「秋桜♪」
2017年09月30日
今年も残すところ3ヶ月、’光陰矢の如し’であっという間に100日を切りました。まだまだ昼間は汗をかきながら仕事に精出していますが、朝夕のひんやり感は伊佐らしくなっています。先月の挨拶で二百十日、二百二十日の心配を書きましたが、台風18号にはひやりとしました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。地球温暖化の影響でしょうか、海水温が北緯31度に近いところまで高くなっているので、台風が発達しながら近づきます。俳句の世界では二十四節気の立秋頃から今月23日の霜降ぐらいまでが秋なのですが、とても今月を晩秋と思えないほどです。
伊佐平野の10月は稲刈りがピークになります。大規模農家など早いところは先月中旬頃から始まっていて、この1ヶ月間でほとんどの稲刈りを終えることになります。今年は作柄も良くて、収量が多いのではないかと期待されます。肥沃な土壌に恵まれた伊佐平野は四方を山々に囲まれ、比較的災害も少ない土地柄なので、稲作が昔から盛んでした。稲作農業から脱皮できない保守性もありますが、忙しさとともに順調に稲刈りが進む様子に活力を感じます。農業が栄えて、農家の収入が増えることで商店街の活性化へ繫がっていることを実感します。
一年を通してそれぞれの月にいろんなイベントがありますが、この10月は不思議とそのような催し物が少ないのです。市が主催するのは8日の市民体育祭、21日の青少年健全育成大会、29日の社会福祉大会です。収穫の秋の忙しさを意識した生活が、長い歴史の中で慣習となったのではないでしょうか。しかしながら今年は新しいイベントとして、7日に重留多目的広場で’土木フェスタ・花公園コスモス祭り’が開催されます。建設業協会に管理を委託している約8ヘクタールの土地にコスモスが満開です。9日はインプロビゼーション・パフォーマンスのダンスも文化会館で行われます。
コスモスは漢字で「秋桜」と表記されます。これは当て字なのですが日本人にはピッタリきます。この表記は私が学生だった頃にはなかったと記憶しています。ネットで検索してみたところ、やはり思っていたとおり山口百恵さんの歌った’♪秋桜’の影響が大きかったと解説してありました。”さだまさし”さんの歌詞に母娘の情景が浮かびます。余談ですが、さださんの楽曲の歌詞にはすばらしい詩が多く、’♪秋桜’のほかにも’♪無縁坂’ ‘♪案山子”♪風に立つライオン’・・等々好きな詩を挙げたらきりがありません。
コスモスと並んで秋の風情に欠かせないのはススキです。ススキはお月様と並べるのが一番絵になります。4日の夜はススキを挿した一升瓶に芋と栗を供えて中秋の名月を愛でたいと思います。十五夜を過ぎるとお月様は少しづつ欠けていきますが、夜空の星はしだいに輝きを増してきます。お月様の輝きと星座の美しさを堪能できるのも夜風の涼しい十月の魅力です。昼間は黄金色に輝く伊佐平野をドライブしたり、秋の味覚を楽しんだりしていただき、昼も夜も伊佐の魅力や人情に浸っていただきたいと思います。
今月号の「広報いさ」をご覧いただくと、移動レントゲン車による結核検診の場所と日時の一覧があります。10日から31日まで、121ヶ所で実施します。自宅の近くや移動の都合で行ける所をご確認ください。その他、菱刈中学校創立50周年記念式典が14日、伊佐三道秋季大会の剣道が15日に大口体育センター、29日に弓道が大口弓道場、准看護学校戴帽式が20日にふれあいセンター等々をはじめ、広報いさには色んな情報が満載ですので、お見逃しないようにご覧ください。
今月の私の主な出張につきましては、12日・13日に大分県佐伯市で九州市長会、26日・27日に姉妹都市の韓国・南海郡花田文化祭への出張を予定しています。26日・27日の長野県小布施町で行われる、法政大学自治体推薦首長交流会は教育長が出席し、29日の関東伊佐会総会は副市長が出席します。
9月28日に衆議院の解散が行われたことにより、10日には選挙の公示、22日投票という国政の大事となりました。実りの秋を実感しながら国政へも思いを馳せていただきたいと思います。投票することが国民としての義務ですので、人任せでない主体的な地域つくり、国つくりへの参加をお願いいたします。
万国旗平和の証し運動会
豊作に疲れ忘れて稲を刈る
涅槃西誘われそうな茜雲
天空へいざなう雲あり秋の空
コスモスに見え隠れする少女かな
満月や隠せぬままに告白す -新鶏-
- こんな時には?