別れと出会い
2025年04月01日
今日から令和7年度がスタートしました。気候もすっかり春らしくなり日本桜名所百選に選ばれている忠元公園の桜並木も見頃を迎えました。毎年、今の時期になると多くの観光客で賑わいますのでありがたいことですが、嬉しい中にも一つだけ頭の痛いことが、交通渋滞による来場者や警察からの苦情が多くなることです。
虫のいい話かもしれませんが、桜を楽しむのと同時に交通渋滞で待たされる時間も笑い飛ばすくらいのおおらかさで楽しんでもらえれば嬉しく思います。
また、忠元公園以外でも東洋のナイアガラといわれる曽木の滝公園や湯之尾滝公園などにおいても素晴らしい桜風景を満喫することができますのでお勧めです。
その他にも、奥十曽渓谷の「樹齢600年を超える日本一のエドヒガン桜」、2016年3月から高い志で活動されている「大口城を愛する会」の皆さんにより植栽されてきた約800本桜等見どころがいっぱいです。是非とも伊佐市へお出かけくださいませ。
3月は幼稚園や保育園での卒園式、各学校においても卒業式が行われ、今年は伊佐市に3つある高校の卒業式の日程が重ならなかったために、伊佐農林高校、大口明光学園高校、大口高校の卒業式に出席することができ嬉しく思いました。中学校は大口中央中学校と大口明光学園中学校、小学校は湯之尾小学校、その他に伊佐市こども発達支援センターたんぽぽ、大口幼稚園、羽月保育園、あゆみ未来こども園の卒園式に出席することができました。山野保育園からも案内をいただいておりましたが、他の用務と重なったため森元副市長に出席してもらいました。卒園式や卒業式で見る、園児や児童、生徒とともに先生や保護者の涙。感動します。涙が流れるほど一所懸命だった証明でもあるように思います。素晴らしい舞台に立ち会える幸せを感じながら感謝の気持ちで一杯でした。
国や県をはじめ各学校や企業、団体等の各職場においても多くの方々が異動されました。毎年のことですが、桜の季節には別れや新たな出会いを連想させ、風景の華やかさとは別に、嬉しい気持ちや悲しい気持ちが交錯する複雑な気持ちになるものです。
今年は鹿児島県から2年前に出向し、伊佐市副市長として頑張っていただいた森元裕樹氏との別れもありました。2年前にお迎えしたのはつい最近だったような気がしていますが、時間が経つのは早いものです。新しい勤務地は、鹿児島県東京事務所ということですので、今後も続く各要望活動等の東京出張の際にはお世話になると思います。伊佐市の力になっていただくことを期待しています。
さて、話は変わりますが、皆さんもご存じのとおり3月には日本の各地で大規模な山林火災が発生しました。伊佐市においてもちょうど1年前に山火事が発生し全国ニュースで取り上げられましたので、記憶されている方もいらっしゃると思います。
岩手県大船渡市、岡山市、愛媛県今治市、宮崎市と立て続けに大規模火災が発生するという経験はこれまで無かったような気がします。昨年の伊佐市での山火事はこれらと較べると規模も小さく、避難者や負傷者を出すことは無かったのですが、今年の山林火災では米国カリフォルニア州や韓国南部での火災も含め、今年発生している火災の規模は桁外れで、伊佐市においても注意喚起も含めて危機感をもちながら過ごしていきたいと思っています。被災された方々に対して心よりお見舞い申し上げたいと思います。
地震発生や線状降水帯発生による豪雨、今回のような山林火災に対する危機管理の必要性が重要になってきている現在、そういった意味からも、伊佐市において各世帯に配布を終え、今月から運用開始する「防災行政無線」大きな意味を持つことになると思っています。一部に批判をされることもありましたが、決断して良かったと思っています。
世界中で山林が焼失したことにより、二酸化炭素を吸収し酸素を提供してくれる環境が脅かされています。そのことにより地球温暖化の進行を早めることになりますので、今後は更にコツコツと小さな力を結集しながらでも植林活動など環境保護意識を盛り上げるべく呼びかけを強化していかなければと強く考えています。皆さんもご協力よろしくお願いします。
【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】
題名「高校卒業式」
先週の金曜日(2月28日)と土曜日(3月1日)、そして今日(3月3日)は伊佐市内3高校の卒業式が挙行され、全校出席し祝辞を述べました。最初は伊佐農林高校で大口明光学園、そして今日は大口高校でした。先ず伊佐農林高校ですが、卒業生の入場から式典に臨む態度がとても素晴らしく、近年では一番良かったのではないか思いました。少し残念だったのが、コロナ禍でよく見かけていた卒業証書を代表者のみに渡されたことが今回も続いていることでしたが、卒業生の答辞のシーンでは涙ぐむ場面もあり感動的でした。
土曜日に行われた大口明光学園では、卒業生入場から卒業証書授与式からすべてにおいて素晴らしい態度でした。卒業証書を受け取った卒業生全員のあいさつの仕方には感動したし、何よりも卒業生代表の答辞では、袖で涙を何度も拭いながらのシーンには私だけではなく皆さん感動されたことでしょう。
そして今日の大口高校の卒業式も卒業生入場のシーンから卒業証書を一人ひとりに手渡されるシーンまで在校生も含めて素晴らしい態度でした。卒業生の答辞では他の2校のように感極まるシーンはなかったものの、素晴らしい内容で立派なものでした。私は、祝辞の冒頭に「卒業生の皆さんにとっては一生に一度の高校での卒業式に、このような形で関われることに感動と感謝をしながら精一杯祝辞を述べさせていただきます。」と前置きをしながら話し始めました。このことは口で言うだけではなく本当にそう思って言いたくなった言葉でした。今後の人生では、楽しいことよりも苦しいことの方が多いかもしれませんが、卒業式の感動を忘れることなく、困難にぶつかった時でも逃げることなく乗り越えてもらいたいと思います。稲盛和夫先生が言われているとおり、「感謝の気持ちで乗り越えなさい。」と言いたいですし自分にも言い聞かせたいと思います。
伊佐市のような小さなまちに3つの高校が存在できていることは、ある意味凄いことだと思います。全国的に見ても鹿児島県においても、地方の高校では少子高齢化のあおりを受け生徒数は激減していますが、今後の高校の存続について国全体の課題として考えなければならない時期になっています。そんな中で、3校はそれぞれの特徴を持ち、それぞれの強みを持っていると思います。そんなことを証明してくれたような卒業式だったと思います。今年はありがたいことに、3校とも日程が被らなかったために全校に出席することができました。それぞれに特色のある素晴らしい卒業式でした。出席できたことに心からの感謝でした。今後の成長を大いに祈念し期待したいと思います。最後に今回の卒業式で特に印象に残ったことを書きます。どの学校の校歌も素晴らしいですね。
伊佐農林高校、大口明光学園、大口高校ともに立派に斉唱してくれていました。特に目立ったのが大口明光学園の岩下君(地域振興課の岩下さんの長男)と大口高校(たぶん一年生野球部?)の坊主頭の生徒の歌い方には感動・感動・感動でした。全力で歌っている姿に多くを教えられたような気がしました。
また、将来の明るい希望を見るようでした。一事が万事。きっと彼らは何に対しても全力投球なのでしょう。私も心がけてはいるつもりですが、負けないように頑張ります。
目の前に 春を呼び込む 校歌かな
(3月の行動について主なものを紹介します。)
3月1日は9時30分から大口明光学園高校の卒業式に出席。13時からフラーゴラッド鹿児島の小園社長と川畑ゼネラルマネージャーが来室。
3月2日は11時30分から元町通り会屋台横丁に出席しあいさつ。15時まで舞台での演芸と買い物を楽しみました。
3月3日は10時から大口高校卒業式に出席。
3月4日は14時より川内川河川事務所長来室。18時30分から姶良伊佐保健医療圏地域医療構想調整会議(霧島市)出席。
3月5日は10時から伊佐市議会5日目(総括質疑)。12時40分から九州森林管理局屋久島森林生態系保全センター所長来室。15時30分から冨重正宣氏来室。
3月6日~8日は7時15分から伊佐地区子牛購買者対策協議会視察研修(伊佐の子牛購買者に対するトップセールス)のため北海道に出張。(津別町役場佐藤多一町長、㈱津別ファーム代表取締役社長上野信之氏、専務取締役上野一樹氏)
3月9日は11時30分から本城おきな草春祭り表彰式出席。13時から第4回企業・団体対抗eスポーツ交流戦eー佐カップ出席。13時30分から平出水土地改良区総会及び懇親会出席。
3月10日は9時から伊佐農業公社第3回理事会。11時から伊佐市水道事業運営協議会。15時から㈱データ・マックスによる「二期目の地域づくりや抱負について」取材を受けました。(https://www.data-max.co.jpの中の政治・社会欄の3月24日で見ることができます。)。16時30分から菱刈中学校2名の生徒が嬉しい報告に来てくれました。全国規模の作文コンクール「公益財団法人イオンワンパーセントクラブ主催」で7,512作品中上位30作品に贈られる入賞に輝いた2年生の堀之内闘舞さんと「お菓子のチカラ作文コンテストで25,927作品中20作品に贈られる優秀賞に輝いた1年生の小鶴心美さん。市長室での私からの質問にもテキパキとこたえてくれてくれ、今回の受賞が必然だったことがわかる素晴らしい二人でした。現在の菱刈中学校は、「皆が誇れる菱刈中に」、「ようこそ自慢の菱刈中へ」を合言葉に素晴らしい学校に成長しています。本当に素晴らしい報告にたくさんの元気をもらいました。保護者と先生方にお礼を言いたいと思います。
3月11日は9時から鹿児島県学校体育優良賞の平出水小学校長先生と鹿児島県学校給食優良賞の伊佐市給食センター所長が受賞報告に来てくれました。10時から自衛隊募集相談員委嘱式。11時から令和6年度自衛隊入隊者壮行会。14時から鹿児島県技術協会より来室。15時から行政相談員(小椎八重さん、向江さん)から表敬訪問に来ていただきました。
3月12日は9時10分から大口中央中学校卒業式。13時から伊佐姶良環境管理組合臨時議会。15時から伊佐市行政改革推進本部会議及びDX[推進本部会議。18時30分から伊佐市国保運営協議会。
3月13日は8時から牛のセリ市に出発。18時から福岡南洲会・福岡鹿児島県人会(福岡市博多区)に出席し祝辞を述べました。
3月14日は9時30分から大口明光学園中学校卒業式。13時30分から伊佐市鳥獣対策協議会。16時30分から森元副市長最後となった三役会議でした。
3月15日は19時から有害鳥獣処理施設開所祝。
3月16日は14時から映画「人生フルーツ」を鑑賞しました。伊佐市出身の吉松こころさんや有志による「伊佐を盛り上げるために何かをしよう!」の第一弾として企画されたもので、人生のあり方について考えさせられる素晴らしい映画の上映会でした。16時から菱刈人権文化センター講座閉講式に出席し各講座の披露も見せていただきました。18時30分から畜産経営者による協議会に出席し様々な意見交換をしました。
3月17日は10時から伊佐市こども発達支援センター「たんぽぽ」卒園式に出席。13時30分から菱刈公衆浴場運営委員会。15時30分から㈱ジャパンファーム代表取締役社長増田智行氏来室。
3月18日は9時から大口幼稚園卒園式に出席。11時から「たんぽぽ」親の会から3名の方々が来られ、毎年私も投稿していますが保護者や先生方のコメントが掲載され発行されている「わたぼうし」を届けていただきました。11時30分から鹿児島県障がい者父母の会から3名来室。16時30分から姶良伊佐地域農業農村整備推進協議会通常総会及び懇親会に出席。
3月19日は10時から伊佐市議会本会議(最終日)。11時30分から臨時課長会議を開き令和7年度人事異動内示について説明しました。13時30分から菱刈土地改良区第28回通常総代会。15時から伊佐市農業再生協議会臨時総会。18時30分から伊佐市議会、行政院会、行政合同懇親会。
3月20日は第6回忠元公園桜祭りリプサ杯パークゴルフ大会開会式出席。
3月21日は8時から消防課長会。13時30分から鹿児島県農業農村整備情報センター理事会(鹿児島市)。14時から鹿児島県土地改良事業団体連合会第67回通常総会。18時30分から伊佐市応援企業との意見交換会。
3月22日は9時から忠元公園や新納忠元公墓地、曽木の滝公園の案内。
3月24日は10時から湯之尾小学校卒業式。13時15分より姶良市役所より訪問。
3月25日は13時30から伊佐市農業公社社員総会。
3月26日は9時から伊佐市DXフェロー委嘱式(陳内裕樹氏、小出泰久氏)。10時から羽月保育園卒園式。14時から鹿児島県林業担い手育成基金定時理事会(県庁)。15時から鹿児島県市町村総合事務組合第1回組合議会定例会(自治会館)。18時30分から伊佐市小中学校校長会、教頭会合同送別会。20時30分から元町通り屋台村懇親会。
3月27日は8時45分から伊佐市教育委員辞令交付式。伊佐市教育委員会職員異動辞令交付式。13時20分から鹿児島県町村会各種団体(山村・過疎・ダム)総会(自治会館)。16時30分から鍋田氏来室。
3月28日は9時15分から姶良伊佐地域振興局向窪憲和局長、八反田ひろみ総務企画部長異動のあいさつに来室。10時からあゆみ未来こども園卒園式。11時30分から前地域おこし協力隊の石田萌さん伊佐市ファンブック完成紹介と贈呈)来室。13時から南国交通㈱取締役会長萩元千博氏、代表取締役社長岩切俊一氏、常務取締役山田誠氏、自動車事業部業務部長上川博文氏、空港自動車営業所長前畠洋一氏来室。14時15分から生活協同組合コープかごしま代表理事理事長上城秀人氏、組織運営本部本部長スタッフ溝口琢氏来室。15時から湧水町兼弘副町長来室。
3月30日は早朝6時10分に自宅を出発し鹿児島空港に向かいました。10時40分から第51回関東鹿児島県人会連合会式典と交流会に出席しました。全体が終了したのは、15時40分ですので、5時間の長丁場でしたがその時間を感じさせない内容の充実した楽しい時間となりました。私はありがたいことに来賓紹介や特産品抽選会でのPRタイムをいただきましたので伊佐市や伊佐米のPRをすることができました。ふるさと納税PRブースでは、伊佐米やふるさと納税PRパンフの配布ができました。伊佐市出身の松永さんや仙田山さんをはじめ皆さんにも手伝っていただき本当にありがたさを再認識した時間でもありました。関東伊佐会前会長の緒方さんや新会長深渡瀬さんをはじめ多くの伊佐市出身の皆さんにもお会いできて本当に嬉しい時間となりました。(東京セルリアンタワー東急ホテル)。
3月31日は8時40分から鹿児島県後期高齢医療広域連合派遣職員辞令交付式。8時50分から退職職員への辞令交付式と退任式。その後、森元裕樹副市長への辞令交付式と退任式。10時30分からお見送り式でした。退職後も再任用職員として残る人、市役所を離れ新天地で頑張る人と様々ですが、それぞれの場所や環境で頑張っていただきたいと思います。益々のご活躍とご健勝を心よりお祈りしたいと思います。
13時20分から伊佐湧水警察署有馬署長、橋口地域課長がわざわざ市長室に新任のあいさつに来ていただきました。その後、17時10分から伊佐市観光特産協会宮崎事務局長退任式に出席しました。宮崎事務局長は素晴らしい仕事をしてくれていましたので残念ですが、新天地で頑張ってもらいたいです。本当にありがとうございました。
先日読んだ松下幸之助翁の著書に、「人間の九割は自分ではどうにもならない運命のもとに生きている。その運命を呪ってはいけない。喜んで受け入れる。すると運命が良くなる。」と書かれていました。その教訓として、いろいろな意味において、今ある環境に感謝しながら更に夢実現のために運が良くなると言われる徳を積みながら精進したいと思いました。
いよいよ令和7年度がスタートしました。気持ちも新たにしながら素晴らしい一年にするためにみんなで夢を語りながら笑顔いっぱいで頑張りましょう。今年度もどうぞよろしくお願いします。
-新天地 幸福見える 桜道-
- こんな時には?