【Iターン/就職】田中芳和さん(48)夫婦で千葉から移住・オフグリットな暮らしを目指す

2024年05月31日

【Iターン/就職】田中芳和さん(48)夫婦で千葉から移住・オフグリットな暮らしを目指す

2022年11月、千葉から伊佐に移住した田中芳和さん(48)。妻の久美子さん、愛猫2匹と暮らしています。

筆を取りますのは、地域おこし協力隊として活動中の妻・久美子です。(以後、久)

夫婦ならではの本音トークから、伊佐の暮らしを垣間見ていただけたら幸いです。

 

どんなお仕事をしていますか?

【芳】伊佐市内で叔父が営むお蕎麦やさん「北乃家」。ここで週4日・5時間ほどホールのお手伝いをしています。最初は土日の週2日くらいと言われていたのですが、気づいたら営業日全て入ることになっていました。笑

【久】叔父さんのおかげで、初対面の方でも「あそこのお蕎麦やさんね!」ってすぐわかってもらえてるから有難いよね。

【芳】そうだね。週4日・5時間っていう働き方も、今の自分にはちょうどいいかな。やりたかったことに、しっかり時間が確保できていると思う。

▲叔父のお蕎麦やさんで、週4日アルバイトをしている

 

移住のキッカケを教えてください

【芳】小麦不足や物資高騰のニュースを見ていて、「人口増加したら作物が足りなくなるな」「最低限、自分たちで食べられるものは作れるようになりたいな」って思いは漠然と抱いていました。

田んぼも畑も未経験だし、自分たちにそれができるのかは正直わからなかった。けれど、自給自足ができるような環境に身を置いて、準備したいなって思ったことがきっかけです。

【久】当時は年齢のことも言っていたよね?

【芳】そうだね。年齢も一つの指標だった。移住を決めた当時は46歳で、体の無理が効くうちに新しいこと始めておきたいと思ったんだよね。

▲ご近所さんに借りた耕運機で畑を耕す

【久】田んぼ、畑、自給自足。それ以外にも挑戦したいことはあった?

【芳】DIYと、古民家改修かな・・元々興味はあったんだけど、YouTubeでいろんな動画を見て触発された。これからその機会が持てそうだから、忙しくなりそうだけど楽しみです。

▲自宅の縁側で、愛猫ドロちゃんとの一コマ

 

移住先を伊佐にしたのはどうしてですか?他に候補はありましたか?

【芳】元々は両親が暮らす鹿児島市が候補にありました。でも、畑や田んぼもやってみたかったし、伊佐市にある母の実家が空き家になっていて、住める状態で管理されていた。住まいありきで伊佐に移住を決めました。

【久】鹿児島市内からは車で1時間半だから、ご両親もよく伊佐にも遊びに来てくださるよね。

【芳】一緒に玉ねぎやジャガイモを植えたりね。小さい頃に遊びに来ていた祖父母の家で、両親と野菜作りする日が来るとは思わなかったなぁ。

▲仕事がお休みの日は畑仕事に精を出す

 

移住してよかったことは?

【芳】月並みだけど、通勤のストレスから解放されたことは大きいかな。毎日往復2時間の満員電車通勤には、もう戻りたくない‥。

【久】わかる!移住してからは車移動が基本だから、どこへ行くにも自分のプライベートが確保されているよね。移住してから運転が好きになったな。

【芳】あとは、空き家だった母の実家に住むことを、親族がとても喜んでくれたこと。みんなにとって大事な場所だからこそ、そこに自分たちが住んでいいのかなっていう思いはあったんだけど・・・

【久】すごく感謝されてしまって、有難いけどむしろ感謝したいのはこちらの方だよねって話したよね。

【芳】念願の畑しごとを始めることができたし、自分たちで育てた野菜を食べることが、とても豊かに感じる。移住してよかったし、正直もう首都圏の生活には戻れないなって思っているよ。

▲田中夫婦が暮らすお家

▲両親と一緒に植えた玉ねぎ、立派に育ちました!

 

移住して驚いたことはありますか?

【芳】寒さかなぁ。移住して最初の冬に気付いたんだけど、小さい頃に遊びに来た時はそんなに寒さを感じなかった。きっとおばあちゃんたちが、孫たちのためにいろいろ準備してくれてたんだなぁって。準備しないと、伊佐の冬ってこんなに寒いんだなって思った。

【久】年に数回だけど、雪も積もるもんね。さすが鹿児島の北海道(※)だよね。

※伊佐市は冬場に最低気温が氷点下以下になり、積雪することもあるため「鹿児島の北海道」と称されています

▲伊佐の冬は、寒いです・・・

 

伊佐の好きなところを教えてください

【芳】想像以上に豊かな場所だと思う。時間をかければ、お金を使わなくてもいろんなものが作れるし、それを叶える環境や素材が揃っている。

【久】自然や環境の豊かさもそうだけど、物資もそんなに困らないよね。どうしても必要ならネット通販があるし、ホームセンターと一緒になった大きなスーパーもいくつかあって、選択に困らないから快適だし、迷わなくて済む。

▲広い空と、澄んだ空気。ビバ!豊かな伊佐!!

 

今挑戦していること、これから挑戦したいことは?

【芳】オフグリッド(自給自足)な暮らしを目指したいので、野菜の次はお米かな。今年は移住者仲間の友人たちと、田んぼに初挑戦する予定です。

【久】あと、エネルギーも!

【芳】フルカバーまでは程遠いけど、ソーラーパネルでポータブル電源を充電して、スマホの充電なんかは太陽光で賄っています。

▲天気のいい日は3時間ほどで充電完了

 

移住に際して、利用した補助金はありますか?

【芳】今のところ、利用した補助金は特にありません。これから空き家改修補助金を使うかもしれない・・かな?

 

差し支えない範囲で、月の支出を教えてください!

芳】テゲテゲ(適当)ですが・・・

家賃 0円(母名義)
水道 0円(地下水利用)
電気 12,000円(4月分)
ガス 6,000円(4月分)
合併浄化槽 5,000円
ガソリン 5,000円
食費 20,000円(2人分)

 

田中芳和さん、ご協力ありがとうございました。
引き続き素敵な伊佐ライフを満喫してください!

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