伊佐市新たなスタート
2016年11月30日
”師走”、この文字は忙しくなくても忙しそうに見えてくるから不思議です。12ヶ月の月名では誰もが一番知っている和風月名でしょう。お坊さんがお経をあげるために東奔西走、することが語源のようですが、現代の私たちは12月の生活の中ではそういうことはあまり感じません。この文字の語源にあまり興味はなくても、一年の最後の月として忙しさの代名詞になっています。
子どもたちは冬休み前の二学期を終える忙しさがあり、私たちは年賀状の投函締め切りに気持が焦ります。大掃除はしなければならないし、正月休みを控えて仕事の段取りはしなければならない。忘年会と言えば、職場以外にいろんなサークルや交友関係があるので、数えきれないほどの忘年会が楽しくもあり、飲み過ぎてもしまう師走です。くれぐれも翌朝のアルコール検査を忘れずにお願いします。
伊佐市は先月30日から新市としてスタートして9年目に入りました。先月20日の市長・市議選挙により市長と市議会議員18名が決まりました。議会が1日に開かれて議長をはじめそれぞれの所属が決まります。2日が議会2日目となりますが、実質的な通常議会の招集日となり、予算を除く議案を提出します。今回は副市長と教育長、監査委員、公平委員3名の選任、任命議案も提出いたします。
以上の6件の議案は、2日の議会で即決となります。予算に関する議案は、後日提出することになります。従いまして、通常の12月議会と異なり、一般質問や総括質疑を終えて年を越して1月6日が最終日になります。12月議会での議論や審議を行いながら、並行して行政内部では来年度当初予算の骨子を財政・企画・各関係課で調整し、19日に市長一次査定となります。
今月のホームページご挨拶は議会のことを最初に報告しましたが、新しい5名の議員がおられますので、議会ホームページなどでご覧ください。私事になりますが、今期で3期目の伊佐市長を拝命することになりました。多くのご批判もいただきました。謙虚に反省し、真摯な気持ちで市政に取り組んでまいります。今後ともよろしくご指導いただきたいと思います。
今月の行事やイベントについては夏祭りから先月のもみじ祭りでのような華やかさはありませんが、中でも4日に開催されます、各コミュニティ対抗の伊佐市ふれあい駅伝競走大会は盛り上がります。県下一周駅伝選手が各チームに所属して素晴らしい走りを魅せてくれます。大いに激励の声援を贈っていただきたいと思います。応援を力に変えて激走します。
駅伝の他にもいくつかありますのでご紹介します。姶良伊佐PTA活動研究委嘱公開が3日文化会館でおこなわれます。歓迎アトラクションとして中高生で構成している組踊集団’チームちむどん’のパフォーマンスは必見です。市郷土芸能の祭典が10日文化会館、中高生連携推進事業(伊佐市内の中学・高校生が、本物感動文化フェスティバル文化パフォーマンス披露)が17日・18日文化会館でおこなわれ、九州カヌー冬季合同合宿(約200名参加)・交流会が23日湯之尾で今年もおこなわれます。
過去を振り返れば8年前がつい昨日の如く思われます。まさに光陰矢の如しです。合併1年目に県民体育大会が伊佐で開催されたことと、榎木孝明さんの映画「半次郎」のロケが伊佐でおこなわれたことは、’伊佐市丸’の大海への出航の記念すべき幸運の女神となりました。伊佐市民の心がひとつになる羅針盤として今でも私はこの二つを振り返ります。
伊佐平野は冬ざれた風景となりましたが、夜空の星は満点の輝きを魅せてくれます。川内川の川面の霧が私の早い朝のウォーキングの友でもあります。郡山八幡神社で記帳し、水神様や田の神様に一年の御礼を申し上げながら手を合わせます。帰り着く頃には東の空が輝き始めます。伊佐に暮らしていて本当に幸せだなぁと思う瞬間でもあり、市民の皆様に思いを馳せる一日のスタートでもあります。
この1年間、伊佐市としていろんなことがありました。皆様におかれましても同様に起承転結・喜怒哀楽といろんなことがあったのではないでしょうか。高浜虚子の俳句、’去年今年貫く棒の如きもの’の如く今年を振り返りながら、新しい年へ思いを繋いでください。北海道にお住まいの市長の部屋ファンのMs.K.Nさんをはじめ、多くの読者の皆様へ御礼申しあげ、’師走’のご挨拶といたします。
コンビニの灯りに暖とる冬の朝
ポインセチア寄り添うイブの二人かな
窓越しに小さな幸せポインセチア
凛として今年も終わる冬木立
忘却を師走とするも都合よし
慾を捨て残る歳月除夜の鐘 -新鶏-
- こんな時には?