさまで体も丈夫に、元気になりましたよ。」

 

最後に、移住を考えている人へメッセージをお願いします。

「移住してきて不安なことなどあるかと思いますが、私自身ももう移住してから長いので、いろいろと相談に乗れることもあると思います。話したいことがあったら、来られる人はまず(お店に)来てみてください。皆さん元気になって帰られますから。」

 

 

店名 手作り工房 道
住所 鹿児島県伊佐市大口大田
開店時間 毎週木・金・土
受付時間 10:30〜16:00
問い合わせ 090-5727-4133
ホームページ

公式インスタグラム

 

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