安全への祈り
2023年07月01日
令和5年もあっという間に半年が過ぎました。本当に時間が経つのは早いですね。皆さんはどう感じられていますか?青春時代にはこんな感覚はなかったような気がしますが、私も大人になったということでしょうか?(笑)
新型コロナウイルス感染症の影響により、私たち市民生活は大きな打撃を受けることとなりましたが、今年に入り各種行事や懇親会等も以前の活動が復活することも多くなり、6月初旬には梅雨前線による線状降水帯の発生による大雨及び台風2号による被害が、高知県、和歌山県、奈良県、三重県、愛知県、静岡県で発生しました。また、最近では奄美地方において、梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、梅雨前線の活動が活発となっている状況で線状降水帯が発生し多くの被害をもたらしました。
伊佐市においても、令和2年、令和3年、令和4年と3年連続で豪雨災害が発生し、特に山野地区や井立田地区では、3年連続で農家の方々に深刻なダメージを与えました。
予測が難しいといわれる線状降水帯の発生により、短時間での災害発生が全国各地で頻発している現状を鑑みながら緊張感を持った行政運営を行っていきたいと思います。皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。
先日は、野村證券鹿児島支店からのご招待で、「70周年記念講演会」に出席しました。当日は二部構成となっており、第一部は「グローバル化する世界 新たな時代にチャンスをつかむ日本、そして鹿児島県」と題して、野村ホールディングス フィナンシャル・ウェルビューイング室SCO、名古屋大学客員教授の池上浩一氏の講演でした。
長期的な世界の変化として、「21世紀は人口爆発、高い経済成長とインフレの時代になり、投資もグレートローテーション(大転換)が始まって、国際分散投資が主流になると考えられる。」や新たな時代にチャンスをつかむ日本、そして鹿児島県として、「農業改革により世界屈指の農業大国へ、観光業改革により観光の分野でも世界で常に上位を占める観光大国へと可能性を秘めているので、鹿児島県が大きなチャンスをつかむ」と紹介され、今後の伊佐市の目指す方向性について自信を深めることができました。
今の日本の置かれている状況においても、「日本から世界を見るのではなく、世界から日本を見ることが必要である」と話されたときには、日常のニュースでの知識だけで判断することは必ずしも正しい判断にはならないこともあると考えさせられました。
最近では、円安や株価高が進んでいますが、その背景には、世界の外貨準備の通貨別シェアで、米ドルや日本円が減少してきた半面、中国やインドをはじめとするアジアや新興国、資源国の通貨が増加していることも注目しなければなりません。
日本では少子高齢化によって人口減少が進んでいきますが、反対に世界全体では急激な人口増加が進んでいますので、消費増加によるインフレや食糧需要の変化にも注視しなければなりません。そういった意味からも鹿児島県(伊佐市)の大きなポテンシャルをもつ農業が重要になってくることは間違いないと思います。
また、DBJ・JTBFアジア・欧米豪、訪日外国人旅行者の2021年10月調査による意向調査によると「次に観光旅行したい国や地域(5ヶ所まで複数選択可)」で大差をつけて一番多かったのは日本であるとともに、「世界経済フォーラムによる旅行・観光開発指数のランキングにおいても日本が1位であることから、世界から見て日本は旅行先として人気が高く、潜在市場は大きいことがわかります。鹿児島県(伊佐市)での可能性が大きいと確信しましたので、今まで方向性や考え方と併せて今回の教訓を活かしながら行動していきたいと思いました。
第二部では、元プロ棋士で、最近ではテレビでお馴染みになられた桐谷広人氏による「株主優待生活」についての講演でした。先月、日々の業務やプライベートで感じたことや参考になったことなどを職員に伝えるための「職員メール」を2通紹介しましたが、今回は、先日投稿したものを1通だけ紹介したいと思います。
「大口高校東京同窓会」
先週の土曜日は4年ぶりに大口高校東京同窓会が、東京ガーデンパレスにて約180名の参加で行われました。市役所からは私一人の参加になりましたが、伊佐市からは、出木場大口高校同窓会長、山口副会長、小倉事務局長をはじめ、大口高校吉満校長、鶴田先生、星野市議会議員、森山市議会議員等も参加されていました。
久しぶりの同窓会となったこともあるでしょうが、大変盛り上がり楽しい時間となりました。昼の11時に始まった同窓会総会から懇親会も15時ぐらいにはお開きになりましたが、出木場会長から2次会へのお誘いがあり参加しました。
長年、2次会会場も固定されているのでしょうが、多くの方々が場所を聞くこともなく参加されていましたが、運のいいことに、たまたま相席になった春風亭柳之助さんと多くの話をすることができました。皆さんも知っているとは思いますが、柳之助さんこと本名荒木大作さんは、スラムダンクの作者、井上雄彦氏と親しい友人です。
実は、5月25日に全国治水砂防協会通常総会出席のために上京した際に、総会終了後飛行機の出発時刻まで数時間あったので、私の把握している井上雄彦氏の住所を訪ねてみようと思いつき、無謀にも建設課長と一緒にスマホの位置情報を頼りに向かいました。住所の場所に到着すると、事務所(自宅)?らしき3階建てのビルに車が一台停めてありましたが、カーテンは閉まった状態でした。いきなり押し掛けたわけですから、玄関のピンポンを押すことはせず、私の名刺にコメントを書いてポストに入れて帰ってきたのでした。それからしばらく時間も経っていましたが、柳之助さんとの会話の中で、井上雄彦氏の奥さまから「伊佐市長の名刺がポストに入っていたよ。」と言われていたことを教えていただきました。それを聞いた柳之助さんは、「市長が名刺を職員に託したのでは?」と返したことを教えてくれたので、「いや私が直接行って自分で入れに行きました。」と言ったところ、「それは凄い。奥さまには私から市長の想いを伝えておきます。」と嬉しいことを言っていただきました。
「私は、何としても伊佐市を「スラムダンク」のまちとして、新庁舎での壁画や市街地でのモニュメント等設置を夢見ているので力を貸してください。」とお願いしたところ、柳之助さんから、「友達だからプライベートの話はできますが、仕事のことに対して口出しすることはできませんが、力になれるように頑張ります。」と言っていただきました。
下心丸出しではなく、少しずつでも近づくことができ、信頼関係を積み上げていければと考えながら、今後も行動していきたいと思います。皆さんも力を貸してくださいね。
話は同窓会に戻って、2次会がお開きになり、ここで解放されるかと思いきや、3次会のお誘いがあり、予定は何もないことがバレバレだったので、即答で参加しますと言いながらついていきました。(笑)2次会の場所から電車を乗り継ぎながら行きましたので相当遠かったですね。
それでも、東京同窓会の坂口会長の案内されたお店は、伊佐市出身の人が経営され、並んでいるボトルの殆どが黒伊佐錦でしたので、これまた2次会と同様に参加したことで徳がたくさんと思いました。結局、3次会が終了しホテルに着いたのは21時でしたので、ありがたいことに結構飲みましたね。普段の私であれば、あまりアルコールは強くないので、少し心配もありましたが、素敵な方々ばかりで楽しい時間の連続だったお陰だったと思いますが意外にしっかりしている自分がいましたので驚きでした。来年も是非参加したいと思いました。
同窓会総会でのあいさつでは、伊佐市へのふるさと納税や郡山八幡神社社務所建設のためのクラウドファンディングのPRができましたし、伊佐市出身の多くの皆さんとふれあうことができましたし、本当に楽しい時間を過ごすことができました。2次会や3次会にも行くより行かない方が体と財布は楽でしょうが、行くことにより得られる体と頭で得られる価値は想像以上に大きいものがあることを今回も身に染みて実感しました。
大口高校の吉満校長先生も三次会までお付き合いいただきました。大口高校同窓会総会での大口高校の活動報告での熱意を感じながら、今年の入学者が昨年より多くなったのは偶然ではないような気がしたのは私だけではないと思います。一事が万事ですよね。
皆さんも仕事の延長でセッティングされた交流会や懇親会では、自分の財産になる出会いや気付きなどがたくさんあると思いますので、極力参加することをお勧めします。
今日から議会一般質問が行われています。質問の中に、医療費や給食費の無償化が子育て世代の定住に繋がるという意見もありますが、すべてが良いことばかりではないと思っています。私は、前にも書きましたが、家庭が裕福ではなかったというより、親が必死に農業で生計をたてるために頑張ってくれていたので、少しでも助けになりたくて小学校4年生から自発的に新聞配達を高校生まで続けました。
新聞配達をすることで朝食も摂れないことも度々ありましたし、今考えると投げ出さずによく踏ん張れたなと思うこともありますが、逆にその経験が、今の礎となり自信にもなっています。貧しい家庭であっても親が給食費を遅れることなく払ってくれている姿を子ども心に見るたびに、「勉強はできなくても自分のことで、世間から親が後ろ指差されることがないように生きよう。そして将来は親のような大人になり、親孝行をしよう。」と思ったものでした。
目先を見れば、何でも無償化になれば親は楽になるし、子育て先進地みたいに言われるようになるかもしれませんが、逆に私の考えは、頑張る親の背中を見せながら、態度で教える教育のあり方こそが今の日本の教育に失われた一番の問題ではないかと思うのです。
飛行機が墜落して13歳以下の4人のこどもたちが危険極まりないアマゾンのジャングルで、40日間も生き延びたニュースが飛び込んできました。13歳は大人として扱われ、生まれた時から生きる術の教育を受けてきたからこそ、1歳にも満たない子どもの命をみんなで守ることができたのでしょう。
「常識」とは基準はどこにあるのでしょうか?ある本には今からの時代は、AIの進出によりこれからの学問は仕事をする上では、役にたたなくなり、それより重要なことは、生き抜く力、生きていくために必要な芸(技)を磨くことが重要とも書かれています。
今日の議会で答弁をしながら、無償化やお金を与えることだけを美徳とする、最近の日本の考え方や教育は間違った方向に向かっているような気がしてなりません。そういった意味でも本質を追求する教育に拘りを持たなければいけない。そんなことを考えることでした。
-暑い夏 心も熱く 前を向く- 橋本 拝
6月の行事について主なものを紹介します。
1日は9時から伊佐市農業公社社員総会。11時から大口幼稚園の宮崎園長先生はじめ園児により花の日ということで、市長室まで「花のプレゼント」を届けていただきました。15時から伊佐市DX幹部研修及び推進本部会議。19時から伊佐市さくらスタンプ会総会及び懇親会出席。
2日は11時から鹿児島県市町村振興協会理事会(鹿児島市)。15時30分から伊佐市人権擁護委員表敬訪問。18時30分から伊佐市郷土芸能保存会総会及び懇親会。
3日は19時から伊佐市ドラゴンボートレース実行委員会及び懇親会。
4日は大住地区環境対策委員会との意見交換会。
5日は伊佐市議会6月定例会招集日。18時から農地・水・環境保全組織総会。
6日~7日は全国市長会理事・評議員合同会議、分科会、市長フォーラム、県関係国会議員への要望活動、全国市長会議、全国防災・危機管理トップセミナー(東京出張)
8日は9時30分から野村證券鹿児島支店より来室。11時から佐藤産業株式会社へクロスラムシート寄付に対する感謝状贈呈式。14時から伊佐市農業技術者連絡協議会。18時30分から伊佐市消防団退団式。
9日は7時30分からゴミ拾い活動。今回も第一生命保険株式会社の多くの皆さんに参加していただき菱刈地区のゴミ拾い活動を行いました。毎月の参加で盛り上げていただいています第一生命保険株式会社の皆さんは明るく素敵な方々ばかりです。献身的にご協力いただき心より感謝申し上げます。9時30分から住友金属鉱山㈱総務部長来室。住友金属鉱山㈱による地域貢献事業として、給付型奨学金制度を創設していただき説明にきていただきました。13時30分から鹿児島県森林整備公社定時社員総会(鹿児島市)。18時から伊佐市自衛隊家族会総会。
10日~11日は大口高等学校東京同窓会出席のため上京。坂口会長はじめ役員の皆さま、出席いただきました皆さま、熱い地元愛感じることができ嬉しく、楽しい時間を本当にありがとうございました。
12日は8時30分から羽月小学校訪問。11時から鹿児島レブナイズ表敬訪問。13時15分から伊佐市社会福祉協議会事務局長来室。14時から伊佐市企業情報交換会。17時30分から伊佐市立地企業懇話会。
13日は終日議会勉強会。
14日は8時30分より午前中議会勉強会。13時30分から鹿児島伊佐会嶽崎会長来室。
15日は10時から伊佐市議会6月定例会一般質問で5名からの質問がありました。18時から「チャレンジしよう!国際交流in伊佐2023」歓迎セレモニー出席。この国際交流は伊佐市を盛り上げようと結成された「きばいが伊佐」の方々によって企画されたものです。来年以降も継続していただき更に国際交流が盛んになることを期待したいと思います。
16日は11時から南原氏来室。14時から野村證券鹿児島支店70周年記念講演会(鹿児島市)内容については前述したとおりの内容で素晴らしい講演会でした。
17日は8時45分から大口高等学校文化祭。13時から国政報告会(鹿児島市)。
19日は10時から伊佐市議会6月定例会一般質問で5名からの質問がありました。
20日は16時から大口卸売市場の今後について意見交換会。17時30分から交流会。
21日は8時30分から伊佐市議会総括質疑の勉強会。11時30分から伊佐農業公社の理事会。15時から郡山八幡神社の社務所再建のために行われています、クラウドファンディングの経過報告のために来ていただきました。多くの方々に寄付していただいており、関係者の皆さん心より感謝されていました。私からも心よりお礼申し上げたいと思います。
22日は伊佐市議会6月定例会総括質疑。5名からの質問がありました。
23日は8時から消防課長会。8時30分から第2回伊佐農業公社理事会。10時から鹿児島大学連携プロジェクトで教授1名と学生16名から表敬訪問がありました。13時20分から大口中央中学校の校長先生と生徒会長来室。中央中が実施する総合的な学習の時間についての説明に来ていただきました。14時30分からeスポーツ協会から3名が来室。
24日は17時から鹿児島伊佐会総会(鹿児島市)。嶽崎会長、瀬之口幹事長はじめ出席いただいた皆さまに楽しい時間をいただき心より感謝申し上げます。地元愛今年も受け取りました。感謝
25日は8時45分から伊佐市立本城幼稚園の運動会。10時30分から北さつま農協水稲部会山野支部の田植え交流会に参加しました。鹿児島市などの遠方より75名の方々に参加いただき小さなお子さんも一緒に根気強く無事に田植えを終了していただきました。素晴らしい活動を毎年実施していただいている、水稲部会山野支部の皆さま、生協コープかごしまの皆さまありがとうございました。
26日は10時から「たんぽぽ親の会」3名来室。13時30分から鹿児島県小水力利用促進協議会通常総会(鹿児島市)。17時から行方不明者捜索活動激励。
27日は7時30分から行方不明者捜索活動激励。16時30分同。
28日は10時から北岸氏来室。14時から第1回伊佐市高齢者施策委員会で辞令交付とあいさつ。15時15分から大口電子㈱菱木元社長と齋藤新社長から人事の報告とあいさつに来室いただきました。
29日は昨日から行われている長寿健診会場に朝お邪魔し関係者の皆さんにあいさつに行きました。その後13時から鹿児島県市町村振興協会の定時評議員会に出席し、終了後は鹿児島県治山林道協会理事会(いずれも鹿児島市)に出席しました。
30日は「電気自動車を活用した脱炭素化及び強靭化に関する連携協定」締結式を行いました。12時15分から日産自動車株式会社常務執行役員の神田昌明様、鹿児島日産自動車株式会社代表取締役社長の石原一智様をはじめ関係者の皆さんと、曽木の滝公園内の「野草庵」で昼食懇談会のあと連携協定締結式で署名し、EV車の試乗を体験しました。伊佐市では近年、気候変動により気象災害発生し甚大な被害が生じております。今回の連携協定は、災害発生時における停電時の防災力の強化はもとより、市民の皆さまの環境・防災意識の向上の観点からも有意義なもので大変心強いものとなりました。
私は、致知出版社から出されています「致知」をはじめ同出版の「安岡正篤一日一言」や「稲盛和夫一日一言」、「一日一話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書」等、毎日無理のない時間で読書を続けています。市政を進める上では、日々判断、日々決断の連続でありますので、読書によって得られた知識や哲学によって支えられています。
ちなみに「稲盛和夫一日一言」の6月30日には、「病める現代の処方箋」欲を離れること、誠を貫くこと、人に尽くすこと。それこそ、病める現代の処方箋である。これは、人間が正しく生きていくための哲学であり、真の道徳といえる。と書かれています。これらに近づくために、肝に命じたいと思います。日々良いことばかりではありませんが、問題や障害はありがたいもので、問題や障害が人を育てると教えられています。常に笑顔を意識しながら、夢ある伊佐を一緒につくりましょう。
-辛くとも 梅雨明けせまる 笑顔かな-
- こんな時には?