恵みあふれる伊佐をお楽しみ下さい。
2011年11月01日
霜月と呼ばれる11月は俳句の季節としては冬ですが、感覚的には晩秋と感じます。8日は立冬、23日が小雪だから24節気の歳時記は冬です。しかし、3日は文化の日、23日は勤労感謝の日ということで、文化芸術に親しんだり、豊作に感謝したりします。先月までは運動会などに参加しながらも、秋の収穫作業に忙しかった田んぼや畑、果樹園が懐かしく思えます。今年の伊佐地方は台風の接近もなく、梅雨時の大雨を除けばこれまでのところ災害がありません。東日本大震災や紀伊半島の台風豪雨の被災者は、これから厳しい季節となります。支援の心を寄せることを忘れてはなりません。
文化芸術や紅葉のシーズンということもあり、今月は主な催しを紹介いたします。伊佐農林高校生や生産者の皆さんが鹿児島市のドルフィンポートで、〝伊佐『農』祭り〟を2日~6日の5日間行います。”ISA4to8”と称する元気のいい生徒さん達が皆様のご来場をお待ちしています。カラフルなツナギの作業着で頑張っていますので、ぜひ声をかけてやってください。
〝伊佐市文化祭〟は文化の日の
伊佐は歴史的にも文化を育み熟成させた風土があります。海音寺潮五郎先生に代表される文学、犬童次男画伯や漫画家の井上雄彦氏、俳優で
伊佐ふるさと大使の榎木孝明氏など
多彩な人物を輩出しています。
今年の曽木の滝の紅葉は特別な感慨があります。それは「新曽木大橋」が開通するからです。長年の懸案だった架け替え工事が終わり、長さ
恒例の〝曽木の滝もみじ祭り〟は23日、滝のライトアップも22日・23日の午後5時半から9時までいたします。
秋の伊佐路は紅葉ばかりではありません。
同じく23日には湯之尾神社の〝神舞〟が奉納されます。今年は3年に1度の 大祭の年ですので、午後4時から始まり夜の更ける2時頃まで途切れることなく続きます。篝火の照らす境内にしばし身を置き、舞の中に自分自身の神を探すのも一興かと思います。昼は曽木の滝の紅葉に照らされ、夜は神に光をいただくのも伊佐の懐の深さのような気がします。
郡山八幡神社の〝秋季大祭〟も同じく
このほか、豊作に感謝し、伊佐のめぐみを広く発信する〝伊佐ふるさとまつり〟を12日・13日の週末に菱刈農村公園周辺で開催します。毎年JRバスで鹿児島市方面からも来ていただきますし、わざわざ伊佐の新米を楽しみに遠くからもたくさんの方が来られます。豊かな水と土が醸し出す農産物の芳醇な味は格別です。
同じく12日は、関西で伊佐の会が大阪市都島区の「大北京」で正午から開催、北九州伊佐市会が北九州市小倉北区の「さつま路」で午後6時30分から開催されますので、ぜひ伊佐市地域振興課にお問い合わせください。
日程は調整中ですが、24日・25日は東京・有楽町の鹿児島遊楽館で〝伊佐収穫祭in東京〟と銘うって物産展を開催し、伊佐農林高校生の”ISA4to8”のメンバーが皆様に伊佐の農産物をお届けする予定です。
今月は本当に紹介しきれないくらいの催しです。他にもありますので、日を追って紹介します。3日午後3時より、市陸上競技場において〝42.195kmチャレンジリレー〟、12日に市文化会館で子ども劇場による〝Teen’s Art Festival 〟の創作舞台。19日に伊佐市青少年健全育成大会を市文化会館で午後1時15分開会。今年9月北京で開催された、世界トライアスロン大会エイジの部で優勝した永田誠也さんの講演もあります。
5日から19日まで、ふれあい講座の講師でもある村木直行さんの〝喜寿記念水彩画展〟が大口ふれあいセンターで開催されます。
26日には市文化会館で、平和市長会議加盟記念公演として演劇〝長崎の鐘〟を岡部耕大さんの作・演出で午後2時から開演します。入場無料ですが、整理券が必要ですので市文化会館や大口・菱刈の市庁舎にお問い合わせください。
翌27日は海音寺潮五郎先生を記念して、〝海潮忌・文学フェスティバル〟を午後1時から大口ふれあいセンターで開催します。入賞作品の発表や鼎談などをお楽しみください。今月の私の挨拶は、主にイベントの紹介で終ってしまいましたが、活気溢れる伊佐市をご堪能いただければ有り難いと思います。皆様のご来市を心からお待ちし、ご歓迎申し上げます。
朝刊の吐く息白く家々に
柿の実の枝折るるほどたわわなり
木枯らしのそこまで来てる柿一葉
日暮れては人恋しがる虎次郎
滝壺は紅葉黄葉の渦となる -新-
- こんな時には?