みんなで頑張りましょう
2021年07月01日
今年は例年になく早い梅雨入りとなりました。5月には4回もの大雨警報が発令され、これまでに経験したことのない状況がありました。その後もいつ豪雨に見舞われるか不安な毎日でしたが6月の天候は安定していましたので今のところは良かったと思っています。
しかし一方では、全国的に新型コロナウイルス感染状況は落ち着く気配が見られず、市民の皆さまの生活は大変窮屈なものになっており本当に心苦しいばかりです。新型コロナにより、市内の産業の中には大変な影響を受けられており、その中でも特に飲食店や人員にかかわる運送業、宿泊業等は大変厳しい状況が続いています。
当市では、この状況を好転させるために必要なワクチン接種を伊佐市医師会や関係機関の皆さまにご協力をいただきながら進めています。65歳以上のワクチン接種状況は、6月28日時点で第1回目の接種は65%を超え、第2回目接種も27%を超えてきており、日々確実に接種率は伸びている状況です。医療現場では、通常業務に加え電話予約対応や接種業務により大変なご苦労をおかけいたしておりますが、献身的にご協力いただき順調に進められていることに心より感謝いたしております。それでも、まだまだ大変厳しい状況が続いていることには変わりはなく、今を正念場と捉えながら頑張っていただきますようお願い申し上げます。市では、先日まで開かれていました伊佐市議会6月定例会に、(仮称)伊佐市プレミアム商品券・食事券の発行に伴う追加予算案を提出し認めていただいたところです。今後は伊佐市商工会と連携を図りながら冷え込んでいる地域経済の浮揚に向けて取り組んでいきます。
伊佐市では平成30年4月から「都市部からの若者の移住促進」と「地域課題解決」のために最長3年間、隊員として実際に地方のまちに住みながら、自ら体験し、考え、地域活性化に取り組む「地域おこし協力隊」制度を導入し、これまで10名の隊員に来ていただいています。伊佐市初代隊員の中村由佳さんは今年の3月に卒隊し、現在も伊佐市で活動を続けておられます。2代目の髙市知美さんと3代目の林峻平さんは6月末をもって卒隊されましたが、3人とも伊佐市に残り活動を続けていただきますので大変嬉しく思っているところです。地域の人たちとの会話の中で「地域おこし協力隊」の話題になることが度々ありますが、評判は上々で伊佐市を選んでくれたことに感謝したいと思います。
伊佐市教育委員会では毎年5月から9月にかけて市内小中学校の学校訪問が行われていますが、「伊佐の魅力ある教育日本一」を目指している私はスケジュールの調整ができれば極力同行させてもらうようにしています。私が行けない場合は副市長にお願いしています。今回の学校訪問では、大口東小学校、大口小学校、牛尾小学校、大口中央中学校に参加しました。学校を訪問して先ずそれぞれの学校で雰囲気が全く違うということを感じます。児童や生徒の表情や態度も大きく違うような気がします。この雰囲気をつくる要因となるのは何でしょうか。色々と考えますがいつも行き着く答えはそこに携わる「人」に大きな要因があるということだと思います。
先日テレビ番組で高校の部活応援プロジェクトが放送されていましたが、その中で紹介されたスポーツ強豪校である青森山田高校の卓球部が廃部の危機にあるという内容でした。これまでオリンピックや世界選手権に出場するほどの有名選手を数多く輩出してきた伝統ある卓球部がなぜ廃部の危機までになったのかと現役選手の1人に聞くと、「指導者が代わったからです。」と答えました。青森山田高校卓球部全盛期の監督は吉田安夫先生でしたが、2019年7月11日に心不全により逝去されています。先生の指導を求めて全国から選手が集まっていたようです。
私が「伊佐の魅力ある教育日本一」を目標に掲げている理由は、「人」が重要だということがはっきりしている訳ですから、私を含めた大人がプライドや情熱、あきらめない心で児童・生徒と向き合えば必ず伸びていくと自分の経験を通して確信しているからです。「言うは易く行うは難し」はわかっているつもりですが、「諦めたらそこでノーサイド」の精神で進んでいきたいと思っています。そのためにも皆さまのご協力は絶対に不可欠ですのでどうぞよろしくお願いいたします。
また、先日は大口明光学園高校の2年生4名が市長室に訪ねてくれました。伊佐市の人口減少を食い止め定住を促進するための提言を示していただき、私に対するアンケートとして質問も多く出されました。高校生4人が考えてくれた活性化策はとてもよくまとめられており的を得た内容で感心させられました。今後、内容を充実させコンクールで発表するとのことでした。是非とも頑張って賞を獲得してほしいと激励しました。発表が楽しみです。
新聞での報道でご存知の方もおられると思いますが、5月26日に第一生命保険株式会社鹿児島支社から木戸伸治支社長様、6月28日には林隆秀様(個人)から市への寄付を申し出ていただきありがたく受納させていただきました。第一生命保険株式会社の木戸伸治支社長からは、「昨年7月に発生した豪雨災害の支援に役立ててください。」と使途について指定いただき、林隆秀様は「これまで自分は伊佐市に育てていただいて伊佐市に感謝していますので寄付をしたいと思いました。昨年発生した豪雨災害支援やその他で困っておられる方々に役立ててください。」と申されていました。
災害復旧工事も急ピッチで行ってもらっていますが、災害工事個所が多くまだまだ完了には至っていません。このようなありがたい励ましによりどれだけの勇気とパワーをいただけるか計り知れません。ご厚意に心より感謝申し上げますと共にこれから有効に活用させていただきたいと思います。
さあ、いよいよ夏本番です。熱い思いで上を向いてみんなで頑張っていきましょう。
- こんな時には?