ふるさとウィーク
2013年10月31日
伊佐の11月は、23日に開催される「もみじ祭り」「湯之尾神舞」と季節が一気に晩秋へ向かいます。まさに’霜月’と呼ぶにふさわしい風情があります。先月は神様が出雲に行っておられましたが、今月は郡山八幡神社や湯之尾神社をはじめ伊佐にある全ての神社にお帰りになっていますので、もみじ祭りや神舞などの前には必ず神事を行われます。稲刈も終わり、いよいよ郷土色豊かな伊佐の風情を紹介したいのですが、今月は「ブラジル移民鹿児島県人会100周年記念式典」に出席したことから紹介いたします。
鹿児島県が呼びかけたツアーに関係各機関やご縁のある県民の方々、報道関係者や経済団体など総勢85名が参加しました。私たち3名(市長・議長・秘書)はちょうど一週間の日程で参加しました。先月17日に名古屋国際空港からドイツ・フランクフルト経由でブラジル・サンパウロの空港に約30時間を要して到着しました。NHKの日本語衛星放送を常時見ることができるので、距離感覚を除けば遠い国という意識を忘れてしまいます。ただし時差が12時間あるので日本で夕方に放送される番組はサンパウロでは早朝がオンエアになります。たとえば夕方に放送される大相撲は朝の5時頃放送ということになります。
ブラジルはこれまでの歴史の過程により多様な民族で構成されている国なので、日系人だから不利益があるということはありません。戦前の日本から19万人、戦後6万人の移民は当時大変なご苦労があったことですが、まじめでひたむきに努力する日本人の特質が発揮されて、現在ではブラジル社会の中枢を日系ブラジル人が担っておられます。今回の式典会場は州議会の議事堂でおこなわれましたが、今までに前例のない500人規模の式典でした。日系の国会議員や州議会議員のお人柄やご尽力によるものでした。一世が少なくなっていく中で150万人とも云われる二世や三世の方々と日本との関係を繋いでいくことが大切なことになってきます。ブラジルから鹿児島へ研修生を派遣する事業も行われています。
今回初めて訪問された議長と、議長と同じ平出水校区出身の細樅良盛さんとの会話が弾みました。細樅さんは現在92歳ですがお元気なご様子で故郷の知人や風景・風情に花が咲きました。87歳の山牟田さんご夫妻は高齢者表彰を受けられましたし、阿久根さんご夫妻から私と議長は、色紙にサインを求められました。三日間を通してとてもお世話になったのが元山さんご家族でした。至れり尽くせりのおもてなしをいただき全く恐縮の限りでしたが、私にとって10年ぶりの再会と新しい出会いが何にも代えがたい喜びであることと実感しました。
訪問時の気持を忘れないように今月の挨拶に書きました。これからも青少年など新しい交流が進むことを期待することでした。先月のブラジル渡航が10年ぶりなら今月の市制5周年記念式典は初めての催しになります。9日(土)午後1時から3時まで市文化会館において式典を行います。姉妹盟約都市である韓国南海郡や西之表市や喜界町の方々をお招きし、各行政・議会関係者、全国の県人会や多くの市民が集います。時期を同じくして農産物の販売やスポーツ大会などの「伊佐ふるさと祭り」を9日・10日に菱刈農村グランドで開催します。式典では新しい伊佐市の「市歌」も披露いたします。伊佐の小中高生の作詞によるものです。
挨拶の冒頭で紹介しました「もみじ祭り」ですが、市ホームページの最新情報で紅葉の状態を随時お知らせします。アクセスしていただいた方々が、情報を共有していただければなおいっそう盛り上がるのではないでしょうか。「湯之尾神舞」をご覧になる時は寒さ対策をしてお出かけください。薪も焚かれますが全体的に冷え込む夜です。昼間の紅葉観賞と夜の神舞鑑賞は変わらぬファンの多い一日となります。今月の大きなイベントを9日・10日と23日と、大きく二つに分けて紹介しましたが、そのほかにも参加していただきたいものがたくさんあります。順を追って紹介します。
1日から3日は伊佐新米まつりを鹿児島市のドルフィンポートで開催します。伊佐農林高校の生徒たちが昨年に続いて活躍します。MBC南日本放送では先月28日から始まった「市制5周年~伊佐市ふるさとウィーク」の番組が3日まで続く予定です。3日は8時半から9時までのラジオ番組「ふるさとニュース日曜版」で田中小校区と平出水小校区と大口東小校区が出演する予定です。同じく3日13時から14時の「TEGE2ハイスクール」でドルフィンポートで新米まつりに参加している伊佐農林高校生が出演する予定です。テレビは2日9時半からの「ズバッと!鹿児島」でがんばる商店探訪がある予定です。
3日は恒例の伊佐市文化祭が9時から市文化会館と菱刈環境改善センターで行われます。羽月西校区では大人気の黒豚まつりが小学校で行われます。13日は小中学校の音楽発表会が12時半から市文化会館です。今年は市歌の演奏が楽しみです。16日は午前9時から子ども会大会、午後1時から青少年健全育成大会がいずれも市文化会館でおこなわれます。いさのおんがくたいの定例会が23日午後2時から市文化会館小ホールです。30日は午後1時より海潮忌・文学フェスティバルを大口ふれあいセンターでおこないます。多額のご寄付を財団よりいただきました。ご遺族への感謝と先生の遺徳を偲び、基金として運用してまいります。
多くのことを盛りだくさんに紹介しました。詳しくは市ホームページにアクセスしていただき、新着情報だけでなく添付しておりますバナーなども是非ご覧ください。暮らしやすいまちを目指すには文化的要素は欠かせません。人々が生き生きと自分を表現し、見る側もいっしょに楽しんで、師走前の月を心豊かに過ごしましょう。急に寒くなりますので、風邪などお気をつけください。
ふるさとの大地の恵み感謝祭
文化祭誉め合う皆主人公
落ち葉掃く風に残りは任せつつ
新しき稲藁匂ふ牛舎かな ― 新 ―
- こんな時には?