夏、元気にスタートです。
2010年08月02日
暑い夏が戻ってきました。今年は異常気象といわれて、先月は局地的なゲリラ豪雨の被害が日本各地で発生し、地球規模での寒さ暑さの異常な状態が報道されています。暑さがどの程度続くかわかりませんが、熱中症対策はしっかりとお願いします。科学技術の恩恵で暮らしやすくなり、自ら鍛えたり我慢したりが苦手になり、人間の体が弱くなっている気もします。甲子園球児のプレーを見ていると、若さの美しさや鍛えることのすばらしさを感じます。私は少年期から青年期の間に体を鍛えなかったので、後悔とともにこれから残りの人生で少しでも取り戻せないかと思っているところで、今読んでいる本が「50才からの肉体改造」(川村昌嗣著・幻冬舎)です。
無理な鍛え方をするなと言われますが、夏だからこそ挑戦してみたいも のです。少年時代にすべきであったことを今さらしても効果は薄いかもしれません。還暦は終着駅であると同時に始発駅と思って、鈍行の各駅停車に乗り換えたつもりでいます。10年前から始めた水泳は週1回2000mを泳いでいましたが、やりすぎもいけないのでこの8月からは1000mにし、温泉と組み合わせてみます。長年続けている習慣のペースや練習量を減らすのは勇気がいることです。心のトレーニングは、「考えない練習」(小池龍之介著・小学館)のような本を読みながらの頭と心を冷やすひと時です。言葉のトレンドとは面白いもので、今月号の月刊誌PRESIDENTの特集は〝悩まない練習〟です。
〝考えない〟とか〝悩まない〟とかが「練習」できるものかどうか、読む こと自体がそれらを意識している証拠みたいなものです。この100日近くの口蹄疫対策には本当に多くの方々にお世話になりました。心から御礼申し上げます。行政も畜産関係者も〝考える〟・〝悩む〟の連続でした。畜産に関係のある人からない人まで、全ての人が心一つになって対応した100日間でした。支援金も多くの方々から寄せていただき、消毒防疫の徹底などに使わせていただきました。総額は1000万円を超えます。このような経験を通じて連帯感が深まったことと、畜産関係者自らの防疫に対する自覚が高まったことは、今後の畜産の発展には大きなことでした。気を緩めることなく今後も対応します。
先月宮崎県知事が移動制限解除の発表を、深夜、ライトアップの下に県庁正面玄関前で行いました。それは隣県3県へのお詫びの言葉がなかったことです。宮崎県民や畜産農家へ向けてのメッセージは大切なことと理解しますが、隣県への影響は大変なことであったことを認識していただきたい。例えれば、何も違反していないし、車も動かしていないのに事故に合ったような、「もらい事故」同然な100日間だったのです。子牛のセリ市を開けなかったことによる損失やイベントなどの中止、商店街の売り上げ不振、あげればきりがありません。〝信義〟という文字、知事にはこの言葉の意味を今一度思い出してほしい。
私は〝義〟という言葉に強い関心を持っています。榎木孝明さんの映画「半次郎」の制作意図がやっと分かるような気がします。戦をするために東京を目指したのではなく、「糺すべき義あり」を錦の御旗にしたのでした。熊本鎮台で政府軍の意図どおり戦となり、城山でまさにラストサムライとしての〝義〟を終えたのでした。現代は何でもその時の〝風〟や〝トレンド〟で決まり、考え抜いた深いものや歴史を反映する価値観が失われています。ここ数年の国政選挙がまさに象徴的です。〝義〟が価値観を持つ世の中にならなければ、このままでは日本という国家は世界で漂流するばかりですし、皮肉にも失われた20年として歴史の中でも漂流することになるでしょう。
映画「半次郎」は9月11日、12日の2日間、伊佐市文化会館で6回先行上映されます。前売り券も大人1000円、高校生以下500円の特別割引で販売しております。伊佐市文化会館や市地域振興課へお問い合わせく ださい。市をあげて宣伝・協力していますので身近にいる市職員にお聞きになっても結構です。
鹿児島や熊本での上映は9月18日からの予定で、上映予定の映画館ではす でに予告のプロモーション映像が話題になっています。映像、音楽、殺陣、せりふ(鹿児島弁)等々、2時間にもかかわらず物語のスピード感、潔さ、どうしようもない哀しみ、見終わってジ~ンとくる何かがあります。余計なことですが、エキストラで出ていた私を、予告で見つけたというメールをもらいました。
今年の夏は蝉の鳴き声が例年より少ない気がします。これも異常気象で しょうか。少々うるさいほどの蝉の声が8月には似合っているし、夕立に浴衣姿、帰省に盂蘭盆、甲子園には白球と歓声、夏は夏らしく山・海・川に皆さんのいい思い出がたくさんできますように願っています。熱中症や夏風邪・寝冷えなどにお気をつけください。暑中から残暑へとお見舞い申し上げます。
8日と31日が伊佐家畜市場での子牛セリ市の再開です。値下がりがないことを祈りながら、今後の畜産復活・発展の再スタートにしたいと思います。
ひぐらしの カナカナカナカナ 露天風呂
打ち水に 鼻緒も裾も 濡れており
風鈴に うつらうつらの 昼寝かな -新-
- こんな時には?