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ふるさとはかけがえのない命の泉

2013年08月01日

 カナカナとヒグラシが郷愁を誘うように鳴きます。郡山八幡神社の境内 にもひんやりとした風とともに聞こえてきます。ジージージーと鳴くアブラゼミやクマゼミと違い、季節が夏から秋に移りゆくことを暗示しているようでもあります。7日は24節気の’立秋’です。俳句の季語も’朝の秋’や’夜の秋’の雰囲気が似合う8月です。先月20日に夏休み入りした子どもたちには、今年の夏休みは例年より2日長いので、季節の移りゆくことへの感傷などに浸る間もなく、昆虫採集や植物採集、川や野に真っ黒になりながら遊び回っています。

 

 日本語の語感からくる季節感は時々私たちの気持ちを和らげてくれます。24節気をはじめとして、そのような言葉にふれる時、民族としての日本人を感じます。日本語や漢字には辺境の地・日本固有の文化があるような気がします。7月初めの’半夏生’とか今月の’盂蘭盆会’などは、私の最も好きな文字と語感です。半化粧とひっかけていたり、サンスクリッド語のウランバナを漢字に置き換えたり、辺境の地にあって先人たちが自分達の文化にしたことを思うと感慨深いものがあります。日頃深く考えないことを考えさせるのが8月です。

 

 終戦記念日がお盆というのも深い意味がありそうです。日本は1945815日を境に生まれ変わり、戦後の復興を遂げたと言われます。確かにそうかもしれません。昭和20年が遠くなればなるほど歴史の中の転換点として位置づけられるでしょう。京都に住む7月生まれの私の従兄(障がい者です)68歳になりました。確実に68年の歳月が過ぎたのです。西南戦争から68年後と言えばいつだと思われますか。1945年・昭和20年なのです。今こうして8月の私の575で皆様に市長挨拶をさせてもらいながら、歴史の転換点の奇遇さを感じています。

 

 参議院議員選挙が先月21日に行われました。明治も大正も知らない方々が大きな声で歴史を語っています。自分達が戦後日本を復興させたとか、これからの発展は自分達の双肩にかかっているとか力説されます。確かにその気概は大切でしょうが、戦後日本の復興は明治・大正生まれの明治憲法下で育った方々が成しえたことです。それも戦前を否定することからスタートしたことを思えば、自己否定を背負いながら必死に働き、結果として復興させたのです。昭和 二桁生まれの日本人が復興させたのではないことだけは確かです。昭和二桁世代が活躍するのは1970年以降でしょう。

 

 私も昭和25年生まれなので、戦後復興・高度成長を担った世代ではありません。学生運動を経験し、オイルショックの頃就職でした。少年時代までは貧しい環境でしたが、その後は豊かな社会の恩恵を受けながら暮らしてきました。貧しい時代を知っているので我慢とか辛抱という価値観がわかりますが、これから社会の中枢を担っていく人々は、政治家を含めて我慢とか辛抱という価値観をどのように共通認識していけるかが問われるでしょう。日本が新たな転換期に入ろうとしていることだけは確かです。

 

 ご先祖様が盆トンボの背に乗ってお帰りになる盂蘭盆会、帰省子もあり家族が久しぶりに揃う夏休み、終戦記念日、そこには供養や感謝があり、語らいがあり、祈りがあります。8月は一年12カ月の中で冷静にゆっくり人生や社会を考えられるような気がします。昨年94歳で亡くなった私の義父の命日が1日にあり、一年忌になります。旧大口市時代の一期・二期目の市長選挙の後援会長の忌明け法要も先月末でした。どちらも94歳のご生涯でした。大正時代は遠い過去になりましたが、今を活動する私たちの心の中にしっかりとした教えを残していただきました。

 

 先月から話題になっているイーサキングがノミネートしている、日本百貨店協会主催のご当地キャラ総選挙の結果発表は6日です。インターネット投票だけのルールの中で、小さな伊佐市の頑張りがどれほど通用したかが楽しみです。お世話になった多くの皆様に感謝申し上げます。伊佐市の公認キャラクターになっていますが、活動の中心はあくまでも’伊佐みりょく研究所’の若者やデザイナーの’Quantize‘です。創造力を発揮して若者たち  が起業したりNPO法人として活動できるようになれば、イーサキングのこれまでの活動が実を結ぶことになります。

 

  3日・4日に京セラドーム大阪で開催される「関西鹿児島ファンデー」にはイーサキングが駆け付ける予定です。ぜひ会場にお越しいただき、声をかけてください。一方地元伊佐市では3日の夜に湯之尾地区の川内川河川敷で花火大会が催されます。夏の夜空に5000発の花火が彩りを競います。ご協賛いただきます企業・団体など関係者に感謝申しあげます。校区コミュニティ協議会や企業各社・福祉施設などの夏祭りも盛んに行われます。お盆を中心にふるさとは人々の交流が増え絆が深まります。南三陸町へはすでに現地で働いている二人に加えて、新しく若い職員をこの8月から派遣しました。ふるさとは住む人、縁のある人にとってかけがえのない命の泉です。残暑お見舞い申し上げながらご挨拶といたします。

 

 

 魅せられて機内から眺む雲の峰
 夕立の峠を分ける肥後薩摩
 孫来たる寝顔に安堵夜の秋
 打ち水の浴衣に跳ねる石畳
 夏往きて残る踊りの艶やかさ -新-

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