伊佐の夏
2016年08月01日
今年の伊佐の夏休みは、梅雨明けが平年並みだったこともあり、一学期の終了と同時に一気に加速したように思います。8月になると夏休みも落ち着いてきたようです。田舎の夏休みを思い出すと、自然がいっぱいだったような気がします。音楽で思い出すのは、吉田拓郎さんの’♪夏休み’と井上陽水さんの’♪少年時代’です。
私と同じような感覚の人は多いと思いますが、団塊世代特有のセンチメンタリズムなのでしょうか。’♪夏休み’は1971年にリリースされ、翌年アルバム「元気です」に収録されています。同じアルバムには’♪せんこう花火’や’♪祭りのあと’なども収録されているので、この季節にはピッタリです。
陽水さんの’♪少年時代’は1990年にリリースされ、アルバム「ハンサムボーイ」に収録されています。他の曲がさほど夏とは関係ないので、アルバムとしての印象よりシングル曲として思い出すことが多いです。拓郎さんと陽水さんに夏(夏休み)を代表する楽曲が20年の歳月を経てあることも奇遇ですが、その歌詞を比べるのも一興かな、と思って取り上げてみました。
『♪麦わら帽子はもう消えた たんぼの蛙はもう消えた それでも待ってる夏休み 姉さん先生もういない きれいな先生もういない それでも待ってる夏やすみ (中略)~絵日記、花火、トンボなどの言葉を散らしながら最後のフレーズは~ 西瓜を食べてた夏休み 水まきしたっけ夏休み ひまわり 夕立 せみの声♪』
『♪夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう 青空に残された 私の心は夏模様 (中略) 夏まつり宵かがり 胸のたかなりにあわせて 八月は夢花火 私の心は夏模様 目が覚めて夢のあと 長い影が夜にのびて 星屑の空へ 夢はつまり想い出のあとさき 夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう 八月は夢花火 私の心は夏模様♪』
それぞれの感じかたがあると思いますが、拓郎さんの詩には少年の純粋・無垢な少年らしさを感じます。20年後の陽水さんの詩は、少年が青年へと成長する過程で経験する若いが故の悩みや夢を、造語の’風あざみ’や’宵かがり”夢花火’の言葉で私たちに自由な想像を持たせているような気がします。毎月の私の挨拶と違って、今月は夏休みらしく遊び心で拓郎さんと陽水さんの詩を紹介しました。
今月の主な予定についてお知らせします。4日から6日まで私は大口高校ラグビー部員と一緒に北海道遠軽町へ交流・合宿へ出かけます。遠軽高校が花園の常連校であり、ラグビー合宿のメッカとして全国に知られています。遠軽町と伊佐市に、日本工営(株)様の小水力発電所があることから、貴社のご厚意により実現したものです。市内3高校の魅力化に取り組んでから様々な活動が活発になっています。
夏休みのイベントは”祭り”に尽きると思います。先月30日の伊佐市夏祭りは、八坂神社の祭典や市中パレード、夕方からの市民総手踊、今年から高校生チーム’チムドン’の沖縄組み手をアレンジした踊りの披露や消防梯子隊・鳶隊の演舞披露、ちびっこのストリートダンスなど最高に暑い夏が盛り上がりました。また、6日の夜は湯之尾滝会場での大花火大会をお楽しみください。
校区の夏祭りも紹介いたします。羽月北校区が7日(日)、針持校区が11日(木)、牛尾・平出水・羽月校区が13日(土)、山野校区14日(日)、田中校区15日(月)、羽月西校区16日(火)、曽木校区21日(日)です。敬寿園や隼仁会の夏祭りは先月おこなわれましたので、お楽しみになられた方も多いのではないでしょうか。
7日(日)に山野校区の防犯球技大会、夕方から大一会夏祭り、恒例のジャパンファームの夏祭りが26日(金)、復活した大口電子の夏祭りは27日(土)、いずれも多くの若者で賑わう活気あふれる夏祭りです。ところによっては自治会でおこなわれます。27日の本城・岩坪の夏祭りは、こども会が中心となり未来への希望を感じさせてくれます。
20日・21日の姉妹都市西之表市の種子島鉄砲まつりは教育長先生に出張していただき、28日の北部九州伊佐ふるさと会総会へは副市長にお願いします。私は市内各地域を精力的に歩き回り、市民の皆様のいろんな声や考えに触れてみたいと思います。気軽に声をかけていただきたいと思います。
忘れてならないのは8月6日、9日の原爆投下と15日の終戦記念日です。伊佐市戦没者追悼式は、例年と同じく文化会館でおこないます。戦後71年ともなれば戦争が風化する恐れがあります。戦争を知らない世代にこそ参加していただきたいと思っています。夏休みだからこそ、祭りとともに静かに祈りを捧げることを、子どもたちに教え伝えたいです。お元気に夏休みをお過ごしください。
炎暑なりここが試練と猛練習
夏休み受験のスタートここにあり
還暦を忘れサザン・チューブ海の家
ひと夏のひと夜かぎりに遠花火
父教ゆ背かぬ日々や雲の峰
鬼やんま「お父さんお帰り」と母の言う -新-
- こんな時には?