早春の伊佐
2014年01月31日
如月(きさらぎ)の所以は諸説ありますが、私は、陽気が更に出て来る「気更来」(きさらぎ)を由来としている説が一番好きです。小寒から大寒にかけては底冷えのする日が続きました。曽木の滝公園近くで行われた今年の伊佐・姶良地域植樹祭も好天ではありましたが、風の冷たさに管内からの参加者は「さすがに伊佐の空気は凛としている・・」と思われたでしょう。ソメイヨシノとイロハモミジの植樹をしていただき、曽木の滝公園の春と秋を彩る美しい風景となり、訪れる人々をより楽しませてくれることと思います。先月25日の第19回「氷の祭典」は伊佐ならではの冬の風物詩でした。
二月も寒い冷たいと言いながらも、確実に春に向かっていることを梅の花が教えてくれます。季語にある’日脚伸ぶ’の雰囲気が日の出日の入りにも表れています。ゴルフを楽しむ人は18ホールの上がり時間を心配しなくてもいいですから、落ち着いて好スコアに結びつけてほしいものです。伊佐市から車で30分前後に6か所のゴルフコース、1時間以内に8か所あります。ゴルフ場までの道路も混雑しないのでゆっくり楽しめます。空港へのアクセスも車で40分、新幹線新水俣駅まで40分、高速道路も栗野や横川や人吉インターまで25~35分で行けますので、伊佐市へ将来定住をお考えいただくのもいいと思います。
行政は4月を始まりとする年度の時間軸で仕事を進めますので、来月の 年度末を前に施政方針でお示しした施策の成果を検証しなければなりません。その検証や反省も考慮に入れて新年度の施策が3月議会に提示されます。議会は今月20日が招集日になります。平成25年度はキーワードを「雇用」「コミュニティ」「若者」とし、私の信条としては「人間は一生のうち逢うべき人には必ず逢える。しかも一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」という森信三先生の言葉を引用しました。信条通りの一年になったことは確かでした。韓国南海郡との交流再開は5月と10月に南海郡を訪問し、11月の市制5周年記念行事では南海郡守様が来市なさいました。10年ぶりのブラジル・サンパウロ市訪問も伊佐市出身の諸先輩方と喜びの再会でした。
大口中央中学校の校歌の歌詞を、昨年11月に故人となられましたが濱里先生に生前書いていただきました。最後の力を振り絞り書いていただき、まさに遺作となりました。来年4月に開校予定ですが、大切にしなければならない校歌であり、先生の思いを生徒に伝え続けることで大きな生きる力となるでしょう。出会いに必然性を感じたのが、12月に県主催の企業立地懇話会がご縁で、お会いする機会をいただいた大阪の西郷隆晄社長もそのお一人です。強い信念をお持ちの素晴らしい経営者でした。中村文昭氏の講演が、若手グループの企画により、先月15日に行われました。多くの若者を中心に、市民への影響は大きかったと思います。昨年5月にお会いした平田大一氏は、今月8日に沖縄から来市され、平田塾プレ講演会をしていただきます。また、平成26年度には、若者講座をシリーズで開講する予定です。
人の御縁でつながる施策を展開していくことで人材が育ち、「新たなふるさと」が彼らによって勇気づけられることを願っています。今月の3・4日は宮城県南三陸町から佐藤町長が来市される予定です。現在市職員を3名派遣しています。今後も支援していく予定です。職員は伊佐市民の気持ちを抱き・背負って南三陸町で町民のために働きます。伊佐市民が支援していることになります。私たちの第二のふるさとに南三陸町がなろうとしています。ふるさと意識で一番盛り上がるのが駅伝です。先月の鹿児島県地区対抗女子駅伝に続き、今月15日から始まる県下一周駅伝大会の伊佐市通過は17日(月曜日)です。ピンクの襷がふるさと伊佐の熱い思いの中を駆け抜けるでしょう。
22日から3月2日までの9日間、大口ふれあいセンターに於いて「伊勢神宮式年遷宮奉納墨絵『承』特別公開in伊佐」を開催します。ふるさと出身の漫画家井上雄彦さんの作品です。全国の神社・神宮以外では伊佐市だけが、唯一公開されるものです。伊佐市の子どもたちは全員見ていただくように考えています。市内外からの多くのお客様をお待ちしています。伊佐市ふるさとPR大使の俳優榎木孝明さんの「こころの故郷(ふるさと)展」も鹿児島空港ロビーで今月7日から20日まで開催されます。素晴らしい水彩画の世界をお楽しみください。直木賞・史伝作家海音寺潮五郎先生の記念講演を直木賞作家の山本一力さんをお迎えして開催するのは2月1日(菱刈環境改善センター・14時)です。
若者による「新しいふるさと」つくりに期待しながら、今月の御挨拶とします。
リーダーを父とし帰る鳥の群れ
受験子の絵馬に志望校福は内
日脚伸ぶ夕日に願ふ事多し
鶯の嬉々と囀る梅木立
水仙にそよぐ風あり春連れて -新-
- こんな時には?