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生命の5月

2020年05月01日

 先月までは花が主人公でしたが、今月からは木々の若葉が光り輝く季節になりました。私は日に日に大きくなる柿の若葉に元気をもらいながら、朝のウォーキングを習慣にしています。紫陽花の若葉は成長が速いので、しばらく見ぬ間に思いがけず大きくなっています。紅葉の若葉は小さいのでよくよく観察していなければ日々の成長を見過ごしがちですが、静かに時の流れる郡山八幡神社では、木洩れ日が心地いい葉揃いになってきました。先月は新型コロナウイルス感染予防のためにお花見もできませんでしたので、今月は新緑の生命力で感染予防したいと思います。

 

 

 

 田園風景が日々変わっていく伊佐平野に、命の躍動を感じます。今月のゴールデンウィーク過ぎまでは牧草の刈り取りに追われ、乾燥・梱包して、牛舎倉庫へと運びます。晴天が続くことが一番の願いです。この作業が終わると次はトラクターによる田耕しです。同時に水稲の種蒔きの準備をしなければなりません。種蒔きのために良質な種籾や苗箱を用意します。この一連の作業は来月の田植えまで続き、伊佐の風物詩となっています。4月から6月にかけては、命を宿す準備を始める季節とも言え、まさに伊佐の生命の源です。

 

 

 

 先月から国内すべての地域に新型コロナウイルスの非常事態宣言が出され、鹿児島県でも少しづつ感染者が増えてきました。ほとんどの感染例は海外を含めた県外在住者に起因しています。多くの感染者が発生している都府県から来県した人との接触者、あるいは感染拡大地域への旅行など、県外へ出かけた人が感染しています。伊佐市においては現在のところ感染者はいませんが、人吉市を含む近隣の自治体では感染者が出ているので予断を許さない状況です。ゴールデンウィークから1~2週間後の感染者数が気になるところです。

 

 

 

 感染症の怖いところは、一時的に感染拡大が収まったとしても、安心して油断すると第2波が押し寄せることです。ウイルスは消えたり死んだりするわけではないので、人間や社会の弱みにつけこんで私たちを襲います。消したつもりの火災現場でも、強風に吹かれて再び燃え上がることに似ています。1918~19年のスペイン風邪も第2波で亡くなった人が圧倒的に多かったと記録されています。ワクチンが開発されない限り、新型コロナウイルスとの戦いは続きます。

 

 

 

 

 

 1947年にカミユによって書かれた「ペスト」は当時のヨーロッパで大ベストセラーとなりました。第二次世界大戦が終わったばかりで、戦争の不条理をペストによる都市封鎖に置き換えた物語だと思います。先月NHK-Eテレで再放送された‘100分で名著・ペスト’の最終回を思い出します。「ペスト菌は死んだわけでも消滅したわけでもない。おそらくいつの日か不幸と教えをもたらすためにネズミを目覚めさせ、どこか幸福な街に送り込むのである」とのナレーションは、まるで今回の新型コロナウイルスを予言していたかのような恐ろしさを感じました。

 

 

 

 新自由主義、金融資本主義、過度に行き過ぎた効率主義(分業)、金儲けがすべての価値観への警鐘ともとれます。伊佐市は水源豊富な四方の山々に囲まれた盆地です。秋の豊作を願いながら苗床に種が蒔かれ、田が耕され、田植えへの準備が始まります。肥沃な田園風景の伊佐平野が広がり、自然の恵みに感謝しながら暮らせると思っています。しかし、新型コロナウイルスが収束するまでは、感染者の多い地域との往来を極力自粛していただきたいのです。生物としての私たち人間は、宇宙や大地への畏怖・畏敬の念を忘れてはいけません。

 

 

 

 

 

 3月から始まったイベント等の中止や規模縮小も先月にはすべてが中止になりました。今月から公園等も閉鎖し、市内のすべての行事やイベントは中止になっています。密閉、密集、密接の3密を避けていただくよう、すべての市民の皆様のご協力をお願いします。体操やウォーキング、十分な睡眠で健康を維持してください。草払いや農作業に忙しい方々は怪我や事故のないように願っています。風薫る五月の空を気持ちよく泳いでいる鯉のぼりにエールをおくりましょう。

 

 

 

 1日の市議会臨時会において新型コロナウイルス対策の予算を可決していただきました。商工会の全会員(新入会員を含む)への支援と、デリバリー・テイクアウト参入事業者支援に3,600万円、中学生以下の子どもがいる子育て世帯への応援事業として3,200万円、地元企業のスカラー株式会社様のご協力で製造された洗って繰り返し使える布マスクの全世帯配布1,200万円、医療従事者感染防止対策400万円の事業について、早急に実施したいと思います。なおスカラー株式会社様からの寄贈により、先月24日に小学生へマスクを配布しております。市内(県内)で製造できることに感謝申し上げ、今後も大いにPRしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 国が支援する特別定額給付金(1人につき10万円)につきましては、システムの改修や窓あき封筒の調達など1~2週間を要しますので、5月中旬から申請書を発送し、受付、照合、金融機関の確認を経て、早い方は今月末に振込開始ができるように作業を進めます。間違いのないように慎重に行いますので、しばらくお待ちいただきたいと思います。

 

 

 

 

 新型コロナウイルス感染予防につきましては一人一人の心がけがもっとも大切です。自分を守ることは社会を守ることになり、社会を守ることは自分を守ることにもなります。もうしばらくのご辛抱と思いますので、みんな同じ気持ちで連帯して頑張りましょう。皆さまのご健康を心から願っております。

 

 

 

 遠き孫会えぬ日続く武者人形
 スカイツリー富士より高き鯉のぼり
 少女の腕の眩しき衣更え
 美容師の映す姿見カーネーション
 麦笛や遠きふるさと満の月
 風草の予報は二つ夏立ちぬ          

 -新鶏-

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