戦後80年
2025年09月01日
酷暑が続いた8月もあっという間に過ぎ、今日から9月に入りました。8月は長崎と広島に原爆が投下され、終戦記念日が8月15日であることから、当然のことではありますが、一年のうちで最も戦争について考え、原爆追悼式典や戦没者追悼式により総出で慰霊が行われる特別な月です。
8月15日には全国戦没者追悼式が日本武道館で行われましたが、伊佐市においても伊佐市戦没者追悼式を開催し、感謝の気持ちを込めながら心からのご冥福をお祈りしました。
遺族会をはじめとする多くの参列者により献花が行われました。改めて平和の大切さ、人命の尊さを再認識しながら不戦の誓いを新たにしたところでした。
追悼式の式辞では、「戦争によって天国に召された先人たちには、今の日本の姿をどのように感じられているでしょうか?」と述べさせていただきましたが、現在の日本に生きる私たちにとってはとても気になるところです。戦没者に比べたら現在の苦労など苦労とは言えないぐらいのものであると思えば、私たちはもっと頑張れるのではないでしょうか? つい忙しい時間を過ごす時や、困難な場面に遭遇したりすると自己中心的な考えになり、愚痴が出そうになることがありますが、そうならないよう自身に言い聞かせながら、感謝の気持ちを忘れることなく今月も進んでいきたいと思います。
皆さんにとって今年の8月はどんな一ヶ月でしたか?7月に続き「とにかく毎日が暑い」が率直な感想でした。毎朝のルーティーンとして当然のことですが、出勤前に着替えを済ませ、洗面所で身だしなみを整えて洗面所を出るころには汗が滴り落ちる状態になっており、ひと仕事済ませたような状況になります。元々寒さに強く暑さが苦手な私の体質も影響しているのでしょうが、以前はこんな感覚を味わったことはなかったような気がしています。
これだけ全国的に酷暑が続くと、地球温暖化対策を真剣に考え、行動していかなければと強く考えるようになりました。今年6月3日に聞いた、株式会社ウェザーマップ会長、気象予報士の森田正光氏の講演会(「持続可能な社会のために~温暖化は止められるのか~」では、「確実に進んでいる地球温暖化を止めることができるのではないか。」と話されたことが印象に強く残りました。以前ニュースで頻繁に取り上げられていた、「オゾン層」の破壊については、フロンガス規制など対策が進んだことにより、現在では「オゾン層」の修復が進んでいると説明された時には、私の中で大きな希望を感じることができたのでした。
素晴らしいことに、温暖化のメカニズムを解明したのは、2021年に気象学分野で初めてノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎先生です。真鍋先生は1960年代からアメリカで研究を続け、二酸化炭素濃の上昇が地球の温暖化に影響することを突き止めました。
「二酸化炭素を減らし酸素を増やす」、このことを進めるためにシンプルに有効な手段は皆さんもよく知っておられますよね。そうです、木を植えながら森を増やしていくことです。世界の指導者が結集し、世界全土で植林活動を始めれば、確実に地球温暖化を抑制し持続可能な社会を確立することができるということになるわけです。
温暖化による気温上昇によって発生する線状降水帯。線状降水帯の発生によって全国各地で頻発化している豪雨災害。最近では鹿児島県をはじめ九州各地において8月7日から発生した豪雨災害が記憶に新しいところですが、短時間での集中豪雨による災害は、予測が難しく甚大であることから緊張感をもって日々進んでいきたいと思います。
今回、県内で災害の大きかった霧島市と姶良市の皆さまには、心からお見舞いを申し上げたいと思います。伊佐市としては、災害発生直後から姶良市に対して給水車を派遣し、先日は市職員の呼びかけで、市窓口に義援金箱を設置しました。それと同時に、先行して市職員により義援金が集められた分を霧島市と姶良市に届けてくれました。市の窓口に設置した義援金箱に、皆さんもご協力をお願いします。
このようなことからも、世界の中の日本、その中の伊佐市において活動を展開することで、どれだけ効果が発揮できるかはわかりませんが、小さなことから積み重ねることの重要性を意識しながら、各方面でのアピールも含めた行動をしていきたいと思います。二酸化炭素を吸収し酸素を供給してくれ、きれいな水を育んでくれる魔法の木をもっと増やしながら大切にしていきたいものですね。皆さんのご協力をよろしくお願いします。
話は変わりますが、今年も各校区コミュニティにおいて夏祭りが盛大に行われました。各校区ともに多くの来場者があり大変盛り上がっており、嬉しい気持ちになりました。幼少期の子どもたちや生徒にとって、夏祭り等の地域行事は大人になってからも心に残るともにふるさと愛を育むことにも繋がりますので、各校区実行委員会をはじめかかわっていただいた皆さまに感謝いたします。
8月9日(土)羽月校区は豪雨発生のために中止。10日(日)は針持校区、羽月西校区、田中校区、12日(火)は牛尾校区(たかくまサマーフェスタ)、13日(火)平出水校区、14日(水)山野校区、16日(土)曽木校区と市内のあちらこちらで盛大に開催されました。
【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】
「伊佐市自主文化事業~永遠という名の一瞬」
昨日(24日)は、伊佐ふるさと応援大使の榎木孝明氏による「永遠という名の一瞬」の朗読と和胡(二胡の和製版)演奏者である里地帰氏の演奏の共演で舞台公演が行われました。榎木さんの衣装は、2023年に行われた「燃ゆる感動かごしま国体」の開会式で朗読披露された時の衣装でした。今回の朗読の元となった「永遠という名の一瞬」の本を榎木さんから頂いていたので、事前に読んでいましたが、内容が宇宙を織り交ぜた空想的なところもあり、観客の皆さんには分かりづらいところもあったかもしれませんが、会場を後にされる来場者の表情を見ていると満足げにされている方が多くいらっしゃったので良かったと思ったところです。和胡の演奏では、素晴らしい音色で心に染みるものでしたので、素晴らしかったですね。
案の定、来場者の何人かに話を伺ったところ、「涙が出そうなくらい心に響いた」等の喜びの声が聞かれました。今回の公演では突然、榎木さんから「映画の撮影を伊佐市で考えている」と発表があり、正直私はびっくりしましたが、映画撮影会場として伊佐市が使われることは、地域活性化に大きな意味があり、以前「半次郎」の撮影が行われてきたこともあることから、南日本新聞社の勝目記者の取材に対しては、「断る理由はどこにもないので、全面的に協力する」とコメントしました。今後皆さんにお願いすることも出てくると思いますがその時にはよろしくお願いします。今回の公演は6年前と朗読と楽器の共演ということでは類似していたわけですが、今回の構成のほうがはるかに良く考えられており、纏まった公演となり来場者は満足されたことと思います。
文化スポーツ課の皆さんをはじめ教育委員会の皆さんは本当によく頑張ってくれました。ありがとうございました。夜に行われた懇親会も大変盛り上がりました。榎木孝明氏と奥様、和胡奏者の里地帰氏、寺田伊佐医師会会長、塩田知事、池畑県議にも最後までお付き合いいただき多くの意見交換と今後のあり方について話ができましたので、本当にいい時間でした。ここでも職員の皆さんが頑張ってくれました。公演で司会をしてくれた弓指さんも良かったですし、トークショーコーディネーターの千鳥さんは度胸の据わった素晴らしい進行でした。みんなも感心していたと聞きました。春園課長をはじめ実質的に動いてくれた益満係長はじめ皆さん本当にありがとうございました。急遽画像編集で活躍してくれた職員もいたと聞いています。
今回のことを通じて感じたことは、舞台で出演される方が素晴らしいからいい公演になるのではなく、準備から運営におけるスタッフ(裏方)の良し悪しも大きな要素となっており、そのことで大きく左右されるのだろうと感じたところでした。そういったことからも今回の「チーム自主公演スタッフ」に感謝したいと思います。今の伊佐市の状況で考えれば600名の来場者がいてくれたことは大成功と言っていいのではないかと思います。
(8月の行事の主なものについて紹介します。)
8月1日は7時30分から毎月恒例の環境政策課職員によるゴミ拾い活動に参加。今回も第一生命株式会社、林建設の皆さんをはじめ楠元議員等多数の参加があり菱刈庁舎周辺行いました。8時30分から辞令交付式。9時からたんぽぽ親の会役員の皆さんが来室。10時から下殿ふれあいいきいきサロンに出席し市政報告と意見交換をしました。14時から南九州中部地域医療連携協議会総会(人吉市)。16時から定例課長会。17時15分から三役会。
8月2日は6時からさわやかラジオ体操(菱刈コミュニティ協議会)に参加。10時30分から川内宮之城道路決起集会(薩摩川内市)。18時から住民との意見交換会。
8月4日は13時30分から鹿児島県治山林道協会役員来室。14時から㈱フクシマ来室。
8月5日は10時から大口明光学園蔵原校長来室。14時から姶良伊佐地区介護保険組合議会(霧島市)。
8月6日~7日は全国農業集落排水事業推進協議会第36回通常総会(東京都)。
8月7日は15時30分から鹿児島伊佐会新役員来室。
8月8日は豪雨により予定されていた行事は中止になる中、16時30分から鹿児島ジュニアガールズ選抜選手(伊佐市内小学生女子4名)による表敬訪問。軟式野球チームとして全国大会出場。伊佐市の4名は選抜メンバーの中で主力として活躍している頼もしい存在で嬉しい報告に元気をもらいました。
8月10日は17時からキャンプリファイアの様子を視察。18時30分から羽月西校区夏祭り。19時30分から針持校区夏祭り。
8月12日は9時30分から伊佐交通㈱古田社長が「優秀安全運転事業所表彰受賞」の報告のために来室いただきました。素晴らしい表彰の報告に大変喜びました。18時からたかくまサマーフェスタ2025。
8月13日は18時から平出水校区夏祭り。
8月14日は父の法要出席のために山野校区夏祭りは副市長にお願いしました。
8月15日は11時20分から伊佐市戦没者追悼式。
8月16日は18時から曽木校区夏祭り。
8月18日は9時30分から水俣市立総合医療センター救急ICT連携に関する説明のために来室。13時から鹿児島県市長会定例会(阿久根市)。
8月19日は15時から伊佐市公共施設等推進本部会議。
8月20日は10時から伊佐湧水環境管理組合議会第2回定例会。11時から伊佐湧水消防組合議会第1回臨時会。13時から大一会より宮田様、久保田様来室。
8月21日は8時から消防課長会。13時30分から伊佐市人権同和問題研修会。14時から国道267号改良促進期成会総会。
8月22日は10時から鹿児島県造林協会通常総会(鹿児島市)。11時から第73回鹿児島県林業改良普及協会通常総会(鹿児島市)。15時15分から湧水町池上町長来室。15時45分から河野氏来室。18時から大口高校同窓会総会・懇親会。
8月23日は18時30分から第56回種子島西之表市鉄砲まつり歓迎レセプションに出席し来賓あいさつをさせていただきました。大変盛り上がり素晴らしい時間でした。
8月24日は14時から伊佐応援ふるさと応援大使の榎木孝明さん公演「永遠という名の一瞬」で主催者あいさつ。17時から榎木孝明氏と共演いただいた和胡奏者、里地帰をはしめ鹿児島県塩田知事、池畑県議、星野副議長他の多くの参加をいただき懇親会が行われ、大変盛り上がり貴重な意見交換ができました。伊佐市で映画撮影の話も持ち上がり今後に期待が持てる展開になっていきそうです。
8月25日は16時30分から全国障害者スポーツ大会県代表選手濱口良子さん来室。20時30分から伊佐市長杯ソフトボール大会表彰式。
8月26日は10時30分から楠元議員来室。11時30分から大口こども劇場の高橋さん、田畑さん来室。13時30分から第47回伊佐森林組合通常総代会。15時伊佐市経営戦略会議。
8月27日は10時から伊佐市議会9月定例会本会議(招集日)。
8月28日は18時30分から鹿児島県民スポーツ大会結団式。
8月29日は10時から下小薗氏来室。11時30分から第47回九州中学校陸上競技大会100m女子優勝の大口中央中学校1年生山田凛さん(スプリントクラブ疾風所属)がお父さんとお母さんと共に嬉しい優勝報告に市長室に来てくれました。まだまだ中学校1年生です。今後の活躍が非常に楽しみです。しっかり注目し応援していきたいと思います。「快挙に 笑顔溢れる 残暑かな」。15時から針持校区コミュニティの皆さんとの意見交換会。県道整備や地域課題解決のための地元からの要望を池畑県議とともに聞かせていただきました。19時からジャパンファーム夏祭りに参加しました。私は途中からの参加になりましたが、社員の皆さんによる出店は大盛況で既に完売が続出しているようでした。昨年とすると明らかに入場者が多く大変賑わっており、私もジャパンファームの長瀬社長やスタッフの皆さんに丁重なおもてなしの中で楽しい時間を過ごすことができました。また、取引企業であるサンキョーミートの金森社長や伊藤ハム米久ホールディングスの森部長や古賀部長(前サンキョーミート社長)や各社員の皆さんといろいろな話ができ楽しい時間を過ごさせていただきました。伊佐の各ダンスグループやチームちむどん、その他素晴らしい出演者に舞台を盛り上げていただきました。最後にはジャパンファーム夏祭りの特色ともいえる「レーザー花火ショー」が盛大に行われ、会場の皆さんは大変満足の様子でした。地域貢献の一環で毎年開催していただけることに伊佐市民を代表して、感謝の気持ちを表したいと思います。感謝!
最後に、8月15日は終戦記念日。毎年終戦記念日になると、国会議員による靖国神社参拝がニュースになります。以前の私たちにとって、情報収集の手段としては、テレビからのニュースしかありませんでしたが、最近ではスマートホンやパソコンの普及をはじめYouTube等の配信により、これまでテレビのニュースでは取り上げてこられなかった方面から見た情報も得られるようになってきました。
今年の終戦記念日となる15日に、靖国神社に参拝する国会議員の様子やコメントが長時間にわたり紹介されたYouTube映像を見ながら、今年もいろいろなことを考えさせられました。皆さんは靖国神社参拝についてはどのように考えられていますか。いろいろな考えがあるにせよ、過去に自国の繁栄はもとより家族の無事や幸せことを思いながら尊い命を捧げられた戦没者に対して感謝の気持ちを捧げるのは当然だと私は思っています。
ただ、これだけは確実に言えることですが、尊い人の命を奪い合う戦争は絶対にしてはならないということです。人類において自分ファースト、自国ファーストという考えではなく、世界ファーストの気持ちに変わっていけば争いは無くなるのでしょう。
昨年も紹介しましたが、特攻隊員が出撃前に残された歌に当時の純粋な気持ちが表れているので、改めて紹介します。
「国のため 捨てる命は 惜しからで ただ思わるる 国の行く末」
「風に散る 花の我が身は いとわねど 心にかかる 日の本の末」
日本人が伝統として守り続け、生きる規範としてきた「武士道」は、他国にとっての脅威となり、目に見えない干渉のもとに徐々に忘れさせられようとしてきました。
今の日本の姿に対してこの歌を残した先人たちはどのように思われるのでしょうか?このような先人たちに対して今の日本人はどれだけ感謝する気持ちを生活できているのでしょうか?戦後80年の節目にあたる特別な年でもあります。永遠に風化させてはならない歴史であり過去の歴史を教訓として学び、感謝の心を抱き忘れてはならないということを肝に銘じて今後も行動していきたいと思います。
天国から見ていただいている先人たちに、笑顔で喜んでいただくためにも伊佐市のキャッチフレーズである「笑顔あふれ一人ひとりが幸せを感じるまち」を実現できるように精一杯頑張ります。今月も笑顔で頑張りましょう。よろしくお願いします。
- こんな時には?