多重債務(借金問題)の解決に向けて
2025年12月02日
「多重債務」とは、複数の金融機関などから多額の借金をし、返済が困難になっている状態を指します。借金のためにさらに別のところから借り入れることを繰り返し、借金が雪だるま式に増えていく状況を指し、その状態の個人を「多重債務者」といいます。
多重債務は、『債務整理』という法的手続きや交渉を通じて解決できます。具体的には、「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」などの方法があります。これらの手続きは、弁護士や司法書士、あるいは簡易裁判所などの専門家を通じて行われ、借金の減額、返済計画の見直し、残りの借金の免除などを目指します。
【主な解決方法】
「任意整理」
⇒弁護士や司法書士が債権者と直接交渉し、将来の利息カットや返済期間の見直しを行います。裁判所を通さずに和解を目指すため、借金の総額が比較的少ない場合に適しています。
「特定調停」
⇒簡易裁判所が債権者と債務者の間に立ち、返済条件の軽減などについて話し合いを仲介します。自分自身で申し立てを行うことが基本ですが、専門家に依頼することも可能です。
「個人再生」
⇒裁判所を通じて、借金の一部を3年程度で返済し、残りを免除してもらう方法です。住宅ローンなどを抱えている場合に利用できることがあります。
「自己破産」
⇒裁判所の決定により、財産を債権者に分配した上で、残った借金を全額免除してもらう方法です。返済が不可能な場合に利用されます。
【相談窓口】
*弁護士・司法書士
債務整理の専門家です。借金の問題に詳しい専門家に相談することで、最適な解決策を見つけることができます。
*消費生活センター
多重債務の相談を受け付けており、専門機関や専門家への橋渡しをしてくれます。
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〔参考:多重債務に陥らないために〕
多重債務に陥ると、職場にまで借金の取立てが来て、居づらくなり退職せざるを得なくなったり、最悪の場合、夜逃げや自殺などの深刻な事態に追い込まれる可能性もあります。そうならないよう、次のことに注意しましょう。
(1) 欲しいものがある場合は、安易にクレジットやキャッシングを使わず、貯金して買う。
(2) 毎月の支払いは、最大でも給料の20%以下に抑える。(それ以上だと無理が生じやすいと言われている。)
(3) 借金を借金で返済しない。雪だるま式に借金が増えるだけです。
(4) 友人・知人等に頼まれても、絶対に名義を貸さない。他人が借りてもあなたの借金です。
(5) 友人・知人等に頼まれても、安易に連帯保証人を引き受けない。(自己破産の4人に1人はこれが原因)
(6) ダイレクトメールや新聞・雑誌等で「低金利」や「ブラックOK」などと甘い文句で勧誘している業者は、ヤミ金融の可能性が高いので、絶対に借りない。
(お問い合わせ) 伊佐市消費生活センター ☎23-1336
- こんな時には?















