新しい時代の生き方
2022年09月01日
2020年1月15日、日本で初めて新型コロナウイルス感染が確認されてから約2年半が経過しました。皆さんも感じておられると思いますが、世の中の状況は発生後1年目と2年目とそして現在の状況では大きく違ってきています。
伊佐市では令和3年12月までの感染者数はちょうど100名でしたが、令和4年の幕開けを境に感染者が増えはじめ、最近では全国的な流れと同様に激増し、現在の感染者は累計2,200人を超える状況にまでなってきました。地域の医療機関をはじめ保健所等での業務は大変厳しい状況が続いており、伊佐市からも保健所に対して保健師の派遣等を行ってきています。伊佐市においても全国においても感染拡大がいち早く収束することを願うばかりです。
しかし一方では、社会活動や経済活動においては行動制限なしでのコロナ禍以前の状況に戻りつつあり、相反する状況になっています。私が市長に就任してから新型コロナウイルス感染を理由に殆どの行事やイベントが中止されていてきましたが、最近では全国的にも地域においても行われることが多くなり出席する機会も多くなってきました。
また、感染者に対する不当な差別や偏見、いじめ等の人権侵害については1年前とするとあまり表面に出てくることはなくなったことは喜ばしいことです。学校では2学期も始まりましたので、皆さまには引き続き感染対策にご協力をいただきますようお願いします。
昨年の8月といえば「線状降水帯」の発生により短時間での集中豪雨に見舞われ、多くの災害が発生し、職員共々災害対応に追われていたことを思い出します。今年も予告なしでの「線状降水帯」の発生により7月末に一部3年連続で災害が発生しご心配をおかけした地域もありました。引き続き、国県への河川改修要望活動に取り組んでいきたいと思います。
8月は久しぶりに人間ドック(2日)を受診しました。その際の宿泊施設に指定されていたのが一昨年の「人吉豪雨災害」で壊滅的な被災をされた「人吉旅館」でした。玄関から入館すると旅館のスタッフから気持ちのいいあいさつで出迎えていただき、丁寧な説明と心温まる対応を受けながら、2年前の被災直後の光景を思い出し目頭が熱くなってきました。「よくここまで復活されましたね。」と女将さんに言ったところ、「本当に大変でした。復活は無理かと何度も思いましたがみんなで頑張りました。」と笑顔で話される姿を拝見しながら「今度は違う形で泊りに来よう。」と私の中で呟いていました。素晴らしい旅館でした。
復興半ばではありますがここまで一致団結しながら諦めない心で頑張ってこられた人吉の皆さまに心から尊敬と敬意を表したいと思いました。共に頑張りましょう。
私は、人間学を学ぶ月刊誌「致知」を毎月愛読していますが、9月号の表紙は福岡ソフトバンクホークス前監督の工藤公康氏が飾られており、榊原記念病院副院長の高橋幸宏氏との対談の内容が掲載されています。その中で述べられている「一流、二流、三流」について、同じ素質をもってプロ野球界に入団してきても一流選手、二流選手、三流選手と分かれていく要因は、「一流・・・ものの見方や考え方、実行の仕方が柔軟かつ強靭でそれに加えて謙虚さも持ち合わせている。」、「二流・・・一つの見方や考え方、実行の仕方しかできず思いが弱くてすぐに他人を頼ろうとする。」、「三流・・・見ない、考えない、実行しない、何事も他人のせいにし慢心しがちで他人の言うことを聞かない。」心に刺さる内容でした。
これは野球界に限っていえることではなく人間社会において共通することばだと思います。私自身にも当てはめながら一流選手になれるよう頑張っていこうと思ったところです。
8月1日から2日まで人間ドックを受診しました。
8月3日は伊佐市議会臨時会で、補正予算として農家支援策として「農業資材価格高騰対策緊急支援事業」と「畜産飼料価格高騰対策緊急支援事業」をお願いしました。その他に「新型コロナウイルス感染症対応対策関連経費」や「マイナンバーカード取得推進関連経費」、「小中学校給食費における食材高騰分の子育て世代の負担軽減」をお願いしました。
8月4日は伊佐市シルバー人材センターからの要望書提出、新型コロナウイルス感染症対策本部会議、午後から鹿児島市の松岡総合事務所の松岡道雄氏を訪問し、大変貴重な海の教材を多数ご寄贈いただけるということで直接受け取りにお伺いしました。
8月5日は7時30分から菱刈前目地区のゴミ拾い活動が行われ参加しました。これは毎月一回、環境政策課職員と地域包括連携協定を締結している第一生命保険株式会社の皆さまと合同で実施しているものです。第一生命保険の皆さまには毎回多くの方々に参加していただき、伊佐市はもちろん霧島市やさつま町からも参加していただいております。感謝しかありません。その後、北薩森林管理署の佐藤署長から表敬を受けました。
8月7日は霧島国際音楽祭に台湾福岡総領事の陳銘俊ご夫妻がお越しになるということで、伊佐市からは前田副市長、数名の職員、そして珍しく妻も一緒に出席しました。素晴らしいレベルの高い演奏会で感動を越え幸福な時間でした。その後は霧島アートの森で開催されている「植松奎二展」を鑑賞し、その後、場所をホテル京セラに移し鹿児島県議会台湾交流議員団の皆さまの主催で懇親会が行われました。
8月8日は牛のセリ市に出席しました。当日のセリ価格は前回比で雌6万6千円安、去勢6万7千円安と大変厳しい結果となりました。午後からは伊佐市出身の帖佐太陽さんが空手競技九州大会での優勝報告に来てくれました。
8月9日は全国高等学校総合体育大会カヌースプリント女子カヤックシングル200m4位、500m7位、カヤックペア200m7位の植木春華さん(大口明光学園高校2年)と同大会カヤックペア200m7位の児島晴子さん(大口明光学園高校1年)、全国少年少女カヌー大会4年生以下女子B&G仕様普及艇200m優勝の永野蒼空さん(湯之尾小学校4年)、JOCジュニアオリンピック全国中学生カヌー大会カナディアンシングル500mで6位の植木善大さん(菱刈中学校3年)の4名が全国大会入賞の報告に来てくれました。市長室では生き生きと結果報告をしてくれましたが、その堂々とした姿を見ながら今後の更なる活躍を予感させてくれました。ありがとう。
8月10日は第2回姶良・伊佐地区介護保険組合議会定例会に出席し、午後からは9月補正予算の協議を行いました。
8月11日は夕方から郡山八幡神社で行われた「だれやめ狂言(大工の落書き)」を観に行きました。この狂言は、昭和29年に郡山八幡神社の修改築が行われた際、本殿北東の柱貫から文字が書かれた木鼻が発見されました。そこには、永禄2年(1559年)の日付と宮大工の名前、「座主が焼酎を飲ませてくれなかった」ことへの恨み節が書かれています。この焼酎の文字は、記録上日本最古のものであり、450年以上の昔から薩摩に焼酎文化が根付いていたことを証明する貴重な歴史資料になっています。このエピソードを狂言として発表されたものでした。詳しくは市のホームぺージの「広報いさ」9月1日号№331をご覧ください。
8月16日は来年3月で撤退が決定している「日本フードパッカー鹿児島」の件で某社のK社長と面会しました。その後、第3回北薩病院あり方検討委員会が開催されましたので出席し多くの意見を述べました。
8月17日は10時から鹿児島県林材協会連合会の柴立鉄彦会長より新庁舎木材利用要望書の提出があり、その後消防組合、伊佐北姶良環境管理組合の議会協議、19時からは商工会青年部定例会に出席しました。
8月18日は公共施設等総合管理計画推進本部会議、鹿児島県福岡事務所長来室、午後から伊佐北姶良環境管理組合、伊佐湧水消防組合の議会でした。
8月19日から20日まで第2回鹿児島県市長会定例会が枕崎市で行われ出席しました。枕崎市の皆さんの心温まる接待に心より感謝申し上げたいと思います。
8月22日は日帰りで国道447号中央要望活動のためにえびの市の村岡市長、竹中議長、伊佐市の森山議長とともに上京しました。
8月23日は各課との打ち合わせを行いながら、時間を見つけて伊佐市で合宿中の国体鹿児島県男子成年バレーボールチームを激励、午後から全共県共進会出場される3軒の農家を激励のためにJA北さつまの春田組合長をはじめ関係者の皆さんと訪問しました。伊佐から4頭の出場。最終選考まで残ったことは大変名誉なことです。
8月24日は消防課長会、その後全国消防救助大会出場する4名の消防職員が出場報告に来てくれました。18時半からは県民体育大会伊佐支部選手団結団式に出席し激励のあいさつを述べました。
8月25日は伊佐湧水地区防犯協会功労者表彰伝達式で個人表彰3名(西忠吉氏、立山順一郎氏、田子山利明氏)と団体表彰1団体(大口東校区青パト隊)の方に賞状を授与しました。
8月26日は大塚製薬株式会社熊本支店長の石田様出席のもと包括連携協定締結式を行いました。今後の市民への健康維持活動や災害時の物資提供等大きな期待がもてるようになります。
8月28日は姶良家畜市場で行われる「全国和牛能力共進会県最終予選会」に出場する北さつまチームの応援に駆けつけました。午後からは海音寺潮五郎文化講演会「講師:家田荘子さん 演題:取材現場から~私の出逢った人たち~」に出席、15時からは諏訪神社例大祭に出席し参拝と玉串奉納をしました。
8月29日は前日同様に姶良家畜市場に駆けつけました。この二日間の体験は私にとって大変貴重なものとなりました。今回残念な結果になった畜産農家の皆さんも素晴らしい飼育をされている訳ですから今までの努力を更に積み重ねていただき5年後の飛躍を期待したいと思います。
8月30日は公共施設等総合管理計画推進本部会議、定例課長会、国体庁内推進会議でした。いよいよ来年は「燃ゆる感動かごしま国体(特別国民体育大会)が伊佐市でも行われます。半世紀に一度の大イベントを成功させるためにみんなで一致団結して頑張りましょう。
8月31日は令和4年第3回伊佐市議会定例会(9月議会)の招集日でした。今月は議会の一般質問をはじめ多くの審議が行われることになります。未来の伊佐市に向かってぶれない心で進んでいきたいと思います。
8月24日、日本の偉大な成功者である稲盛和夫先生がお亡くなりになられました。数々の功績については皆さんもご存じのとおりで書きませんが本当に素晴らしい世界に誇る成功者で日本の行く先に多くの光を与えていただきました。世の中にお金持ちはたくさんいますが、多くの人を育てながら他人の幸せを願いながらその思いを実現されてきた本当の意味での「成功者」と呼ぶに相応しい数少ない偉人だと思います。時代は変わっても成功哲学は不変だと身をもって教えていただきました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。「合掌」稲盛先生の残された多くの教えを自分の仕事や生き方に置き換えながら「利他の心」を見失うことなく進んでいきたいと思います。「利他の心」は私の座右の銘です。
今月も元気よく笑顔で過ごしましょう。「私は幸せだから笑顔なのではなく、笑顔でいるから幸せになるのです。」
今月もよろしくお願いいたします。
- こんな時には?