住みよさランキング二年連続県内1位!
2015年06月30日
7月は、雨の中でのスタートになりました。「文月」という語感から浮かぶ雨のイメージは、どのような情景でしょうか。雨だれの音を聴きながら恋しい人のことを思い、文を書くというのは、あまりにも少女っぽいでしょうか。この語源のもともとは、七夕の短冊がイメージにあるようです。先月から続いている長雨が天の川へ流れていき、織姫と彦星の逢瀬を台無しにしないように願いたいものです。川内川の増水も日増しに気になりますので、梅雨が早くあがることを祈るばかりです。平成18年、平成23年と豪雨に見舞われていますし、昨年は日照不足で農作物に被害が出ました。今年も先月からの雨が途切れることなく続いていますので、今年こそは7月の早い梅雨明けを期待したいところです。
5月30日の鹿児島伊佐会と東海伊佐会からスタートしたふるさと会や大口高校同窓会などの故郷に想いを馳せる集いが、今月4日に福岡市で行われる北部九州伊佐ふるさと会総会で一段落します。このような市外・県外での伊佐出身者や地元高校同窓会を中心とした催しは、地方創生が叫ばれる以前から活発でしたが、安倍政権下で石破大臣を中心に「まち・ひと・しごと創生会議」が設置され、増田寛也日本創生会議座長の著書〝地方消滅〟を梃子にして、関心をいっそう搔き立たせています。都市部の高齢者を地方へ移住させよう、という議論にまで及んでいます。医療費等の問題は、そう単純なものではないと理解しながらも、福祉施設の比較的整った伊佐市での受け入れはできないことではないと考えます。
今年も、先月23日に東洋経済新報社から「住みよさランキング2015」が発表されました。全国順位は昨年の325位から401位へ少し下がりましたが、県内では二年連続第1位となり、以下姶良市・薩摩川内市・志布志市・日置市と続きます。保育園や病床数などの安心度部門では、昨年は全国第6位という一ケタ台に驚いたのですが、今年は第12位ということで少し順位を下げる結果ですがすばらしい順位だと思います。利便度431位(422位)、快適度659位(659位)、富裕度681位(699位)、住居水準充実度284位(188位)となっています。救急医療体制で連携している人吉総合医療センターと、水俣総合医療センターを擁するお隣の人吉市が安心度部門第8位、水俣市が同第9位ということも心強いかぎりです。
同じく発表された、もう一つの調査結果も興味深いので紹介します。総務省とインターネットの利用調査などを行うコンサルティング会社「アライド・ブレインズ(東京)」が、自治体のホームページが高齢者や障がい者に配慮されているか検証する調査結果を先月23日に発表しました。九州・沖縄の政令市を除く115市のホームページを、日本工業規格の「最低限順守すべき25項目」について調査し、県内19市中13市で7割以上のページ、九州・沖縄地区115市中では8割のページになんらかの問題が見つかったそうです。伊佐市のホームページは、問題のあるページ割合が県内で最も少ない僅か5.57%という結果で、住みやすさとともに”高齢者や障がい者に優しい町”ということもできます。
今年は戦後70年ということで、疎開がご縁になった姉妹都市である「西之表市」と「喜界町」との交流を一層深めようと思っています。5月には、教育研修旅行で田中小学校と本城小学校の6年生が西之表市を訪問しました。日時を同じくして、記念事業の協議のために総務課を中心とした職員も訪問しました。疎開の記念誌を作成し、後世に残そうという記念事業です。その外、疎開した関係者からの聞き取りや、伊佐に疎開した関係者が高校生と一緒に伊佐を訪れる計画もあります。先月26・27日は、副市長など数名が喜界町の〝しま興し祭り〟に参加させていただきました。川島町長は、ご趣味が俳句ということだそうで、お互い吟行などもいかがだろうかとのご提案だったそうです。
先月18日、西之表市から高齢者グループ25名が伊佐市に来訪されました。曽木の滝で観光や昼食をお楽しみいただいた後、来訪メンバーの中の4名が疎開されていた山野小学校を全員でお訪ねになりました。山野小学校1年生担任の先生は、西之表市議会議員鮫島様の娘さんということもあり、大いに話が弾んだそうです。曽木の滝で歓迎のご挨拶をさせてもらいましたが、西之表市無形民俗文化保存協議会会長・松下繁様からわざわざ御礼のお葉書をいただきました。来月8月は、23日に「種子島鉄砲祭り」も予定されているので、楽しみに訪ねたいと思います。青少年の翼交流事業でホームステイしあった私の長男と塩屋君の思い出も、すでに25年前のことになります。
夏休みがまもなく始まります。今から計画を立てて、有意義な時間と空間を過ごしていただきたいと思います。日本は平和な繁栄した国になりましたが、これから日本や世界で活躍したり、人々の幸せのために生きて行く青少年のために、私たち大人がしなければならないことを夏休みを前に考えてみましょう。ふるさとを教えることの大切さもそのひとつでしょう。伊佐平野は、田んぼの苗がしっかり根を張り青々と成長しています。ときおり吹く風に波立つ様は少年の心模様かもしれません。清々しさの中に一抹の不安もあり、時には激しく押し寄せる情熱の波のようでもあります。峠を越えるとそこは青々と波立つ伊佐平野です。夏祭りと総踊りを25日に予定していますので、皆様のご参加をお待ちしています。
七夕に文書く願い短冊に
少年の夢青田の風に乗せ
半夏生少女もやがて大人へと
夏祭り老いも若きも総踊り -新-
- こんな時には?