伊佐の夜空をながめて
2010年09月01日
〝♪9月の風〟というアコースティックなギターの曲を若い頃聴いた記憶があります。風はどこから吹いてくるのか考えたことはありませんでしたが、人生の風はいつも未来へ吹いていたような気がします。フォローウインドでしょうか。アゲンストの風もありますが、最初からアゲンストならその方向には進みませんので、人生の後押しをしてくれるのはいつでもフォローウインドです。
8月で口蹄疫終息が宣言され、伊佐のせり市場も二回ほど行われました。今まで強いアゲンストの風にただただ吹き飛ばされないように耐えました。いよいよこれからフォローの風に乗せていかなければなりません。そのためには購買者のご理解や国・県の支援、消費者の食卓に大いに期待をしています。景気は気持ちが一番といわれます。みんなで盛り上げましょう。
今年の夏は例年になく酷暑といっていいほどでしたが、今月の伊佐の朝夕はさすがに過ごし易くなりました。真夏の暑い日でも、夜空の星や月を眺めていると気持ちは落ち着き、涼しささえ感じるものでした。伊佐は伊佐平野と呼ばれるぐらいですから、広い平野を鳥神岡など四方の山々が取り囲んでいます。伊佐のどこにいても同じような夜空を見ることができます。
満月・三日月・満月と周期があるのですが、月の出・入りは1日40分ず つのずれがあります。毎日関心を持っていると、朝夕の空がとても気になります。同時に周辺の星座にも目がいきますが、とりわけ大きく輝く木星と金星の位置が気になり始めます。近づいたり離れたりする相手が満月だったり三日月だったり、想像豊かに興味が尽きないのが伊佐の夜空です。
今月の22日が十五夜と聞きます。先月25日の満月の夜は1か月早い十五夜のような気持ちでした。自分自身が60歳の還暦を過ぎ、昨年8月に生まれた初孫が無事一年を迎えることができました。森羅万象の全てと今ここに存在していることに、満月を見ながら感謝することでした。流れ星のようにいつかは終る命と、惑星や恒星のように終ることのない命の不思議さです。
生きていることへの感謝、生かせてもらっているという事実、全ての偶然が重なって今があるのだという心境でした。宇宙は無限そのものであり誰もその全容は知りません。人間には肉体としての限界がありますが、魂(心)まで含めると無限といえるかもしれません。雲の形状や月の姿や位置で日々変化の伊佐の夜空を眺めながら、神の存在や人間のすばらしさや愚かさを考えます。
〝伊佐の散歩道〟と銘打って、お好きな散歩コースを募集したことが数年前にありました。夜空だけでなく山や丘、川やせせらぎ、野に田に畑、木々や草花を揺らす風、朝日や夕日の輝き、人々の笑顔など全てが絵の中の風景のようです。将来の移住・定住を促進するために、お試しに住んでいただく住宅を4棟作りました。予約状況がとても好調です。新しい散歩道を見つけてください。
イベントや行事が自粛されていた先月までと違って、今月は多くの催しがあります。5日は大口高校体育祭もありますが、大口ふれあいセンターでは午後1時半から「没後400年記念新納忠元歴史講演会シンポジウム」を原口泉先生ほか3名の先生方をお招きして行います。11日は伊佐農林高校体育祭です。同じく12日は市内4中学校の体育祭と続きます。
映画「半次郎」の先行上映が文化会館で行われるのも11日・12日です。2日間で6回の上映を予定しています。18日に大口ふれあいセンターで春風亭柳之助さんのチャリティ落語会を行います。25日午後3時から伊佐市文化会館で「いさのおんがくたい」のコンサート。同日25日午後6時半から轟公園で行う「スターダストイン伊佐」には、今年は福岡で活躍中の若手ファッションユニットQuantize“クォンタイズ“のファッションショーも入ります。
上記紹介したほかにも、19日の明光学園の明光祭、県民体育大会のカヌー競技が菱刈湯之尾の川内川で行われます。18日から23日にかけては敬老会や自治会の運動会なども盛んに行われます。この9月で元気を取り戻したいと思います。気持ちを前向きに一歩でも二歩でも動くことです。大口ふれあいセンターで3日まで開催中の長尾美紀さんの絵葉書展、ユーモアたっぷりの動物達に元気をもらいます。
9月議会も始まり活気が出ているところですが、企業誘致促進についての条例を大きく改正して、県内トップの優遇施策を盛り込みました。地域振興課にお問い合わせください。市のホームページ活用もよろしくお願いします。〝ここがい~さ〟や〝いさNAVI〟などもクリックしてみてください。思いがけないことやお役に立つ情報があります。今月も私の拙文をお読みいただきありがとうございました。まだまだ残暑が続きます。お体にくれぐれもご自愛ください。
二百十日 知るや知らずや 穂の揃ふ
鈴虫の ソロからコーラス 夜が明ける
彼岸花 現世来世の 際に咲く -新-
- こんな時には?