「”氣”を意識して」
2017年09月01日
子どもたちが長い夏休みも終わり、学校へ帰ってきました。私も来年度事業及び予算の協議を始めます。暦の上ではとっくに秋になっているのですが、日中は残暑があまりに強くて秋の実感がありません。しかし、そよぐ風に揺れる稲穂や朝夕のひんやりした空気には、伊佐ならではの風情があります。涼しくなったことでぐっすり眠れるようになり、疲労回復や朝のスタートがスムーズにできるようになりましたが、早朝の冷気は油断すると風邪をひいてしまいますのでご注意ください。
伊佐PR大使の榎木孝明さんから先月お聞きしたことですが、『氣(気)』は日本人の骨格をなすものだそうです。日本人のラグビー選手は、肉体を鍛え上げても外国人に優る確率は低いので、日本人に合ったトレーニングのひとつとして『氣』を取り入れることを提案されているそうです。「感謝」や「有難う」の『氣』を意識するのと、「この野郎」とか「こんちくしょう」というような汚い言葉や気持で練習や試合をするのでは、結果に大きな違いが出るそうです。日本の古武術の大本は『氣』なので、近代の各種スポーツにも日本人ならうまく取り入れることができるのではないでしょうか。私が郡山八幡神社の両仁王様に「有難う」と「嬉しい」を唱えながらハグする習慣も、古武術的には理に適っていたことになります。
今年は敬老の日を中心としたシルバー週間が大型連休にはなりませんが、休暇を利用して帰省していただければ、ふるさとのご両親やご親戚はとても喜ばれると思います。団塊世代が70歳近くになり、そのご両親は90歳を超えていきます。これからは10年前と比べると、90歳以上の高齢者も増えていきますので、ご長寿をお祝いするとともにさらなるご健康や、市内外を問わずご家族との絆を大切にされるようにお願いします。ご案内をいただいている敬老行事やご長寿者訪問でお会いできることを楽しみにしています。
本格的な稲の刈り取りは来月になりますが、大規模農家は今月半ばから刈り取りに入ります。この時期に一番怖いのは台風です。立春から起算して210日目が今月1日、220日が11日です。台風の最も多いのが9月と言われる所以です。7月には多くの台風が発生しましたが、先月は鳴りを潜めていましたので、今月は要注意だと思っています。発生しても進路に入らず、被害が最小限にとどまるようにお祈りします。
9月議会は、1日(金)に召集され最終日が22日(金)です。今月は議会の開期中での出張やイベントへの参加となり、3日は市防災訓練が行われます。その他、市内の自治会で運動会や敬老行事が行われます。また大口高校の体育祭も3日に行われます。伊佐農林高校の体育祭(9日)と二つの中学校の体育大会(10日)は、私が9日から宮城県で行われる全国和牛能力共進会と、職員を派遣している南三陸町へ出張しますので副市長に出席をお願いしています。
県民体育大会(16~17日)は鹿児島市を中心に行われます。競技に自信のあるアスリートがそれぞれの地区代表として競います。伊佐は県の行政区としては姶良・伊佐地域振興局に入るのですが、県体は伊佐単独で各競技のチームを編成して出場しています。全体的には人口のハンディから成績上位とはなりませんが、カヌーやボーリングなどきらりと光る競技もあります。それぞれの競技に出場される皆様が、日頃の練習の成果を発揮できることを祈っています。小さな地域だけに誰もが活躍できるチャンスがあり、チームワークのすばらしさは県内でも高く評価され、地域づくりや活性化に結びついています。16日午後からは国際ソロプチミスト伊佐大口主催の春風亭柳之助師匠の落語会、17日の日曜日は明光学園の大きなイベントである’明光祭’が行われます。市内の各自治会で敬老行事もそれぞれ行われます。24日は市内小学校の運動会です。
月末の30日には秋田県で開催される全国女性消防隊操法大会へ伊佐女性消防隊チームが鹿児島県代表で出場します。暑い真夏の2ヶ月間を練習に励み、今月も直前まで練習して挑みます。『氣』を意識して、「無意識の意識」まで個人のスキルとチーム力を高め、本番一発勝負は「感謝」と「有難う」の結集になるでしょう。私も応援・激励のために同行いたします。5名の要員(選手)だけでなく、一緒に練習してきた隊員12名が行きます。’さつまおごじょ’の意気軒昂たる姿を見せてくれると思います。応援、よろしくお願いします。
今年も残り4ヶ月となり「一年が早いね」と会話の中に出るようになりました。少し涼しさが感じられるようになる今月から『氣』を意識し始めるのは、絶好のタイミングです。
想い出を封印して秋の浜
朱色にて浄土を飾る彼岸花
茜雲彼岸此岸の渡し舟
虫の音に誘われ宵の逢瀬かな
薄原見え隠れする山頭火 -新鶏-
- こんな時には?