「住みやすい、やさしいまちを目指して」
2018年01月01日
平成30年の初春を穏やかにお迎えのことと思います。平成がスタートして30年目を迎えると思えば、ある種の感慨を覚えます。昨年までの29年や28年も月日の長さには大きな違いはないのですが、’30年’の響きには一世代とか人生の一区切りとか感じ、若い頃は30歳までには結婚しようと思っていたことを思い出します。17年前に故人となりました私の父がよく話していた〝人生30年説〟を久しぶりに思い出しました。父は29歳で終戦後台湾から引き揚げてきました。31歳で結婚して私が生まれました。
30歳までは独身のまま’人間到る所青山あり’との人生観を持ち、自分の好きなことを自分の責任でとことん頑張る。次の30年間は子どもを世に出すために自分の欲望や夢は極力抑え、最後の30年間はまた一人に戻って自由に生きたいと、人生を30年区切りに考えていたようです。敗戦というまさに時代の大変換に遭遇して第一の人生の30年間を終えたことになります。父が第三の人生に入る頃、私がUターンして家業の養鶏業を継ぎ、移転・規模拡大したため、父は私を指導・補佐することになり、一人に戻る自由な人生にはならず、84年で生涯の幕を閉じました。
正月三が日の神社は、初詣で多くの善男善女で賑い、記帳簿に多くの参拝者のお名前を拝見します。お名前の特徴でその人の時代がわかるような気がします。さすがに’明治は遠くになりにけり’と思いますが、大正から昭和一桁の頃と思われるお名前はちらほら見受けます。その後の昭和の時代にお生まれになられた方々のお名前までは文字通りに読めますが、平成に入ってからのお名前は漢字にふりがながなければ、間違って読みそうです。私たちの同窓会では恩師が一人一人の名前をしっかり覚えておられました。これからの学校の先生は苦労されるのではないかと思います。
今月の伊佐市の行事を見てみますと、成人式が3日に行われ、式典後に259名の若者はそれぞれの出身中学校ごとに記念写真を撮ります。若い彼らと一緒に撮る集合写真会場は華やかさと若さが満ち溢れています。現在は個人情報保護のために個人名を資料に表記してありません。おそらく正確に読めないお名前もあるのではないでしょうか。
7日の日曜日は総合グラウンドと文化会館に於いて、伊佐市消防団の出初め式です。今年は昨年全国大会へ出場した女性消防団の操法競技を披露していただき、式典では市長特別表彰を女性消防団へ贈りたいと思います。
正月は元旦初詣、3日の成人式、4日の仕事始め、7日の消防出初め式と続き、気持も一新してあっという間に一週間が過ぎます。その間に各種関係団体や企業との新年のご挨拶も予定しています。特に5日の商工会青年部企画の新春懇談会は地域経済を担う方々と、十分な意見交換や情報提供をしながら活性化へと気運を盛り上げたいと思います。翌週の14日・15日が新春の子牛の初セリ市になります。商工会の活性化とともに農業・畜産のさらなる発展のため、今年を占う縁起の良いセリ市になるように願っています。
伊佐市内の各地で行われる恒例の正月鬼火焚きの行事は7日までに行われるようです。それぞれの地区や自治会では豚汁・ぜんざい・お餅など準備してこの一年の無病息災を祈ります。各地で催される30ヶ所もの鬼火焚き全てにお伺いしたいのですが、日程が重なっているため全ての場所に出席できませんが、どこかでお会いできることを楽しみにしています。8日は元気な児童・生徒のスポーツ大会が予定されています。県外から多数のチームが参加する「第30回伊佐交歓小学生バレーボール大会」が明光学園体育館で開催されます。また菱刈剣道大会も8日に菱刈トレーニングセンター体育館で開催されます。元気の良い子どもたちを応援してください。
穏やかな正月の雰囲気の中でも、行政としては厳しい新年度予算の市長ヒヤリングが5日・9日・10日の3日間予定されています。税収の少ない伊佐市としては、事業の構築が交付税に左右されますので、〝入るを図って出を制す〟しかありません。無駄を省き、工夫する予算案にしたいと思います。18日は鹿児島市で伊佐大泉会、24日・25日は関東地区の企業訪問も予定しており、大いにPRに努めたいと思います。28日の県地区対抗女子駅伝競走大会は、今年の伊佐チームは力あるレジェンドとともに中学・高校生にも期待がかかりますので、ぜひ力強い声援をお願いします。
住みやすいまち、やさしいまちを目指す伊佐市は10年目を迎えました。今年もよろしくお願いします。
初詣今年こそはと神籤ひく
編みあげし太き注連縄父ゆずり
年賀状絶えて久しき友もあり
大人びて化粧してみる成人の日
寒稽古打ち込む竹刀の音高き
寒月に遠く犬笛谺する -新鶏ー
- こんな時には?