新年度が始まりました!
2009年04月01日

国の経済・雇用対策などの活用で、耐震診断の遅れている学校の校舎や体育館などの調査を新年度から始めます。子どもの安全を守るのが最優先ですので、他の事業より優先して行います。伊佐は小規模校が多いので耐震調査校舎も多くなります。ある程度学校を再編し直すことが、事業を早めることになるのですが、地域コミュニティを考えると単純にはいきません。高齢者の医療介護にかかる予算や子育て支援の予算などを考えると、数多い校舎の耐震工事にいっせいに取りかかれる財政的余裕は少ないのが現状です。世界的経済減速の中、国内的には少子化が進む中で、地域の活性化を図っていくということは至難の業です。下りのエレベーターを一生懸命駆け上がる努力をしているようなものです。将来を見ながら活性化を図るとするならば、人口を増やすためにどのような投資をしなければならないかということです。今住んでいる人を一時的に満足させるには、適当な補助金を投入することがわかりやすい。しかし、将来への希望はありません。
そこで去る2月には地域振興課内に定住促進係を2人体制で新設しました。この4月からは3人体制にして活動を活発にします。以前定住促進に取り組んだ時代もありました。区画割りした住宅用地を販売して、一定の定住期間を設定して買いやすいように補助金を出していました。人口を繋ぎとめるための一定の効果はあったと思いますが長続きしませんでした。今回はまず空き家等を改築したり家具を入れ替えたりして、短期的に住んでもらって田舎暮らしを体験していただきたいのです。知らない土地にいきなり住んでくださいとお願いしても無理があります。まず行政が紹介・案内して、地域コミュニティとの関係や暮らしに伴う不明な点を一緒に相談させていただく予定です。医療・福祉・買い物・交通・気候風土等々さまざまなことがあると思います。この計画が進めばやがて個人住宅や集合住宅の建築に結びついていくことでしょう。高齢者の住みやすい間取り、医療福祉施設と連携が常時取れる安心感のある住宅や、若者に特化した住宅による小規模校区の活性化策など出てくると思います。定住促進はこの新年度に最も力を入れてスタートする施策です。
北薩病院の重要性からドクターへリの発着場を病院の近くに作ろうと思いますし、伊佐市医師会立准看護学校への支援も本格的に行います。産婦人科クリニックがあり、北薩病院小児科の地域や学校との連携による予防接種率の高さなど、安心して生み育てることのできる伊佐市です。3月の卒園式や今月の入学式で見る子どもたちの瞳の輝きを忘れることができません。高齢者の介護や認知症対
応、知的障害者や精神障害者への対応も専門的な施設やドクターがおられます。このような地域の特性を活かしながら、安心して定住できる伊佐市を目指して新年度をスタートしました。今月は15日から大口元気こころ館、27日から菱刈まごし館で特定健康診査と胃がん検診を昨年に引き続いて行います。それぞれ通知してあると思いますが積極的に検診を受けて自
分の健康状態を把握してください。定額給付金についても連絡の通知が届いていると思います。申請していただけば、金融機関口座へお振込みいたします。今月下旬からの振り込みになります。ご不明な点は市役所の企画調整課までお問い合わせください。19日はNHKのど自慢の生中継です。全国のみなさんに伊佐市文化会館から故郷をお届けします。ゲストは氷川きよしさんと島津悦子さんです。ぜひご覧ください。花から新緑へと移る季節を楽しみながら暮らしたいと思います。
花冷えを こらえし花も はや吹雪
旅立ちは 瞳の中に 新世界
せせらぎに 新緑匂ふ 昼下がり -新-
- こんな時には?