未来を歌うのは現在の子どもたち
2013年02月01日
二月になると春の兆しを生活の随所に感じるようになります 。まず早起きが苦にならなくなります。朝のウォーキングを楽しみにしている私は、夜明けが早まることが、何より春の兆しを感じます。冬至が一年の中で一番昼が短くて夜が長いと子どもの頃記憶してしまったので、年が明けると朝は次第に早く明けるものと思い込んでいたのですね。日没 が遅くなるぶん”日脚伸ぶ”は俳句の季語ということになります。梅の蕾もそろそろ気になり始めます。梅と言えば鶯、昨年は東京出張の際、赤坂の交番前で初鶯を聞きました。
先月は新年度予算の最終的な協議をおこない、なんとか印刷準備に間に合わせることができました。今月はそれを製本後、議員の皆様へ送付する段取りになります。新年度予算のプレス発表を
14日に予定しています。伊佐市議会の招集日が21日ということで、夜明けとともに議会招集もだいぶ早くなっています。”冬来りなば春遠からじ”、今まで苦労して予算編成をしてきたことが報われるような気がします。新年度予算で予定していた事業を急きょ本年度の補正予算に前倒して入れ込みながら、来年度以降の国の政策を読めるよう情報解析に努めています。新しい政権になり、先月は震災復興や景気浮揚のために補正予算が積極的に出されました。民主党時代に事業仕分けされていた「公共事業」の復活とも揶揄されますが、誤解をしてほしくないと思います。高度成長期にいっせいに作られた建物や橋梁などの公共施設が老朽化してきていることは以前からわかっていました。伊佐市内を流れる一級河川の川内川に架かる橋も例外ではありません。学校や公営住宅なども安全上の問題が出てきています。過疎自治体の脆弱な財政状況では少しずつしか改修できない厳しい現実があります。
日本全体を国土・国家として見ることなく、人口の多い都市部や無党派層の人気を取り付けるために政策が決定されてはいけません。国防や外交に至っては市民という概念ではなく国家という概念が必要でしょう。内陸の過疎自治体においては国防や外交は直接的なかかわりはありませんが、国土保全や住民生活という観 点からの国家像はいつも意識しているつもりです。老朽化した社会資本を放置しておくわけにはいきません。少子高齢化に対応する施策も、社会保障を含めて国家の問題です。
政府・日銀は、デフレ脱却を掲げ、インフレターゲットを2%に設定し、投資・生産を刺激し、お金の動きを活発にしていこうという理論です。間違ってはいない政策ですが、お金が循環することが条件です。紙幣は単なる経済を回す通行手形みたいなもので、高額な貴金属に兌換して留まるものではありません。投資・生産は金融緩和や紙幣の増刷で政府の意思を働かせることができます。消費は労働者の給料が以前より若干でも多くなって初めて促されます。インフレになり給料が据え置かれたままではますます労働者は自己防衛に走るでしょう。
今月は先月の氷の祭典ほど大きなイベントはありませんが、水仙や梅がそろそろ見ごろにな りますし、田んぼの畦焼きが休日ごとにどこかでおこなわれます。ここにも春の兆しを感じます。市歌斉唱コンクールが2月3日午後2時30分から文化会館でおこなわれます。伊佐市の将来を担う子ども達から歌詩を募集し、市内の小中学生グループから20を超える応募がありました。この日は、1次選考を通過した11作品を児童生徒のコーラスにより斉唱し、その中から優秀作品等を選定します。新しくつくられた市歌は、市制5周年式典で披露されることになります。<未来を歌うのは現在の子どもたち>であるとのコンセプトで始まった市歌プロジェクト です。
先月27日に開催された女子駅伝は躍進賞を得ましたが、結果は12位でした。一市だけという小さな規模の地域で作るチームですので、精一杯の活躍だったと選手をねぎらいました。今月16日からは5日間にわたる県下一周市郡対抗駅伝大会です。選手層の薄い中でなんとか新人を発掘しています。駅伝はチームの結束が大きな力を発揮するし、郷土の熱い応援が選手を奮い立たせます。ハンディがあるのがわかっていながらも果敢に挑戦するところに感動があります。みんなで、みんなで応援しましょう。地元通過は18日の月曜日です。楽しみに、楽しみに待っています。春本番へ向けての二月にしましょう。
日脚伸ぶ日ごと数増す万歩計
さえずりの不器用なりや初鶯
お姫様夢見る孫と雛飾る
チョコレート花束添えてバレンタイン
唇に落ちて融けゆくなごり雪 -新-
- こんな時には?