田植え
2020年06月01日
雨の季節となりました。この時季になると紫陽花で有名な見帰りの滝のある唐津市相知町にお住まいの冨永さんご家族を思い出します。20年近く前に開催された滝サミットのご縁で、冨永さんから数種類の紫陽花をいただき、庭に植えたものが毎年咲きます。季節の花々や木々は人の縁を繋ぐ有難いものです。今年は新型コロナウイルスの影響でなかなかお会いできませんが、早く鎮まってくれるように祈りたいと思います。
神様といえば田の神様と水神様の周囲がきれいに草払いされて、お赤飯とお神酒が供えられています。にっこりされているようなお顔に話しかけたくなります。周囲は田植えの田んぼが一枚一枚日に日に増えています。大農家は来月初めまでは忙しいですが、おおかたは今月中に終わりそうです。田の神様や水神様に見守られて、秋の収穫の頃には新型コロナウイルスも消えていてほしいと思います。
3月に学校の休業が発表になった時、私たちの日常の暮らしがこれほどまでに不自由になるとは思っていなかったのではないでしょうか。その後の感染者数の急激な上昇をグラフで見せられる度に、ことの大変さに気づき始めました。中国や韓国、台湾が収束する一方でヨーロッパやアメリカでは医療崩壊を起こすほどになり、感染が世界へ同時に広がる、まさにパンデミックとなっています。
先月までの3ヶ月間を振り返ると、対策にあたるリーダーたちは思考と試行の連続だったのではないでしょうか。これからは短期・中期・長期のプランニングのもとに施策が出てくるものと思います。地方自治体の厳しい財政の中でも、国の事業を取り入れながら効果的に行って参ります。住民の暮らしとともにある市町村の役割は重要であると思っています。
先月の緊急事態宣言解除後は伊佐市の公共的施設の利用は少しずつ通常に戻しつつありますが、3密を避けることや手洗い・消毒の励行に努めています。引き続きご協力をお願いします。特別定額給付金の事務作業も順調に行われており、申請書を確認の上、金融機関から振り込まれています。マイナンバーカードによる手続きも少しはありましたが、ほとんどの手続きは郵送で行われています。
申請書案内を送付した当初は市役所へのお問い合わせもかなりありました。来庁された方々もおられましたので丁寧に職員がご説明しました。今月6日には市内14か所の各コミュニティ、7日は大口元気こころ館と菱刈庁舎で、申請書の書き方が分からない人のために出張受付を行います。厳しい経営や雇用を少しでも支え、飲食業をはじめ市内の経済活動が好転することを願っています。
特別定額給付金とともに伊佐市の新型コロナウイルス対策事業も先月から動き始めています。地域医療支援として医師会・歯科医師会・薬剤師会への支援、感染防止の飛沫防止板を66基設置、スカラー株式会社製のマスクを全市民へ配布(幼児から小学生までは同社の寄贈)、子育て世帯への応援金、商工会会員事業者へ奨励金とデリバリー・テイクアウト参入店舗への経費補助などです。
今月の議会に対策事業第2弾の予算を上程します。自然災害避難所における感染防止、病院や介護施設等への支援、学校の一人一台端末や家庭学習・遠隔学習への準備、いさプレミアム付き食事券(バル券)といさプレミアム付き商品券事業、さらに売上が前年比20%以上50%未満減少した中小企業や個人事業者への事業継続支援事業などです。商工会のご協力をいただきながら行います。
今月も私の出張はありません。いろんな会議も書面議決で済ませます。イベントもすべて中止になっていますので週末も自宅で過ごし、半日ぐらいは市長室で来週の準備を行います。近くの神社の階段上りなどして体力の維持にも努めています。皆さまも自分の体力に見合った運動をしながら健康管理に努めてください。3密の回避や手洗い・消毒など感染防止も引き続きよろしくお願いします。
コロナマスクシートベルトのごときもの
あきらめることはないよとかたつむり
逆さ絵を代田に映す鳥神山
打ち水に薔薇も盛りの美容室
仲良きは老いし夫婦の田植えかな
紫陽花の色も濃くなり女宿 -新鶏-
- こんな時には?