「霜月になりました!!」
2019年11月01日
霜が降るから霜月と習ったような記憶があります。24節気の霜降は先月24日でしたので、必ずしも初霜とは関係ないようです。11月は7日が立冬、22日が小雪なので、季語としては冬となりますが、最近は温暖化で必ずしもそうと言えなくなったような気もします。松尾芭蕉や小林一茶の江戸時代とはだいぶ季節がズレているのではないでしょうか。しかし、伊佐の稲刈りが終わった田んぼに残る稲株や残り柿を鳥がついばむ風景、また朝夕の寒暖差の大きさは季節を感じさせてくれます。なんにもない田舎暮らしのようですが、ゆっくりした時間の流れで心が癒されます。最近は庭の落ち葉の掃除が日課となっています。
今年も早いものであと2ヶ月となりました。正月から8月までは上り調子で時が過ぎたように感じ、それからは日の暮れるのと同じように瞬く間の出来事に感じます。“秋の日はつるべ落とし”という言葉があります。若い人や子どもたちは知らないかもしれません。井戸や滑車のついた釣瓶を今では見ないので無理もありません。昔は生活の中に息づいていた光景や事象が、季語となって俳句を感性豊かなものにしていたと思います。今ではほとんど見なくなったものの例に‘早乙女’や‘埋火’があります。‘夕焼けに鎌を研ぐ’と聞けば、明日はお天気がいいから農作業の準備をしなければと思ったものでした。人間の生活はいつも自然と一緒だったので、気持ちも安定していたのかもしれません。
私たちの寿命は医療の進歩や衛生的な生活によりのびました。一方で精神的な病に悩む人は増えているのではないでしょうか。ストレスが諸悪の根源と言われますが、皆さんはいかがでしょうか。情報が発達すればするほど、便利になればなるほど他人と自分を比べてしまいます。他人を気にするところからストレスは始まるとも言われます。文明は人を幸せにすると同時に不幸にもすると言った人がいます。自然や宇宙を友達のようにして暮らしている人はストレスが少ないかもしれません。満天の星やお月様を見上げながら心を癒されるひとは多いでしょう。天気のいい昼間は菊花展や紅葉の中を歩くのも心和むひとときになると思います。
伊佐市で開催するイベントを紹介したいと思います。伊佐市文化祭は2日・3日、伊佐市文化会館と菱刈環境改善センターで行われますので、素晴らしい展示や舞台発表をお楽しみください。9日・10日は菱刈農村公園において恒例のふるさとまつりが開催されます。特産品のお買い物や野外ステージでのアトラクション、ソフトボールやグランドゴルフ、弓道やバレーなど、スポーツもお楽しみください。22日・23日は曽木の滝がライトアップされ、24日がもみじ祭りとなります。毎年多くの人で賑わいますので、ピーク時には駐車場などご迷惑をおかけしますが、安全運転をよろしくお願いします。午後からは大口ふれあいセンターにおいて海潮忌・文学フェスティバルもおこなっていますので、ぜひお立ち寄りください。
各校区コミュニティーの文化祭と駅伝大会は先月行われたところもありますが、引き続き今月も開催されています。大口東フェスタイン星ヶ峯と羽月校区文化祭、田中フェスタは3日、牛尾校区文化祭は9日、羽月西校区は黒豚まつりといっしょに10日に行われます。健康管理は検診からとも言われますが、今月は1日から14日まで市内それぞれの場所で結核検診が行われています。詳細については先月15日の広報いさお知らせ版5ページの一覧表でご確認ください。その他にも23日の伊佐シルバー祭りや湯之尾神社の神舞もお楽しみください。
最後に私の主な県外出張についてお知らせします。5日から7日まで川内川期成会と奥薩摩の中央要望、9日に熊本伊佐会、11日から12日が関西地区企業訪問、13日に九州地方国道整備の中央要望、16日が北九州伊佐市会、20日に熊本県庁へ国道267号改良要望で参ります。28日は東京にて国保制度改善強化全国大会が行われます。今月が中央要望のピークになります。県内においても県庁をはじめ鹿児島大学など、それぞれの会合や要望活動への出張も多く予定しています。一ヶ月カレンダーなら残り2枚、二ヶ月カレンダーなら1枚しかありません。忙しさの中で文化行事やスポーツイベントに顔を出させていただき、参加される皆さんと一緒に楽しみたいと思います。皆さまも風邪など引かぬように気をつけてお過ごしください。
菊日和われもなりたや武者人形
追憶の日々となりしや枯葉聴く
長き夜街の灯りに沈む部屋
紅葉手は神社の由来縁結び
旅の空柴又紀行ソラシド誌 -新鶏-
- こんな時には?