夏休みと夏祭り
2024年09月01日
新型コロナウイルス感染が確認されてから約4年半が経過しました。私が市長に就任した3年9ヶ月前は、国全体でこれまでに経験のない新型コロナウイルス感染拡大に、厳しい不安な毎日を過ごしてきましたが、収束に向けて国、県、市で結束し立ち向かい、何とか乗り切ってこられたと思います。今となっては、その頃の不安な日常が嘘のようです。
今日から9月、暦の上では秋になりますが、まだまだ暑い日が続きますので、くれぐれもご自愛くださいますようお願いします。
今、このメールを書いている市長室の外では、台風10号による暴風が吹き荒れていますが、大きな被害がないことを願いながらキーボードを叩いています。物は壊れても再生できますが、人命を取り返すことはできませんので、人命を優先する共通認識で消防職員、消防団、市職員は警戒に当たっています。
これまで、伊佐市では旧大口市地域(旧菱刈町一部地域)において防災行政無線が未整備であったために、先日発生した日向灘を震源とする地震をはじめ、今回のような台風や豪雨等での各コミュニティ協議会や自治会に対して、いち早く共通の情報を伝達しなければならない緊急連絡においては、長年、各職員割り当てによる電話連絡で対応してきました。
しかし、電話では留守や電波の都合等により繋がらないケースが多くあり、今回のように史上最高クラスの台風と報道で前触れのあった場合の対応として、さすがに限界を感じたところです。防災行政無線の全戸数配布については、既に入札執行も終わり、準備を進めております。もうしばらくはご不便をいかけしますが、今年度中には完了できますのでよろしくお願いします。時代は確実に動いています。古い考え方は捨て時代に合った行動をとることは市民の皆さんを優先して考えるならば当たり前のことです。そういう信念で判断しながらこれまでも進めてきました。これは今後も同様で変わることはありません。
さて、今回のテーマは「夏休みと夏祭り」にしましたが、子どもたちにとってどんな夏休みだったでしょうか?私が小学校の頃は、ソフトボールの練習や川遊び(小学校4年生まではプールがなかった)、カブトムシ採集、キャンプ等たくさん遊びまわっていましたが、反面、農作業の手伝いも夏休みの定番として嫌々ながら頑張っていました。
中学校になれば、部活で頑張っていたバレーボールの練習や農作業に時間を費やすことが殆どでした。一般的に考えれば、夏休みは嬉しいと考える人が多いだろう思いますが、私の場合は地獄の練習や農作業の手伝いが待ち構えていたこともあり、嬉しい気持ちとそうでない気持ちと半分半分だったことを思い出します。やらされる作業に対しては苦痛しか感じない少年時代でした(笑)。今となってはそのこと一つひとつが大きな糧になっていると感謝する日々ですが、その頃はそんな考えは全くありませんでした。
今回のメインとなる話題に入りますが、夏休み期間となる8月の今年の伊佐市では、各校区コミュニティにおいて夏祭りが盛大に行われ、大変盛り上がりました。
8月10日(土)羽月校区を皮切りに、11日(日)は針持校区、羽月西校区、12日(月)は牛尾校区、13日(火)平出水校区、14日(水)山野校区、17日(土)曽木校区と市内のあちらこちらで連日連夜大いに盛り上がりました。
昨年は羽月西校区、牛尾校区、平出水校区、山野校区、曽木校区で復活して開催され、大いに盛り上がったところでしたが、今年からは新たに羽月校区と針持校区で復活して開催されました。その中でも、羽月校区の夏祭りでは、第1回目から前回まで全てにおいて私が司会を務めてきましたので、今年復活したことはとても嬉しく思ったところでした。
今年も、各校区から招待をいただき嬉しい気持ちで出席させていただきましたが、とにかく、どの校区でも多くの来場者で賑わっていたことに嬉しい気持ちで一杯でした。
夏休み期間中で帰省客も多かったと思いますが、どの会場でも老若男女問わず、笑顔が溢れており、まさしく伊佐市総合振興計画において将来像で掲げている「笑顔あふれ 一人ひとりが幸せ感じるまち」が実践されているものと感じ嬉しく思っています。
夏祭り前半の校区では真面目に参加していましたが、連日連夜、各校区の盛り上がりの中で過ごした私は、中盤ぐらいから気分も高まり少し飲みすぎました。たまにしかない祭りなので、校区の皆さんと楽しめたとことで良しとしようと言い聞かせています(笑)。
子どもたちが地域で行われる祭りに参加することで、地元愛は醸成されると思います。「教育日本一のまち」を目指すことを宣言している私の中では、今回の夏祭りに利他の心をもった多くの人々が関わり盛り上げていただいたことに心より感謝と敬意を表したいと思います。伊佐市は人々が輝いていて素晴らしいまちだと思います。
ちなみに、昨年は山野校区夏祭り抽選会で、「下小薗ぶどう園」から提供された「ぶどうの詰め合わせ」が当たりテンション上がりまくりましたので、今年もぶどう一点狙いで期待していましたが、今年は残念ながら当てることができませんでした(汗)。その分、当たった方々が多くの笑顔で受け取られる姿を、美味しい焼酎をいただきながら嬉しい気持ちになれたので幸せな気持ちになり良かったと思いました。日本人にとって、祭りは欠かせないものだということを改めて認識することができた祭り三昧の一週間でした。
また、先日は伊佐市と姉妹都市盟約を結んでいる、西之表市から第55回種子島鉄砲まつりの招待状が届いていましたので、昨年に引き続き出席させていただきました。昨年とは祭りのやり方も大きく変わっており、新鮮な気持ちで見ることができましたが、昨年と共通して行われた火縄銃の実演では、昔を蘇らせる風格のある出で立ちと迫力ある発砲音に魅了されました。
前日に行われた歓迎レセプションには、滋賀県長浜市や大阪府堺市、志布志市、ポルトガル関係団体等多くの関係者が出席される中、鹿児島県塩田知事と私の2名だけが来賓あいさつを指名され、過分な扱いに恐縮しながら、ご招待をいただき出席できたこと、これまでのご厚情に対する感謝の想いや今後の交流に対する期待を申し上げさせていただきました。
矢板市長をはじめ西之表市職員の皆さま、市民の皆さまの心温まるおもてなしに感激しました。太平洋戦争での疎開が縁で、旧大口市時代は昭和37年から、伊佐市が誕生してからは平成21年から姉妹都市盟約を結び、これまで交流を深めてきましたが、今後も親密なお付き合いをお願いしたいと思います。旧菱刈町時代から姉妹都市として交流が始まった喜界町も同様にお願いしたいと思います。
一緒に参加した春田教育長や以前西之表市が豪雨災害に見舞われたとき災害支援で派遣した萩峯係長も大変喜んでしました。次回、伊佐市に招待する際には負けないようなおもてなしでお返しできればと思っています。
【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】
「伊佐市介護予防講演会」
8月4日は令和6年度伊佐市介護予防講演会でした。今回は新たな試みとして体力測定を12時30分から13時30分まで行い、14時から講演会が予定されていました。私もせっかくのチャンスだと思い、体力測定に参加しましたが、握力は問題ないものの、体が硬いようで日頃の柔軟運動の必要性を感じたところでした。長寿介護課職員の皆さん、病院や関係者の皆さんの協力をもらいながら行われていました。
実際に体力測定に参加し良かったと思いました。このような測定は、1回で終わらせるのではなく、定期的に体力測定を行い、データーを記録し比較していくことができればいいのだろうと思いました。体力測定後には、冷たい飲料のサービスもありスタッフの皆さん優しい対応に嬉しい気持ちになりました。
日中のあの暑い中、駐車場整理は大変だったと思いますが、数人の職員が頑張ってくれていましたね。
体力測定終了後、本番の講演会に移行していきましたが、14時からの講演会に先立ち、私は主催者あいさつをさせていただきました。伊佐市の高齢化率は43%を超え、県下19市の中で垂水市、阿久根市に次いで高齢化率の高い上位3番目に位置する伊佐市にとって、介護予防講演会の必要性、生涯現役で仕事を続けていただいている方、活発に行われている校区コミュニティ活動、その他グランドゴルフ等の活動等、このような日常の活動でも介護予防に繋がっているという話をしました。
今回の講師は、ごぼう先生と言われている簗瀬寛先生でしたが、何でごぼう先生かというと介護の「ご」、予防の「ぼう」でごぼう先生だそうです。ごぼう先生のユーモアを交えたテンポのいい話し方は、笑顔の多い楽しさの中にあってわかりやすい内容の講演で私がそうでしたから、会場の皆さんも大変満足されていたと思います。
介護予防に必要な体操や手を使ったトレーニング等脳の活性化が大きな意味を持つのだと思いました。以前、同様の講演会で同じような左右の手の動きを変えながらトレーニングする話を聞いたことを思い出しました。 偶然で驚いたことがありました。簗瀬先生は、3人の子どもの父親ですが、伊佐市のふるさと納税で伊佐米を取り寄せていただいているそうです。今回講演を依頼されるまでは伊佐市のことは知らなかったそうですが、たまたまHPでお米を検索し伊佐米に出合ってから伊佐市に寄付を申し込むようになったそうです。ありがたいことです。
話は変わりますが、先日メールでも紹介しました、超強化型老健で行われているリハビリは傍から見ると厳しそうに見えるかもしれませんが、歩くという行為がいかに大切か、歩かなくなるということがいかに退化を進めるかということがはっきりしていますので、私の親に対しても少々厳しく接してでも歩かせるようにしたいなと思いました。伊佐市では車社会ですから、歩くことが少ない状況ですが、意識してなるべく歩くことを心がけようと改めて思いました。
今回対応してくれた長寿介護課の皆さん、応援いただいた関係者の皆さん暑い中本当にありがとうございました。素晴らしい講演会が開催されたことに感謝します。橋本 拝
(8月の行事の主なものについて紹介します。)
8月1日は、8時30分から辞令交付式。10時から鹿児島県治山林道協会より来室。13時30分から伊佐市人権同和教育研修会に出席し、同和問題について理解を深めることができました。
8月2日は、7時30分から毎月一回環境政策課職員で行っているゴミ拾い活動に参加。今回は菱刈庁舎に集合し、第一生命保険株式会社の皆さまと林建設株式会社の皆さまに参加していただき、菱刈庁舎周辺をきれいにしていただきました。毎回参加に感謝です。13時30分から第1回伊佐市高齢者施策委員会。
8月3日は、6時30分から菱刈校区コミュニティ協議会が主催で行われている「さわやかラジオ体操のつどい」に参加しました。10時30分から川内宮之城道路建設促進期成会決起集会(薩摩川内市)。18時30分から早朝経営塾終了交流会。
8月4日は、14時から伊佐市介護予防講演会。
8月5日は、8時から子牛のセリ市に参加(薩摩中央家畜市場)。先月より平均価格が若干のマイナスで厳しい状況。14時から姶良伊佐介護保険組合議会定例会。18時から地域振興に対する意見交換会。
8月6日は、8時40分から伊佐市シルバー人材センターから大辻理事長はじめ4名来室。10時から池畑県議来室。15時から鹿児島ユナイテッドFCより表敬訪問。
8月7日は、14時から鹿児島県市町村総合事務組合議会臨時会(鹿児島市)。
8月8日は、10時から地域おこし協力隊(Web)2名面接。17時からライオンズクラブ出水例会出席するも日向灘を震源として地震が発生し途中退席で帰省。
8月9日は、10時30分から鹿児島県地域経済委員会(鹿児島市)。14時から国道447号整備促進期成会総会(伊佐市)。
8月10日は、14時から株式会社福岡銀行五島久頭取からのご招待で福岡ドーム訪問。20時に伊佐市に帰省し、羽月校区夏祭りに参加しました。
8月11日は、18時30分から針持校区コミュニティ協議会夏祭りに参加した後、羽月西校区コミュニティ協議会夏祭りに参加しました。両校区とも体育館での実施でした。
8月12日は、17時30分から「たかくまサマーフェスタ2024(牛尾校区コミュニティ協議会)」に参加しました。盛大に花火の打ち上げが行われました。
8月13日は、平出水校区コミュニティ協議会夏祭りに参加しました。昔から毎年13日に固定されているのが平出水校区の特徴です。以前は、横浜神奈川区の大口通商店街と旧大口市で交流しお招きした人たちが参加し大変喜ばれたのが平出水校区の夏祭りでした。大口通商店街との交流は、私を通して今でも続いています。令和3年の豪雨災害に対しては多くの義援金も届けていただきました。ありがたいことです。
8月14日は、山野校区コミュニティ協議会夏祭りでした。詳しくは前半で紹介しているとおりです。
8月15日は、11時50分から伊佐市戦没者追悼式。16時から三役連絡会。
8月16日は、18時から大口高校同窓会に来賓として出席しました。
8月17日は、13時からcamplifire2024に参加。このキャンプは今回で2回目の開催で、英語を使って過ごすことと子どもたちの自由な発想で行動することを推奨しているcampです。現代日本の社会では「危ないからやらせない」という風潮が多く見受けられますが、このcampではその枠を超えてサバイバルと言える内容も含まれています。素晴らしい活動です。18時から曽木校区コミュニティ協議会夏祭りの参加。最後を締めくくるこの日は、少し飲みすぎましたが、おいしいビールと焼酎をいただきました。
8月18日は、7時50分から青木地区でミニ市政報告会。10時30分から田中良二後援会事務所開きに出席。
8月19日は、10時から伊佐湧水環境管理組合定例会。11時から伊佐湧水消防組合定例会。13時30分から南九州中部地域医療連携協議会総会(人吉市)。
8月20日は、8時から消防課長会。13時30分から第2回鹿児島県市長会定例会に出席(いちき串木野市)。交流会でのアトラクションでは神村学園吹奏楽部による演奏が披露され大変盛り上がりました。先日、所ジョージさんの「笑ってこらえて」に出演したメンバーによる演奏で感動しました。その他のおもてなしが素晴らしかったので、来年2月に予定されている第3回鹿児島県市長会定例会の開催地は伊佐市ですので、大きなプレッシャーを感じながら帰ってきました(笑)。
8月21日は、羽月地区での市政報告会。
8月22日は、9時から鹿児島県パークゴルフ協会連合会パークゴルフ大会の開会式に出席しました。鹿児島市、霧島市福山地区、いちき串木野市等から100名以上の参加者があり大変盛り上がっていました。13時30分から公明党代表者から聴覚補助機器等の要望書提出に来室。
8月23日は、10時から鹿児島県造林協会通常総会に出席。私は引き続き副会長に就任することになりました。11時から鹿児島県林業改良普及協会通常総会に出席。
8月24日~25日は、西之表市で開催された第55回種子島鉄砲まつりに出席。
8月26日~27日は、人間ドックでした。一応大きな指摘もなく「合格」と先生から言っていただきました。
8月28日は、9時30分から全国消防救助大会出場で入賞した古里消防士長と瀧山消防士長が表敬訪問で市長室に来てくれました。実力は十分には出せなかったと悔しがっていましたが、今度の経験を今後の活動に活かして大きく飛躍してくれると思います。11時から台風10号の接近のために緊急対策会議。14時30分から特別支援学校誘致に関する協議。15時から定例課長会(台風10号対策本部会議も兼ねて)。
8月29日は、台風10号接近のために市長室で待機と避難所や被害対応について協議。
改めて、8月15日は終戦記念日でした。去年も紹介しましたが特攻隊員として命を捧げられた方が残された歌を最後に紹介します。
「国のため 捨てる命は 惜しからで ただ思わるる 国の行く末」
「風に散る 花の我が身は いとわねど 心にかかる 日の本の末」
国のために命を捧げて戦った尊敬すべき先人たちの思いはやはり、国や家族の行く末を案じ幸せを願う、その一点であったことが分かります。
日本人が伝統として守り続け、生きる規範としてきた「武士道」は、他国にとっての脅威となり、目に見えない干渉のもとに徐々に忘れさせられようとしてきました。
今の日本の姿に対してこの歌を残した先人たちはどのように思うのでしょうか?このような先人たちに対して感謝する気持ちをどれだけ持って生活しているのでしょうか?戦後79年。いつまでも風化させてはならない歴史であり歴史の教訓に学び、感謝の心を忘れてはならないことを肝に銘じて行動していきたいと思います。
伊佐市・湧水町の皆さんにとって長年の悲願であった、特別支援学校の分置についての協議もいよいよ大詰めを迎えてきました。分置に対する未来への投資を厭うことなくスピード感をもった決断を実行し進んでいきたいと思います。
伊佐の明るい未来を見据えて、守るべきこと、攻めるべきこと見極めながら、できることを、笑顔を忘れることなく精一杯頑張ります。今月もよろしくお願いします。
- こんな時には?