熱烈歓迎
2023年10月01日
伊佐市らしい秋の風景。伊佐平野は黄金一色となり稲刈りの最盛期を迎える時期となりました。今のところは台風の影響をほとんど受けることもなく喜んでいますが、ここ最近の気候変動はまだまだ気が抜けないところです。
今年は、2020年に開催される予定であった50年に一度の大イベント「燃ゆる感動かごしま国体」が特別国民体育大会として開催されます。伊佐市では、日本一と自負する「伊佐市菱刈カヌー競技場」で、カヌースプリント競技が行われます。地元から9名の選手が出場することになっており、9月28日(木)には、総勢70名の参加者のもと盛大に激励会を行っていただきました。私は伊佐市国体実行委員会の会長になっていますので、「競技を楽しんで悔いのないレースをしてください。」と激励のあいさつをさせていただきました。
大会期間中に日本全国から来場される多くの皆さんに、笑顔あふれる温かい「おもてなし」で熱烈歓迎ができればと思います。地元の湯之尾校区コミュニティ協議会では、郷土料理を振舞う計画もされているようですので期待していただけたらと思います。
今月の見出しは「熱烈歓迎」としましたが、そこには2つの大きな理由があります。一つは前記しました「燃ゆる感動かごしま国体」の受け入れる意気込み。そして、もう一つは新たな挑戦として進めている「台湾」との交流があります。
先日はその第一歩として「屏東県竹田郷」を訪問しました。まさしく「熱烈歓迎」という表現がピッタリの受け入れをしていただいたことが理由です。
9月25日(月)から27日(水)まで滞在し、多くの視察や交流を進めてきましたが、到着した夜は伊佐を代表する特産品「黒伊佐錦」を取り扱っている「和(かず)居酒屋日料」を訪問しました。台湾では、焼酎を飲む文化はまだまだ広がってはいませんが、店内では「黒伊佐錦」がたくさん陳列されており、嬉しい気持ちで楽しい時間を過ごしました。
お店で対応してくださった宋秋蓉さんは、とても元気で明るくて素敵な方でした。今後「黒伊佐錦」は台湾で広がっていくものと期待できる時間でした。
翌日は竹田郷公所(日本の役場)を表敬訪問しました。玄関では竹田郷の吳振中郷長をはじめ多くの職員(殆どの)にお出迎えいただき「熱烈歓迎」を受けました。その後、会議室で交流式典が行われ、竹田郷長スピーチ、私のスピーチ、竹田郷議会主席スピーチ、伊佐市議会議長スピーチの後、竹田郷から伊佐市へ贈り物をいただき、伊佐市から竹田郷に対して「金鉱石」を贈らせていただきました。
その後は、天使花園にて竹田郷の重要産業説明、視察・体験した後に、介護予防施設「竹田老人文康中心(センター)」を訪問しました。日本の方がはるかに少子高齢化は進んでいますが、台湾においても同様の社会情勢になりつつあります。その中で、日本の施設とは違う運営の仕方や考え方について説明を受けました。また、スタッフ不足は深刻な悩みだということでしたが、驚いたことにその不足する労働力を補っているのは近くにある竹田国民中学校の生徒たちでした。
介護予防施設の後に案内された竹田国民中学校では、正門を入るなり校長先生をはじめ自主的に集まってくれた多くの生徒とこの日のためにと練習してくれた生徒によるバイオリン演奏で出迎えていただき感動しました。その後に案内された校舎の中には、何と介護のために必要な各施設のモデルルームが整備されており、中学生の授業に介護というテーマを取り入れているということで、先ほど紹介しました老人介護施設でのボランティアとして活躍しているということでした。
何故、介護をテーマに中学校の授業に取り入れているかというと実際に介護される側の立場にたって考えることで心の教育に繋がっていくためであり、老人介護従事者を育てるためではないということに驚きしました。その成果は表れてきているようで、日本とは全く違う学校経営の進め方と哲学に納得することが多く、現代に日本において失われてきた「心」の教育のあり方について学ぶことの多い訪問となりました。竹田国民中学校の校長先生から、まずはリモートでの生徒間交流をしませんか?の問いかけに「是非ともお願いします。早急に進めましょう。」と即答しました。
その後は、客家(ハッカ)文化を伝える「西勢村忠義祠」と「客家文物館」に案内していただき、夜は、竹田郷の吳振中郷長はじめ4名の方々に参加していただき、夕食懇談会で交流を深めることができました。
最終日となる27日(水)は、竹田駅団地(日本の統治下時代の木造駅舎が現存)や台湾醤油・黒豆・大豆等の工場「豆油拍」視察、竹田基督(キリスト)長老協会が運営する介護予防施設の訪問、伝統的なお茶屋さん「頓物堂」、「竹夢田園」に案内していただきました。
最初から最後まで、竹田郷の吳振中郷長はじめ多くの職員の方々にお付き合いいただき心のこもった対応にひたすらに感謝の気持ちでいっぱいでした。
今度は竹田郷から伊佐市にお越しいただけるということでしたので楽しみにしたいと思います。今回の竹田郷との交流は、台湾福岡総領事の陳銘俊先生のご紹介で実現しましたが、今後の交流発展に大いに期待がもてる感触を得ることができた訪問でした。近い将来、友好都市として、経済をはじめ観光、人の交流等を進めていけたらと強く思うことができ、学ぶことの多い貴重な訪問となりました。
また、9月21日(木)から上京し、新庁舎建設に係る木材利用補助金のお願いに農林水産省林野庁の訪問、10年に渡り多額の寄附をいただいている㈱日本工営と㈱工営エナジーに対してお礼を申し上げるために訪問し、定住促進と伊佐市の魅力紹介を目的に地域の若者の発想から民間と行政が一緒になり、今年で2回目の出展となる「TOKYO GAME SHOW2023」の激励に駆けつけました。
当日は、横須賀市ブースの応援に会場入りされていた、小泉進次郎衆議院議員がわざわざ伊佐市ブースを訪ねていただき今後の交流等についてしばらく談笑させていただきました。
この取り組みは、意外ではあるものの面白い取り組みと評価していただくことも多くあり、徐々にこの活動による成果が出てくるものとして期待しているところです。
今回も職員メールを1通紹介したいと思います。
題名「これを読んでどう思いますか?」
「毎日文句を言う暮らしが普通」産経新聞曽野綾子著から
老人問題は、今や老人だけの問題ではなくなっている。老々介護にも限界があるとすれば、若い人の手がそれに費やされるからだ。
せっかくフィリピンから朗らかな娘さんたちが介護の手伝いに来てくれたのに、漢字の国家試験に通らなければいけないという制度を作った官僚は一体どんな愚かな人なのだろう。昔から「うちのおばあちゃん」の面倒は、うちで見てきたもんだ。忙しい農家や商家のお嫁さんも高校に通っている孫娘も、専門的な医学の知識などありはしない。面倒見も片手間でやってきた。それでも優しさがあれば最大の介護だった。
老人の方も心がけが悪くなった。年を取っていささか預金があれば、たとえ健康でも、洗濯・掃除からご飯づくりまで人にやってもらって、ホテル暮らしのような生活をする権利があると思うようになったのだ。
人間は死ぬまで働くのが当然だ。餌を口に入れるためにである。野生の動物は自分で餌を採れなくなったら死ぬほかない。その基本的な原理に合わない暮らしを計画している人の生き方は、どこかで破綻を招くだけではなく、健康で長寿という庶民の願いにも反する結果を招く。一時のように年寄りの健康法として、塗り絵、音読、お遊戯のような「子供扱いにした」無礼な方法は、最近少し選択肢から遠のいたようで結構なことだ。今勧められているのは料理と旅行だという。
料理には2つのメリットがある。自立の精神と、他人のために食事を作るという与えるという姿勢である。壮年の条件は、たとえ何歳であろうと与えようとする姿勢を残していることである。それに料理には、臨機応変で素早い総合判断力が要るから、ボケている暇などない。旅行も心身の訓練としては有効だ。ただし切符は自分で保管し、どこで何という列車や飛行機に乗るかを自分で知っており、荷物も持てるだけを自分で管理する最低条件を満たさなければならない。
経済力があって老後を他人の世話になりたくないという人ほど高級な老人ホームを買って、何一つ毎日の生活を心配しなくていいようにする。しかし、料理をしなくなったとたん、人間は現役から脱落する。人は毎日ぶつぶつ文句を言いながら暮らして普通なのだ。「安心して暮らす」などという状態は、現世にはないことを肝に銘じるべきなのだろう。
この文章を読んでみてどうでしたか?ここにあるように、確かに世の中で偉大だった指導者や成功者といわれる方々が共通して言われていることは、生涯現役、死ぬまで人の役にたつために働かなければならないということです。私も若い頃「何歳まで仕事をしてその後はゆっくりと生活をするようになるんだろうなあ」と考えたこともありましたが、今となっては、日々続けている読書や先日の100歳到達の方々との出会いで考え方は大きく変わりました。
100歳になっても自宅で自立して素敵な生活をされている大先輩方に共通していえることは、身の回りのことは殆ど自分でされており、人に感謝される行動を続けておられることです。
私の93歳になる父親が、怪我をして一般病院に入院していたところベッドに寝たきりでの生活が続きましたので、認知が進み歩くこともできなくなっていました。しかし、自宅に兄が連れて帰り少しずつ歩く訓練を始めたら、徐々に歩けるようになりました。
以前、稲盛和夫翁のことばで、「大善は非情に似たり、小善は大悪に似たり」もこのことに共通しているのだと思いました。今日の投稿を読んで感想でも聞かせていただいたら嬉しいです。
-見た目には 厳しく見える 声かけも 長く生きてと 親への想い- 橋本 拝
9月の行事について主なものを紹介します。
1日は16時から伊佐市公共施設等総合管理計画推進本部会議。19時から伊佐市消防団点検の激励。
2日は伊佐市認知症予防講演会に出席しました。講師は、吉本興業所属の仮屋竹洋さんで芸人としてデビューしながら認知症について勉強を重ね、吉本興業所属の芸人では唯一認知症について講演する存在と話してくれました。「明るく向き合う。誰も一人ぼっちにしない。」をキーワードに笑いの中にも考えさせられる内容で来場者にはきっと満足していただいたと思いました。
3日は8時から伊佐市総合防災訓練。11時から八代自治会運動会・敬老祝賀会。
4日は10時から市議会定例会2日目(一般質問)。
5日は8時30分から伊佐秋季畜産共進会に先立って行われた畜魂祭に出席。9時から伊佐秋季畜産共進会。15時からJPT Tours JAPANから来室。19時30分から伊佐市長杯ソフトボール大会始球式。
6日は10時から市議会定例会3日目(一般質問)。17時から全国都道府県対抗中学バレーボール大会出場報告に大口中央中学校3年の渡邊尊君来室。19時から手話通訳者養成講座閉講式。
7日は13時からスケートボード競技関係者来室。18時から伊佐市を盛り上げる地元企業との意見交換会。
8日は7時30分から毎月恒例のゴミ拾い活動でした。今回は羽月駅前自治会周辺で実施しました。今回も第一生命保険㈱の皆様にも参加していただきました。感謝です。10時から市議会定例会4日目(総括質疑)。15時から来客。18時30分から伊佐黒伊佐会(黒伊佐錦を楽しむための交流会)。
9日は14時から伊佐市菱刈カヌー競技場で救急訓練。
10日は8時30分から大口中央中学校体育大会。
11日は10時から㈲ライス郷井手口様から学校給食に対して新米の寄贈。11時からK氏来室。13時から100歳到達者お祝いのために訪問。(8名)
12日は8時30分から消防組合協議。14時から老健はやひと敬老祝賀会、14時30分からことぶき園敬老祝賀会、16時から敬寿園敬老祝賀会に出席させていただき100歳に到達された5名をはじめ多くの方々にお祝いを述べさせていただきました。19時から東京大衆歌謡楽団公演(霧島市民会館)。
13日は8時から伊佐市老人クラブ連合会グランドゴルフ大会。10時から市町村職員共済組合打ち合わせ会(鹿児島市)。15時30分から国体庁内推進会議。19時から伊佐市長杯ソフトボール大会表彰式。
14日は8時から子牛のセリ市会場訪問。18時から伊佐市たばこ耕作者慰労会。
15日は10時から伊佐市eスポーツ協会より訪問。11時から北薩森林管理署佐藤署長来室。17時30分から伊佐市金山ねぎ振興会交流会。
16日は19時から平出水地区交流会に参加。
17日は9時から下ノ木場グランドゴルフ大会参加。10時から菱刈中学校体育大会。11時から共進自治会敬老祝賀会。12時15分から川西自治会敬老祝賀会。
18日は9時から菅原神社秋季例大祭、西南の役招魂碑慰霊祭、下之馬場自治会敬老祝賀会。
19日は6時30分から早朝経営塾(田子山和人氏による寺子屋式松下幸之助翁の経営哲学を学ぶ塾に参加)。10時から国民健康保険協議。
20日は8時から消防課長会。10時から姶良伊佐地区生コンクリート協同組合と伊佐湧水消防組合との災害連携協定締結式。13時から鹿児島県畜産共進会に出場される畜産農家を激励のために訪問。
21日は市議会定例会5日目。13時から千葉幕張メッセへ出張。
22日は「TOKYO GAME SHOW2023」伊佐市ブースでトップセールス。13時30分から農林水産省林野庁訪問(新庁舎建設に係る木材利用補助金利用について陳情)15時30分から㈱工営エナジー本社訪問。
23日は公明党フォーラム参加。
24日は小学校の運動会が一斉に行われ、副市長と分担して出席しました。私は、平出水小、山野小、牛尾小、羽月小、羽月西小、大口東小、曽木小に出席しました。
25日~27日は台湾屏東県竹田郷を訪問しました。
28日は11時から猫のボランティア「飼い主のいない猫を減らし隊」 3名来室。13時から政策協議。15時から鹿児島県行政書士会姶良伊佐支部長来室。18時30分から燃ゆる感動かごしま国体カヌースプリント競技出場選手激励会。
29日は11時から榎木孝明氏来室(伊佐ふるさと大使)。わざわざお越しいただき、伊佐市の活性化について意見を交換し、今後の地域貢献についてお願いをしました。榎木さんからは、「地域の活性化に役立ちたいと思います。」と心強いコメントをいただきました。14時からパラカヌー日本代表選手の伊佐市合宿にお邪魔し、伊佐米、黒毛和牛、財宝温泉を贈呈し「腹いっぱい食べて頑張ってください。」と激励しました。15時から伊佐市太鼓6団体様(10名来庁)から寄附金を贈呈いただきました。伊佐市太鼓祭りの収益金ということですが、貴重な寄附に心より感謝の意を申し上げました。
30日は9時からひまわり認定こども園運動会にご案内いただきましたので、開会式に出席しあいさつをさせていただきました。元気よく行進する園児の姿を見ながら元気をもらいました。実はこのひまわり認定こども園の前身のみどり保育園で私の長女と長男はお世話になっており、保護者会長をさせていただいたことがありました。その当時にお世話になった松ケ迫先生や室屋先生、長谷川先生に久しぶりにお会いできて昔を思い出しながら嬉しい気持ちになりました。
その後、鹿児島県畜産共進会へ向かい、伊佐市から出品されている3農家5頭の応援に駆けつけました。結果は父系群の部最優秀賞4席瀬戸口和雄さん、若雌二区の部優秀賞椛山洸さん、若雌一区最優秀賞2席西別府丈弥さんと素晴らしい成績でした。成績発表の瞬間はドキドキしながらアナウンスを待ちました。3名の皆さんと応援に駆けつけてくださった皆さん、スタッフの皆さんにお礼を申し上げたいと思います。18時30分からは反省会に出席し楽しい時間を過ごしました。
最後になりますが、5月8日から地域活動が活発になってきていることは、毎月の報告のとおりですが、ここ数年前からの生活には戻りたくないとは誰もが思っている切実な思いです。先日、今年度100歳に到達された13名の方々を訪問し、ふれあうことができたのも新型コロナによる行動制限が緩和されたためであり、喜びと幸せを感じることのできた時間でした。「長生きの秘訣はなんですか?」の問いに返って来た答えは、「よく笑い、よく食べること。くよくよしないこと。少しぐらいきついと思っても体を動かすことをやめないこと。目標を持つこと。そして感謝の気持ちを持つこと。」ということでした。
大正12年から13年に生まれた方々に共通して感じることは、感謝をする心を強くお持ちでいらっしゃるということです。「今日は忙しいのにわざわざ来てくれてありがとなー」という言葉に込められた気持ちが強く伝わってくるのを皆さんに感じました。激動の大正時代に生まれ、多くの苦労も乗り越えながらこれまでの日本、伊佐市を創っていただいた方々に備わった感謝する心なんでしょうね。論語を読みながら生きる指針としてきたと言われる渋沢栄一翁が書かれた本に、「自分さえ良ければと考え行動してきた人は自分の生活は良くならないといけないはずなのにどの人も結果として貧しい生活になり、人のためにと考えて行動してきた人が結果として裕福になっている。」と書かれているのを見ながら、感謝の心を持つことと人を大切に思う心を持つことを実践されてきた結果として100歳になられた今でも、素敵な人生を続けられている秘訣なのだろうと感じました。
長生きの秘訣を目標にして実践できるようみんなで頑張りましょう。
今月もよろしくお願いいたします。いつも読んでいただき感謝です。
- こんな時には?