半世紀に一度
2023年11月01日
伊佐平野が黄金一色に染まる風景から、稲刈りが進み日々風景が変化しています。つい最近まで暑さとの戦いだったような気がしますが、先月中旬ぐらいから伊佐らしく朝晩の寒さを感じる季節になってきました。
今年の4月に人事異動で伊佐に赴任してこられた学校や警察関係者から、「噂に聞いていた伊佐の寒さを実感しています。」と言われるようになりました。(笑)
先日は、半世紀に一度行われる地元鹿児島での国民体育大会カヌー競技の応援に北海道からお見えになっていた方から、「市長さんですか?伊佐市は鹿児島の北海道といわれているそうですね。鹿児島は暖かいイメージしかなかったので、私はその話を聞きとても嬉しく親しみを持ちました。一緒に写真を撮らせてもらっていいですか?」と声をかけていただきました。寒さをネガティブに捉えられることもありますが、ポジティブに捉えることの方が多いと思ってきましたのでとても嬉しい出来事でした。
2020年に開催予定だった「燃ゆる感動かごしま国体」は、新型コロナの影響により中止となり、開催に向けて準備を進めてきた関係者はもとより地域住民の落胆は大きなものがありました。しかしながら、佐賀県や滋賀県をはじめとする後催となった各県のご理解とご協力により、今年「特別国民体育大会」として開催できることになり、関係者一同はもとより市民みんなで喜んだところです。
県内の各市町村でも多くの熱戦が繰り広げられ、大変盛り上がったところですが、伊佐市では、伊佐市菱刈カヌー競技場でカヌースプリント競技が盛大に行われ、鹿児島県選手団のカヌー競技での成績は、天皇杯(男女総合成績)で第2位、皇后杯(女子総合成績)で第5位と地元開催として胸を張れる立派な成績を残してくれました。
その中でも伊佐市出身等の関係者、9名が代表選手に選ばれ出場し、その中でもカヌースプリント競技500mカナディアンシングル成年女子で崎山渓選手が5位、少年女子カヤックシングルで植木春華選手が5位、少年女子カヤックペアで竹野いさな選手と崎山唯選手が6位入賞、カヌースプリント競技200m少年女子カヤックシングルで植木春華選手が優勝、成年女子カナディアンシングルで崎山渓選手が5位、少年女子カヤックペアで竹野いさな選手と崎山唯選手が第7位に入賞し市民に大きな喜びと感動を与えてくれました。選手の中には高校生と対等に戦ってくれた中学生も4名含まれており、視察にお見えになっていた滋賀県の大杉住子副知事から、「中学生でよく頑張っていますね。2年後の滋賀大会では脅威となる存在ですね。」と言っていただきました。本当に楽しみです。
私は半世紀に一度となるこのような大きな行事において、伊佐市実行委員会会長として挨拶や表彰をする機会をいただき、この上ない幸せな時間を過ごし感動と感謝の気持ちで一杯でした。また、日本カヌー連盟の皆さま、鹿児島県カヌー協会の皆さま、そして地元の伊佐市カヌー協会の皆さま、湯之尾校区コミュニティ協議会や湯之尾小学校の皆さま、ボランティアとして参加していただきました各団体の皆さま、全ての関係者の皆さまに心より感謝を申し上げます。
-秋の伊佐 みなの笑顔で 夢心地-
今回の国体開催での盛り上がりを契機として、伊佐市菱刈カヌー競技場での大会や合宿開催をさらに推進し、選手の育成やそこにかかわる人材の育成にも力を入れていきたいと思います。
また、国体開催時の10月14日には、伊佐市の大口酒造株式会社第二蒸留所の御視察に寬仁親王妃信子殿下にお越しいただき、大口酒造株式会社の向原社長や上田部長はじめ社員の皆さま、伊佐市議会森田議長とお出迎えをさせていただきました。
10月27日には伊佐市子ども発達支援センター「たんぽぽ」の御視察に秋篠宮皇嗣殿下と皇嗣妃殿下にお越しいただきました。私は森田議長と一緒にお出迎えをしました。「たんぽぽ」では子どもと親や先生たちがいろいろな遊びをしている様子を御覧になられ、驚いたことに皇嗣妃殿下は一緒に動き始められ、子どもたち一人ひとりの手を取りながら抱きかかえられる場面もありました。
心から一緒に楽しんでおられるお姿を拝見し、秋篠宮皇嗣殿下と皇嗣妃殿下の人柄に触れ感動で涙が出るようでした。お見送りする際、「伊佐市にお越しいただきありがとうございました。今回の御訪問は私たち伊佐市民にとって大きな励みになりました。」と申し上げたところ、皇嗣妃殿下より「皆さんとってもお元気で、皆さんに支えられて良いことですね。今後もよろしくお願いします。」と温かい言葉をいただきました。
今回、伊佐市が先進的に取り組んできた子ども発達支援や療育について、視察先に選んでいただき評価していただいたことは大きな自信になりましたし、お越しいただいたことは、「たんぽぽ」の関係者はもとより私たち伊佐市民にとって大きな励みになったと思います。
【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】
題名「いよいよ国体」
「燃ゆる感動かごしま国体、50年に一度の大イベント」こんなフレーズを口にしながらここ数年過ごしてきましたが、いよいよ明日、総合開会式が行われることになりました。天皇陛下の御臨席を仰ぎ、伊佐ふるさと応援大使の榎木孝明さんをはじめ鹿児島出身の長渕剛さん等普段は会えないような豪華な顔ぶれが白波スタジアムに集結することになります。本当の意味で50年に一度の大イベントです。私にとってこんな機会は最初で最後になるでしょう。
今朝の南日本新聞の国体コーナーの少年男子バレーボールで紹介された、司令塔の森日々輝君は伊佐市の出身で、田中小学校から大口中央中学校、先日に広報いさに鹿児島選抜に選ばれたことが紹介された、渡邉尊君と同様、以前私が指導していた伊佐市スターダストジュニアで活躍してくれていた選手たちです。選手にとって基礎はとても重要ですが、私がひたすらこだわってきた指導方法は基礎の徹底でした。
現在の活躍は本人の能力、努力、その後の恩師のお陰であることは間違いないことですが、スポーツに限らず人生においても基礎ができている人は伸びていくものだと思います。あいさつ、思いやり、笑顔こんなことは当たり前のこととして教えられてきましたが、今大人でもこの当たり前ができない人たちが多く見られる時代となりました。
そんな中で、今朝は環境政策課の皆さんと月に一度のゴミ拾い活動(田中校区)でしたが、朝、自転車で通学する菱刈中学校の生徒で爽やかなあいさつをしてくれた生徒2名との出会いがあったことは感動でした。
特に一人の生徒は、私が背を向けてゴミ拾いをしているにもかかわらず、「おはようございます。」とのあいさつをしてくれました。これまで毎月環境政策課の皆さんと伊佐市のあちこちでゴミ拾いをしていますが、背を向けた状態の私にあいさつをしてくれた生徒や大人も初めてでこの前の運動会でも思いましたが、菱刈中学校の頑張りが目に見えて嬉しい気持ちになりました。基本は親の生き方や教育が素晴らしいのでしょうが、そこと融合した学校現場の指導も充実しているのでしょうね。
話は戻しますが、伊佐でもカヌースプリント競技が行われ、伊佐市から9名の国体選手選手が出場します。この9名も伊佐市をカヌー競技のまちと呼ばれるぐらいに頑張ってくれた職員の植木さん(奥さん)やリバースポーツクラブの枦木さんの基礎を含めた指導の賜物だと思いますが、何よりもカヌー競技を始め今まで努力してくれた選手の皆さんに対して精一杯応援をしたいと思います。皆さんも応援よろしくお願いします。
先日は、台湾の中学校で行われている心の教育について書きましたが、やはり「学力」がいくら良くても「心」が備わっていなければ大成しないという台湾の竹田国民中学校の指導方針は全面的に賛同できます。市の職員でも私が話をしているのを聴きながら、例えば「そうですね」の返答は皆さんされるのですが、「心」のこもった「そうですね」とそうでない「そうですね」はわかるものです。
人として喜怒哀楽が表現できる人は素晴らしいと思います。昨日は伊佐市シルバー人材センターの皆さんとの懇話会でしたが、懇親会の中で以前の菱刈中学校の状況と現在の状況について話が出ました。「以前は荒れていたけど今は本当に良くなりましたね。」現在の状況までになるためには、歴代の校長先生はじめ先生方のご尽力の積み重ねがあってのことだと思いますし、「伊佐さわやかあいさつ運動」の成果でもあると思います。
先日は、学校教育課より新たな取り組みに対して、素晴らしい提案がありました。職員提案で表彰していいぐらいのことです。他の課からもいろいろな提案が出されることを期待しています。新たな提案ができるということは常に問題意識を持って仕事に取り組んでいる証拠だと思います。環境政策課の皆さんの月に一回のゴミ拾い活動も素晴らしい活動です。自発的なことが活発になる組織であれば自然と市役所が元気になり、結果として伊佐市が元気になっていくのでしょうね。
―秋の日に 笑顔が語る 半世紀―
10月の行事について主なものを紹介します。
1日は8時30分より大口小学校の運動会に出席しました。
2日は10時より自衛隊鹿児島地方本部長、国分所長来室。16時から伊佐市公共施設等総合管理計画推進本部会議。
3日は6時30分より早朝経営塾に参加。(この塾は、伊佐市出身の田子山和人さんがパナソニック株式会社(旧松下電器)の創業者で世界が認める成功者と言われている松下幸之助翁の教えをみんなで学ぼうと始められた寺子屋のような勉強会です。1時間の塾が終了した後には田子山さんの奥様が用意してくださった美味しい朝食をみんなで食べて出勤する楽しい中にも為になるものです。)9時から消防本部会議。
4日は9時30分から羽月地区戦没者追悼式に参列。14時から伊佐市社会福祉大会第2回実行委員会。
5日は14時から伊佐市国保運営協議会。14時30分から新規採用試験協議。15時30分から伊佐市シルバー人材センター懇話会。19時30分からNHKサラメシに住友金属鉱山㈱菱刈鉱山出演。
6日は7時30分から環境政策課職員と第一生命保険株式会社の皆さんによるゴミ拾い活動に参加しました。今回は、田中校区を回りました。10時から早水丈治氏より「史上最高の教育法」の本をたくさん寄贈いただきました。この本は教育方法についてわかりやすく参考になる内容が盛りだくさんで是非とも読んでいただきたい本です。13時30分から鹿児島県市町村振興協会第3回臨時理事会(鹿児島市)。15時30分から福岡へ移動(18時30分から中華民国112年国慶節祝賀レセプション出席)。
7日は8時30分から大口幼稚園運動会。9時からみどり認定こども園運動会。9時20分から「燃ゆる感動かごしま国体」総合開会式(鹿児島市)。
8日は伊佐市長杯ゴルフコンペ。
10日は6時30分から早朝経営塾。10時から菱刈カヌー競技場看板除幕式。15時から当初予算協議。
11日は10時から伊佐市議会本会議最終日。14時30分から鹿児島県防犯功労者表彰式。15時30分から伊佐市経営戦略会議。
12日は8時から子牛セリ市。13時30分からi–Dance Japan2023(国際コンタクト・インプロビゼーションフェスティバル)からの表敬訪問。15時から木材需要要望活動で伊佐森林組合長、県姶良・伊佐地域振興局林務水産課長来室。18時から特別国民体育大会カヌー競技会交流会。
13日は9時20分から「燃ゆる感動かごしま国体カヌー競技開会式」。11時30分から500m予選会。
14日は9時から本城認定こども園運動会。10時30分から国体カヌー競技会(500m準決勝・決勝、種目別表彰式。14時30分から寬仁親王妃信子殿下お成り。17時45分から菱刈屋台村(昨年に引き続き大盛況)。
15日は10時30分から国体カヌー競技会200m予選、準決勝。
16日は10時30分から国体カヌー競技会200m決勝。13時から200m種目別表彰式。14時から総合表彰式及び閉会式。16時30分から新庁舎建設協議。
17日は6時30分から早朝経営塾。10時から「燃ゆる感動かごしま国体」総合閉会式(鹿児島市)。
18日は九州市長会(熊本市)。
19日~21日。韓国南海郡訪問。姉妹都市の南海郡より花田文化祭へ招待され、張忠男郡守をはじめ担当の職員から大変心温まるおもてなしを受けました。
23日は10時から4期成会県への合同要望会。13時30分から鹿児島県後期高齢者医療広域連合運営委員会(鹿児島市)。
24日は6時30分から早朝経営塾。8時から消防課長会。10時30分から行政改革推進本部会議。13時30分から羽月地区で市長と語る会。18時30分から姶良伊佐地域医療構想調整会議(WEB開催)。
25日は10時からS氏来室。11時からマリンパレス総支配人、支配人来室。13時10分から愛知県人会Y会長他2名来室。15時から伊佐市総合教育会議。
26日は11時からサンキョーミート株式会社伊佐ミートプラント畜魂祭。13時15分から菱刈中学校3年田中尚希君表敬訪問。(第7回黎明の地ふるさと短歌大会 大賞受賞報告。4,441名の中から見事大賞を受賞。)※短歌の紹介は最後にします。15時から日本水道協会鹿児島県支部第2回役員会及び課長会。
27日は10時から地域おこし協力隊石田さんと協議。14時5分から秋篠宮皇嗣同妃両殿下お成り。17時30分から東京出張。
28日は11時から関東伊佐会。昨年はスケジュールの調整が出来ずにビデオメッセージでしたので今回初めて参加できました。短い時間でしたが楽しい時間を過ごしました。ふるさと伊佐に想いを寄せていただいている皆さま、いつもありがとうございます。約100名の出席で盛大に行われました。緒方会長はじめ役員の皆さまお疲れ様でした。
29日は9時から令和5年度第15回伊佐市社会福祉大会「このまちに 生きる幸せ福祉の力」に主催者として出席。功労者表彰18名、福祉作文入賞者15名の皆さんおめでとうございました。また、講演会「伊佐愛い~っぱい 広がれ 助け合いの輪」の講師を務めていただいた土生さとみさん、アトラクションに出演していただいたあゆみ未来こども園とひまわり福祉会の皆さん本当にありがとうございました。また、菱刈中学校の生徒の皆さんも赤い羽根募金活動やブラスバンドの演奏にも感謝です。素晴らしい福祉大会ができました。17時から第50回田中校区一周駅伝記念式典。18時から湧水町長とえびの市長との交流会。
30日は15時から「特別全国障害者スポーツ大会」素晴らしい閉会式(白波スタジアム)に出席することができました。
31日は5時50分出発、国道447号整備促進期成会要望活動で鹿児島県と宮崎県選出の国会議員の皆さまと国土交通省等を訪問。
最後に先程紹介しました、第7回黎明の地ふるさと短歌大会 大賞受賞作品(菱刈中学校3年生田中尚希さん)を紹介します。田中さんは菱刈中学校陸上部で頑張ってきており、県でもトップクラスの記録を残してきた選手です。
「グランドが汗の雫を受けとめて 止まった僕を走り出させた」
伊佐の教育は確実に一歩ずつ階段を上り続けています。「伊佐の教育日本一」をみんなで言い続けることで確実に向上していくはずです。皆さんも言い続けていただき声掛け等にご協力をよろしくお願いします。毎月読んでいただいてありがとうございます。感謝!
今月も笑顔いっぱいでよろしくお願いします。
- こんな時には?