黄金の伊佐
2021年10月01日
10月に入り伊佐平野は黄金色に染まり、稲刈りの最盛期を迎える時期となりました。伊佐地域で生産される「伊佐米」は、鹿児島県では最上質に位置づけられブランド米として評価されています。以前、私が福岡の経済団体に出向した時からお世話になっている、S株式会社のH社長から毎年ふるさと納税をいただいておりますが、「伊佐米」のファンになっていただいていることも大きく影響しているようです。ただし、米の価格は昨年に引き続き下落するといわれており、地域経済にとって大変厳しい状況が予想されます。今後の状況を見極めていく必要があると思っています。新型コロナウイルス感染については、9月3日以降の感染者は確認されておらず、濃厚接触者を含む全ての待機者も解消されています。ワクチン接種についても、伊佐市医師会をはじめ関係機関の協力をいただきながら個別接種や集団接種が順調に進められています。
(9月30日現在の12歳以上の接種率は、第1回目84.7%、第2回目72.6%)
9月3日、市内小中学校長研修会が行われ、森教育長からの要請で「伊佐市立の学校に期待すること」という演題で講演をしました。私は教育者ではありませんので、教育専門のお話しはできませんが、私が「やさしい子育て、伊佐の魅力ある教育日本一」を掲げていきたいと思った理由について、これまで28年間携わってきた「スポーツ少年団活動」や「これまでの経験で学んだこと」等を踏まえて話をさせていただきました。研修終了後のアンケートでは、真剣に受け止めていただいたことが伝わる内容のものばかりで、大変ありがたく思ったところです。「頼まれごとは試されごと」まさしく今回の要請を受け、貴重な体験をすることができました。教育委員会関係者の皆さんに心より感謝したいと思います。
9月13日、本城幼稚園と南永小学校の学校訪問に参加しました。本城幼稚園は少ない人数ですが、元気いっぱいです。給食では、食べ終わるまで先生方が根気強くつき合っておられる光景をみながら素晴らしい取り組みだと思いました。また、南永小学校では全校生徒7名と少ない人数ですが、全員での人権教育が行われており、上級生は下級生の面倒を見ながら授業が進められ、元気一杯の児童の姿に感動をもらいました。このような雰囲気は学校の先生方の努力は当然ながら日頃から係わっていただいている地域の皆さんのお陰だと思っています。
9月17日、「黄金の俳句コンクール」の最終審査が行われ、小学生の部、中学生の部、高校生の部それぞれ1点の市長賞を選ばせていただきました。どの俳句も素晴らしいものばかりでしたが特に小学校低学年の作品には感心させられました。9月18日、県下一周駅伝大会伊佐地区候補選手の練習会が行われ激励に参加しました。この日は大口中央中学校陸上部の生徒も参加してくれましたので、社会人と一緒の合同練習となり、お互いに刺激を受けながら頑張ってくれました。今から県下一周駅伝の季節になっていきます。新春の県下一周駅伝大会やこれからの中学生の各大会、活躍に期待しましょう。
9月19日、山野地区の菅原神社秋季例大祭及び西南の役招魂碑慰霊祭にご招待いただきましたので感謝の気持ちで参加させていただきました。歴史の重みを感じながらの一日でした。9月21日、台湾から新型コロナウイルス感染対策用のマスクが贈られてきました。政府から台湾へ新型コロナウイルスワクチンが提供されたことに対するお礼の意味が込められているそうですが、数多くある自治体の中で伊佐市にも贈っていただいたことは驚きとともに感謝の気持ちでいっぱいでした。9月22日、西之表市職員及び熊毛地区消防組合職員の皆さんから災害義援金が贈られてきましたので、八板西之表市長へお礼の連絡をいたしました。9月27日、「伊佐市子ども発達支援センターたんぽぽ」に子育て支援と療育の現状視察を行いました。堀ノ内園長先生の説明を聞きながら、スタッフの皆さんが汗だくになりながら子どもたちと向き合い奮闘されている様子を見て、療育の必要性を再認識することができました。子どもたちが本当に楽しそうに活動している様子に元気をもらいました。
7月17日の南日本新聞の「若い目」に、大口明光学園高校2年、有川和子(ありかわわこ)さんの「美しいまちの復興を」が掲載され、「故郷が傷ついた今、自分たちにできることは何なのか。皆が一つになって考えていくべきだと思う」と書いてくれたことだけでも嬉しかったのですが、大口明光学園の生徒さんが自発的に呼びかけながら募金活動をはじめてくれたそうです。9月29日に「復興に役立ててください」と集まった募金を届けに来てくれて感動しました。このような温かい思いを胸に、復興を成し遂げようと強く思う出来事でした。
今月から稲刈りが本格化し田園風景も大きく変化します。農家の皆さんが順調に農作業を進められますように願っています。新型コロナウイルス感染は落ち着いてきていますので、今の状況が続いて、これまで停滞していた地域経済活動が徐々に盛り上がっていければと願っています。先日、伊佐市大口大田の農業、上田篤(かんだあつし)さん(90才)の「秋、ヒガンバナ」の記事が南日本新聞に掲載され多くの人々に感動を与えました。「この花を愛した亡き妻を思い、2008年から少しずつ植えてきた。みんなの笑顔を見るために頑張って管理したい。」こんな記事にも元気をもらいながら、多くの素晴らしい人々との出会いに感謝をしながら今月も前に進んでいきたいと思います。今月もよろしくお願いします。
- こんな時には?