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出会いと別れの季節

2024年04月01日

令和6年度がスタートしました。個人的な話になりますが、1964年4月18日生まれの私にとって2024年4月は特別な月となります。私は今月還暦を迎えることになりました。

私は辰年生まれですが、よくよく考えると辰年には、新型コロナウイルス感染症に影響されない通常であれば、必ずオリンピックが開催される年と重なることになっています。初めてアジアで行われた「東京オリンピック」の開催された1964年に生まれたことは本当にラッキーなことだと思っていますし、これまでもそう思ってきました。

これまで数えきれないほどの困難にぶつかり失敗も繰り返してきましたが、そんな時はいつも「東京オリンピックの年という記念すべきありがたい年に生まれているのだから乗り越えられるはずだ。」などと根拠のないこじつけでモチベーションアップをしながら前に進んできたこともありました。このような記念すべき月を迎えられたことに感謝しながら今後も頑張っていこうと思いますのでよろしくお願いします。

4月の伊佐市では、桜名所百選の忠元公園をはじめ曽木の滝公園や湯之尾滝公園など日本らしい素晴らしい桜風景を満喫することができます。

その他にも、奥十曽渓谷の「樹齢600年を超える日本一のエドヒガン桜」、2016年3月から高い志で活動されている「大口城を愛する会」の皆さんにより植栽されてきた約800本桜等見どころがいっぱいです。是非、一度お越しいただきおいしい空気と風景を堪能していただきたいと思います。

また、桜の季節には、別れや新たな出会いに複雑な気持ちになるものです。国や県の行政機関や学校教職員はじめ銀行関係や報道機関等多くの方々が異動されました。私を訪ねて市長室にあいさつに来ていただくことは大変ありがたいことではありますが、淋しさを感じながら複雑な思いです。

皆さんも3月15日の昼過ぎに発生した山火事については全国ニュースでも紹介されましたのでご存じの方もおられると思いますが、私が市長に就任して初めて経験した大規模な山火事でした。その日は、福岡南洲会・福岡鹿児島県人会の総会と交流会が予定されており、14時30分に市役所を出発しました。出発してしばらくすると総務課長から山火事の情報メールが入り心配になりながらも水俣駅に向かいました。

これまで伊佐市で経験していた山火事は、発生から1時間以内で鎮火する、いわゆる小火程度であったため今回もその程度であってほしいと願いながら移動し、博多サンヒルズホテルに到着しました。移動中はずっと山火事の状況を確認するため問い合わせを続けながらでしたが「防災ヘリ要請」のメールを確認した瞬間に、これまで伊佐市で発生してきた山火事の状況とは違うことを認識し福岡南洲会・福岡鹿児島県人会総会の来賓あいさつで山火事発生の対応のためにあいさつ終了後直ちに退席し駆けつけることを報告し、博多駅を目指しました。

ホテルから乗車したタクシーの運転手さんに新幹線の発車時刻を知らせながら急いでいただきましたが流石に博多の街は渋滞で博多駅に着いたのが発車時刻の数分前でしたので、次の便に乗ろうかと、一瞬諦めかけましたが、早く帰り現地を確認したいとの思いから一緒だった職員と博多駅構内を全力疾走し、間一髪ギリギリ乗車することができました。伊佐に到着して着替えてすぐに対策本部を設置した市役所に向かいました

これまでの状況を時系列で書かれていた会議室ホワイトボード確認しながら、説明を受けました。その後「台風や豪雨と違い市役所に待機していても状況が変わるものではないので自宅で待機をお願いします。」と職員から促され自宅待機のために市役所を出ましたが、どうしても現地の様子を自分で確認したくなり、そのまま針持方面に向かいました。

針持の田原地区や本城の場ノ木地区、青木元地区等を車で巡回し、火の手が小さくなっていることを確認しこれ以上大きくならないことを願いながら自宅に向かいました。夜中にかけて気温も下がり冷えてきていたので、この気温によって火の手治まってくれるだろう。」と言い聞かせながら夜が明けるのを待ちました。

翌朝、第10分団にて行動計画をたてるため、午前8時に集合になりましたので午前7時には現地に入り、行動計画について確認し、駆けつけていただいた池畑議員とともに火災現場に入り消防団や消防職員による消火活動や防災ヘリへの指揮状況を見守りながら、午前10時40分に鎮火の宣言ができました今回の火事では人命を脅かすようなことは一切なく、皆伐された国有林の消失はあったものの被害は少なかったと思います。

今回の山火事では、第9・10分団の連携のもと多くの消防団員や消防職員の頑張りがありました。特に消防団員の皆さんはボランティアとしての活動ですが、2日間の過酷な状況の中で、地域を守る使命と意識の高さを見せていただき感謝することでした

消防団の中には何名かの市職員も活躍しており、日頃の業務と併せ率先して出動して頑張っている姿を見守りながら逞しさを感じていました。身内を褒めることを許していただきたいのですが、市役所面接試験の際に、「消防団に入って地域のために頑張りたい」と力強く述べ実践し、地域の皆さんから多くの信頼を得ている状況を生まれていることに対し、頼もしさと嬉しさを感じ瞬間でもありました。

今の時代、自分さえ良ければと考える人が増える中、山火事現場まで道路事情が最悪な中にあっても自家用車を使い出動し何のためらいもなく活動いただく姿を見ながら、素晴らしい光景だなあと改めて感じることができました。

山火事が治まった翌日は、「元町通り会屋台横丁」が開催されましたが、あいにくの雨に見舞われ、飲食を提供されていた多くの出店者の皆さんにとっては厳しい状況となりました。それでもそれぞれのブースを訪ね、買い物をする際に、「こちらは雨で残念でしたが、山火事を確実に消火するための「恵みの雨」と喜んでおられる方もおられますので、そのことに免じてくださいね。」と話しました、「そうですよね。雨が降っても悪いことばかりじゃないですね。」と明るく返していただき心が温かくなる場面がありました。温かい心の皆さんに感謝したいと思います。伊佐市の皆さん素晴らしいでしょう。

春陽気 被害忘れる 思いやり

【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】

題名「人は何のために生きるのか」

今日のタイトルはとても難しいものになりますが、最近よくこんなことを考えるようになりました。若い人たちは、こんなことを考えることはあまりないでしょうが。毎日の生活で読書多くの方々が人生や生きることの意味について触れられています。

当然ながら人の命は永遠ではなく、いつかは終わりを迎える日が来ます。竹内まりさんの歌に「いのちの歌」がありますが、その中のフレーズに「命は継がれてゆく」というのがあります。

稲盛和夫先生の本にも、歴史や伝統は人々によって引き継がれていく、とありますが、結局は人のためになること(考え方も含む)をどれだけ残すことができたのか?ということに意味があるのだと思うようになりました。今この時を生きていることが周りの人たちにどれだけの影響(好影響または悪影響)を与えているのか、今の生き方が今の人たちや将来の人たちに良かったと思ってもらえるのだろうか?など。

今日は、令和6年度伊佐市自衛隊入隊者壮行会が行われました。昨年の入隊者は0名でしたが、今年は男性3名、女性3名、計6名もの人が入隊してくれることになりました。先日行われた大口高校の卒業式での態度に感動したことは先日のメールで書きましたが、その時以上に素晴らしい6名の態度に胸が熱くなる感動を覚えました。

自分のことしか考えないで行動する人たちが増えている現在の日本の社会で、国家・国民を守るという崇高な考えをもちながら、自らの意思で入隊を志願することは簡単なことではありません。

入隊者代表の謝辞では、素晴らしい決意と感謝の気持ちがたくさん籠ったことばを聞くことができ、大いに刺激を受けました。そんな考えを持つように育てられた保護者の皆さまにも心から感謝したいと思います。素晴らしい6名とともに今年の壮行会で立ち会うことができたことに心から感謝したいと思います。

一方では、物事の本質を語ることはせずに、偏った考え方を誇張し、不安を煽るような行動に力を注いでいる人たちがおられますが、果たしてこのような行動は後に誇れる人生と言えるのか?

自分の行動や考え方は、将来人生を終えるときに誇れる人生だったと言えることになるのかと問いながら決断をしていきたいしこれまでもそうしているつもりです。渋沢栄一翁が活躍され、その考え方手法を松下幸之助翁が継承し、その哲学を稲盛和夫先生が引き継いでこられ多くの成功者に素晴らしい影響を与え、結果としてそのことによって国が繫栄してきたことが物語っているように、人生とは良い伝統を引き継ぐためにあり、そのことが今を生きる私たちの使命なのかもしれません。

それぞれの家庭において家訓や、教育哲学があり、このことが日本人のあるべき考え方を引き継いできたことを考えれば、今生きることには大きな意味があるのだと思います。日々を無駄にすることなく一所懸命に生きていきたいものです。そんなことを考える今日この頃です。

3月の行事について主なものを紹介します。

1日は10時から大口高校の素晴らしかった卒業式。12時40分からみどり認定こども園の皆さんが手作りひな人形をプレゼントに来てくれました。16時から「燃ゆる感動かごしま国体伊佐実行委員会解散総会。

2日は9時から伊佐市消防団親善スポーツ大会。18時から伊佐市消防団懇親会。19時から「いさドラゴンカップ2024を盛り上げたい隊会」

3日は8時40分から「伊佐SUPスプリントマッチ」。13時30分から平出水土地改良区通常総会・懇親会。

4日は9時30分から大口明光学園高校の素晴らしかった卒業式。16時から元東京都議会議員滝田泰彦氏来室。

5日は伊佐市議会本会議(総括質疑)でした。15時から伊佐市民生委員推薦会で冒頭のあいさつ。

6日は10時から自衛隊新入隊者壮行会。13時から鹿児島サザンウインドロータリークラブ井岡様来室(台湾花蓮市との交流について意見交換)。16時から三役連絡会。

7日は9時から伊佐農業公社理事会。11時から㈱林運輸小嶋社長訪問。13時30分から大口中央中学校校長先生、生徒会長来室(探究的な学習の提案書報告)。

8日は7時30分から毎月恒例となった市内ゴミ拾い活動に参加しました。今月も第一生命保険株式会社の皆さんに参加していただきました。毎回のことですが本当にありがたいと思っています。15時から伊佐市水道事業運営協議会。18時30分から南日本新聞中村支局長送別会。

9日は13時30分から春の市で高熊山緑の少年団の皆さんによる緑の羽根募金活動に参加しました。昨年を上回る募金が集まりました。感謝。

10日は13時から地元自治会総会で市政報告を行いました。

11日は川内川流域治水協議会(えびの市・湧水町・さつま町・薩摩川内市・伊佐市)。

12日は9時15分から菱刈中学校卒業式。11時30分から県立北薩病院久永事務長

来室。13時15分から県農地整備課長来室。15時からDX推進本部会議。

13日は8時から子牛セリ市視察(薩摩中央家畜市場)。15時30分から鹿児島県建設技術協会市町村要望のため県姶良・伊佐地域振興局より来室。

14日は8時45分から伊藤ハム米久ホールディングス金森氏来室。9時30分から大口明光学園中学校卒業式。13時15分から伊佐市有害鳥獣対策協議会。15時から伊佐市経営戦略会議。

15日は福岡鹿児島県人会・福岡南洲会総会(博多サンヒルズホテル)。同日伊佐市大口針持地区で山火事発生の連絡が入ったため、あいさつ終了後、帰庁。その後伊佐市災害対策本部、現場確認。

16日は7時から山火事対応のために伊佐市消防団第10分団詰所で対策検討会、山火事現場に入り消火活動指揮。11時40分鎮火確認。14時から羽月保育園落成式出席。16時から伊佐市地域おこし協力隊卒隊カフェ訪問。

17日は13時から企業・団体対抗e-スポーツ交流戦e-佐カップ観戦。16時から、元町通り会屋台横丁訪問。

18日は8時から消防課長会。9時30分から認定こども園大口幼稚園卒園式。13時15分から北薩森林管理署佐藤署長来室(山火事対応お礼)。

19日は9時から本城幼稚園卒園式。13時30分から伊佐市共同募金運営委員会。14時30分から川内川河川事務所杉町所長来室。15時30分から伊佐市国保運営協議会。

21日は10時から伊佐市議会最終本会議。11時30分から定例課長会にて令和6年度人事異動内示。

22日は9時30分から大口小学校卒業式。13時30分から伊佐農業公社社員総会。

24日は10時40分から関東鹿児島県人会総会出席(東京都セルリアンタワー東急ホテル)。伊佐市出身者の方々も多く参加されており楽しい時間を過ごしました。

25日は14時から鹿児島県葉たばこ生産振興対策協議会(かごしま第一ホテル)。

26日は10時から後飯塚一慶さん表敬訪問(NHKのど自慢チャンピオン、津軽三味線全国大会優勝報告)。11時から鹿児島県土地改良事業団体連合会より来室。15時から伊佐市男女共同参画推進協議会中村会長より男女共同参画提言書の提出がありました。

27日は台湾福岡総領事館を訪問し、陳銘俊総領事と今後の交流のあり方について有意義な意見交換ができました。14時から台湾貿易センター福岡事務所を訪問し劉秀姿(リュウ シュウシ)氏、庄野尚彦氏と今後の経済交流のあり方について有意義な意見交換ができました。18時30分帰庁。その後伊佐市大口大田の太陽光発電施設火災現場へ。

28日は10時00分からあゆみ未来こども園卒園式。11時から北薩森林管理署佐藤署長来室。11時30分からハヤシエネルギーシステム林代表来室。16時30分から姶良・伊佐地域農業農村整備推進協議会通常総会(ホテル京セラ国分)。

29日は8時50分から伊佐湧水消防組合消防長退任辞令交付式。10時から伊佐市職員退任式。11時から退任者見送り。13時から姶良・伊佐地区介護保険組合派遣職員辞令交付式。16時から大口リサイクルプラザ閉所式。

30日は17時30分から曽木校区コミュニティ協議会夜桜花見会。18時30分から羽月保育園新園舎落成祝賀会。

31日は9時から針持地区土地改良区通常総会に出席しました。

毎年のことですが、これまで伊佐市職員として頑張っていただいた4名の退職者を見送りました。今まで当たり前のように接してきた人たちと会えなくなるのは、とても寂しいものですが、それぞれに次のステップに進んでいかれる中で祝福のことばを送りながら、益々のご活躍とご健勝を心よりお祈りしたいと思います。

また、新型コロナの影響でここ数年にわたり卒業式の来賓自粛する学校や幼稚園等が多かったのですが、ありがたいことに今年は新型コロナ以前のように各学校から案内状が届くことが多くなり、副市長や教育長、各課長で手分けして出席しました。私は伊佐農林高校、大口明光学園高校、菱刈中学校、大口明光学園中学校、大口小学校、認定こども園大口幼稚園、本城幼稚園、あゆみ未来こども園の卒業(園)式に参加させていただきました。

定期的に職員へのメールを配信している中で、それぞれの式について感想を書いてきましたが、どこの卒業(園)式に出席しても「素晴らしい」と感動する立派な内容ばかりでした。それぞれの児童、生徒、園児の態度が立派で一所懸命な姿でした。

私は教育日本一を掲げ各施策に取り組んでいますが、教育日本一の卒業(園)式と言っても過言ではないと思うことができました。関わっていただいた全ての方々に感謝したいと思います。

いよいよ令和6年度がスタートしました。素晴らしい一年にするためにみんなで夢を語りながら笑顔で頑張りましょう。どうぞよろしくお願いします。

-見送りで 春日に映える 桜道- 

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