暑中お見舞い申し上げます
2020年07月31日
先月4日未明の豪雨により山野北部地域が甚大な被害を受けました。あらためて心からお見舞い申し上げます。被災地への復旧支援ボランティアの方々や、全国各地からお見舞いをいただき、誠に有難うございます。ふるさと会や県人会からの支援をはじめ、緊急寄附サイト‘ふるさとチョイス災害支援’を通して多くの方々からもご寄付をいただいております。心からお礼申し上げます。国政からは被災翌日に衆議院議員小里泰弘氏、8日に二階俊博自由民主党幹事長が被災地を現地視察され、江藤拓農林水産大臣におかれては18日にウェブ会議による意見交換会への参加、22日に被災地を現地視察していただきました。
本格的な出水期を迎えて、危機管理が行政の要諦だと思っていますので、皆様の安全安心をしっかりしたものにできるように努めてまいります。同じく危機管理を要する新型コロナウイルス感染症についても最大限の予防が必要です。先月初めに鹿児島市のショーパブで発生したクラスターに関連して、伊佐市でも1名の感染者が確認されました。濃厚接触者20名についてPCR検査の結果は全員陰性ということで、その後は伊佐市では発生しておりません。マスク着用、人との距離の確保、手洗いや消毒、3密を避けるなど、引き続き十分な警戒をお願いいたします。
伊佐の子どもたちの夏休みは先月21日から今月31日までですが、熊本県西原村に住んでいる私の孫たちの夏休みは短くて、今月1日から16日までだそうです。全国的にコロナ禍の影響で、1学期の授業ができなかった学校が多く、夏休みで授業不足を取り戻すことにしているようです。伊佐市内の学校で授業ができなかった日数は5日間でしたが、1学期中で授業時間を工夫して不足時間を補ったようです。子どもたちの理解度が十分だったかについては、保護者の皆様におかれては不安があるかもしれません。夏休み中の学習をしっかりお願いします。
1年間のそれぞれの月には特有の風情というものがあります。8月と聞いて皆様はどのような風情を一番思い出されるでしょうか。夏祭りや花火大会などは夏休みには欠かせない風情です。また鹿児島では七夕も8月の旧暦で行いますが、参加する子どもたちの浴衣姿に大人になっていくことを実感したものです。私は現在の仕事も関係していますが、終戦の日を中心とする鎮魂の時間が最も印象的です。夏の甲子園球児の試合も一時中断されて、原爆投下の時間に合わせて黙祷する様はまさにその時です。お盆の精霊流しとともに時が過ぎていきます。
私は4年に1度は選挙による審判を受けるので、この8月は特別な思いがあります。義父の命日が8月1日ということもありますが、4年ごとの8月1日は‘くまもと新’後援会の事務所開きの日だったのです。今期を市長任期の最後としてスタートしましたので、事務所開きもせずに夏を過ごすことができます。現在3名の立候補予定者がおられますが、先月15日に最も若い55歳の前市役所職員(今年3月退職)の事務所開きでした。私もお借りした場所でもありましたが、私は出張中でしたので、あらかじめ激励のメッセージを渡しておきました。
先月28日に、新しい鹿児島県知事に54歳の塩田康一氏が就任なさいました。元九州経済産業局長という人脈や能力、若い発想・決断・行動力でリーダーシップを発揮していただきたいと思います。塩田さんに初めてお会いしたのは3年前の経済産業省大臣官房審議官(産業保安担当)をされていた頃になります。布計鉱山跡に堆積されている鉱滓(こうさい)の産業廃棄物処理事業についてアドバイスをいただきました。当時の懇親会では流暢な鹿児島弁に、「鹿児島大好き!」がとても出ていたことを思い出します。今後は伊佐に特別支援学校を誘致することなどお願い申し上げたいと思います。
梅雨明けが遅くなり、日照不足が懸念されています。先月の挨拶では青々とした伊佐の水田に吹く風が大好きと書きましたが、青々とした風景はこれからのような気がします。熱中症にはくれぐれも気をつけなければなりませんが、秋の豊作のためには太陽の恵みをいっぱいいただきたいと思います。ひまわりに元気をもらい、うるさいほどの蝉の声もコロナ退治と受け止め、暑い夏を乗り切りましょう。時には静かに宇宙や大地へ語りかけ、水神様や田の神様、お寺や神社へは畏敬の念で座し、皆様の平安と無病息災をお祈りいたします。
キャンプ場子らの歓声水しぶき
向日葵の似合う君です笑顔です
蜩の激しき高熊古戦場
鬼灯を口で鳴らして遊びけり
戦友も鬼籍となりて夾竹桃
遠雷や惜しむ夏あり別れかな -新鶏-
- こんな時には?