平穏
2025年02月01日
令和7年の幕開けは昨年と大きく異なり平穏な幕開けでした。好天にも恵まれ初詣をはじめ平穏な正月を満喫された方々も多かったと思います。
しかしながら、昨年被災された石川県能登半島の方々におかれましては大変厳しい状況が続いています。一日も早い復興を心より祈っております。
不平不満や愚痴等を封印し「日々感謝」の気持ちを常に念じながら精進していかなければならないと決意を新たにしているところです。
先日は、2011年3月11日に発生した、東日本大震災で被災された宮城県南三陸町の佐藤仁町長と似内昌之総務課危機対策調整監、渡邊隆史人事係長で伊佐市に来ていただきました。皆さんもご存じのとおり南三陸町は甚大な被害を受けながらも見事に復興を果たしました。伊佐市からも南三陸町の復興に際して10年間にわたり職員派遣を行ってきましたが、今回の訪問の目的は、これまでの復興の歩みのご報告とともにを未来を見据えて、伊佐市と南三陸町で締結している「災害応援協定」の実行のために必要な情報提供や意見交換をすることでした。おかげで多くの教訓や学びを得ることができたと思います。
実際に被災された経験から情報提供の必要性を感じられ、今回の訪問に繋がったわけですが、実体験によって話される内容の一つひとつに力が籠められ、説得力がありました。「明日はわが身」の想いで、今の伊佐市の体制等を見直しながら進めていきたいと思いました。
今回、特に印象に残ったことは、①南三陸町の復興のためには3,000億円の予算を要し、いくら激甚災害指定をされたとしても10%は地元負担という国の制度があり被災した自治体で負担することは不可能だった。その当時の総理に現状を訴え地元負担はなくなったために復興が進んだ。現在の体制について問題がある。②実際に大規模災害が発生した際に自治体の職員が全ての市民を守ることは不可能。自分の命は自分で守るという自助の意識を植え付けていくことが必要である。③災害復興において、トップは決断の連続であり信念をもって進めることが重要である。④国の流れに沿って動いているような雰囲気では復興は進まない。地元自治体によって国を動かすぐらいの気迫が必要。こんな話が印象に強く残りました。
大規模災害に対する備えを進めることが重要な時代になってきていますが、今後は避難所の運営においても自治体の職員だけでするのではなく、地元コミュニティの力を借りて「自助」「共助」の意識と体制を確立する必要があり、結果として命を守ることに繋がるのだと考えさせられました。
今年から、伊佐市では新庁舎建設や大口ふれあいセンターの大規模改修工事をはじめ、特別支援学校やルピナス、子ども第三の居場所等の建設に向けて、現在の校舎の撤去工事を皮切りに本格的に進めていくことになります。計画どおりに進めていくために頑張っていくのは当然ですが、その中においては想定以外のことも起こるかもしれません。その場その場においてしっかりと決断しながら職員をはじめ工事関係者等と連携ししっかりと進めていきたいと思います。皆さまのご理解とご協力をお願いします。
【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】
題名「仕事始め」
新年あけましておめでとうございます。皆さんの年末年始はどんなだったでしょうか?今朝の仕事始めの式述べた通り、年始のあいさつメールを昨日一斉に送りましたところ、二通りの返事が返ってきました。「年末からインフルエンザに感染し年末年始は寝込んでいましたので最悪でした。」、一方では「とてもいい年末年始を過ごしました。」
前にも書いたことがあると思いますが、同じ出来事に対しても捉え方によってはプラスにもマイナスにも変わっていきます。例えば、「年末年始の休み期間にインフルエンザに感染しましたが、休みを利用してゆっくり療養することで、仕事はじめから元気に仕事をすることができます。」とか「年末年始にゆっくり休むことで今年の目標や家族のこと一年の振り返りの時間をゆっくり持つことができ良かったと思います。」と考えれば良かったと思えるのではないでしょうか?
今朝の話で触れましたが、私の母親が昨日の早朝に多分頭から転んだのでしょうが、顔全体が内出血と腫れですごい表情になっている写真が兄からメールで送られてきました。たまたま昨日はスケジュールが空いていたので、直ぐに実家に帰省し母親と病院で合流しましたが、診断の結果は、骨や脳には異常がないとのことでしたので、私の車に乗せ実家まで送り届けました。「母親を車に乗せたのは何年振りだろう。」、「けがの連絡をもらったから心配をしたけど、命に別状はなくこれぐらいで済んでラッキーだった。結果として、今日は母親とゆっくり過ごすことができたので良かった。母親も喜んでくれているだろう。」等と考えながら車を走らせました。
皆さんにも必ず親の存在があり、親の介護に直面する日が来ると思いますが、その中で重要なのは家族での連携ではないでしょうか?私は兄が二人、姉が一人いますが、四人で連携して仲良くできているので親の介護も長男に頼り切っていますが、気持ちだけは寄せながらできることはしていこうと考えて行動してきました。とても厳しい状況になってきていますが、実家で過ごすことができているのは兄のお陰です。
そういった意味からも、市役所の業務でも長寿介護課や福祉課の業務は、家族や親族にとって誰しも直面する可能性がある切実な問題を扱い、市民にとっても大いに役立つ仕事でありますね。市役所業務全般に重要であることは当然のことですがそんなことを考えさせられた年末年始の時間でした。
話は変わりますが、今年の予算編成では昨年伊佐市に分置が決定され盛り上がっている「特別支援学校」の建設において、旧大口南中学校の解体費用に多額の予算を費やすことになりますので覚悟して新年度予算編成にも挑んでいきたいと思います。
今年は蛇年です。年男年女の人も多いのでなないでしょうか?私は昨年が年男でしたが、良かったところは継続しながら、昨年までの反省すべきところは蛇のように脱皮して伊佐市の発展のために誠心誠意頑張ります。
皆さんにとって今年一年が素晴らしい年になるように祈念します。市民の皆さんの安心安全、幸せのためにも皆さんの力が必要ですのでよろしくお願いします。
(1月の行事の主なものについて紹介します。)
1月3日は13時から「令和7年伊佐市二十歳のつどい」に出席しました。今年の対象者は男性90人、女性125人の合計215人でした。
1月6日は8時30分から伊佐市役所仕事始め式。9時30分から一部組合(未来館、火葬場、きらり館)仕事始め式。14時から伊佐市シルバー人材センター仕事始め式(餅つきにも参加し美味しいお餅もいただきました。)。14時50分からジャパンファーム㈱増田社長来室。15時15分から当初予算市長ヒアリング。17時から住友金属鉱山㈱菱刈鉱山前田敏明鉱山長来室。
1月7日は10時から当初予算市長ヒアリング(終日)。16時45分から大口電子㈱齋藤知之社長来室。
1月8日は8時30分からサンコーテック㈱池田会長と下野社長が来室。10時から伊佐市議会本会議(最終日)。13時から伊佐市公平委員会委員辞令交付式。14時30分から川内川河川事務所より亀園所長他来室。16時30分から三役会。
1月9日は9時から当初予算市長ヒアリング。16時30分からCamplifire成田氏、鍋田氏来室。
1月10日は7時30分から毎月恒例のゴミ拾い活動(大口庁舎周辺)に参加。今回も林建設㈱の皆さまに参加いただきました。9時から当初予算市長ヒアリング(終日)。13時からNTT西日本鹿児島支店瓜生支店長来室。18時30分から伊佐市商工会青年部新春懇談会に出席。
1月11日は18時から伊佐地区女子駅伝・県下一周駅伝団結式に出席し激励しました。
1月12日は8時10分から令和7年伊佐市消防出初式リハーサル。11時30分から永尾自治会訪問。13時から令和7年伊佐市消防出初式。16時30分から伊佐市消防団第9分団、第8分団、第6分団、第4分団、第2分団、第1分団を激励のために訪問しました。
1月14日は10時から県災防安全祈願祭。11時から建設業労働災害防止大会。13時15分から当初予算市長ヒアリング。
1月15日は8時から子牛セリ市会場へ。13時30分から男女共同参画トップセミナーに出席。
1月16日は9時から当初予算協議。11時30分から私の出身地の熊本県山都町坂本町長来室。13時30分から魅力ある県立高校づくりプロジェクトで、大口高校は探究、伊佐農林高校は課題研究について発表がありました。
1月17日は10時からF氏来室。10時45分からT宅訪問。11時30分から冨永あつ子さん葬儀出席。13時15分から伊佐湧水交通安全協会西会長、福原事務局長来室。13時30分から林建設㈱西釜社長来室。15時30分から浄化槽普及促進に関する要望書の提出に来られ要望書を受け取り意見交換。18時からカミチクグループ賀詞交歓会出席(鹿児島市)。
1月18日は11時から防衛協力諸団体合同賀詞交歓会に出席(鹿児島市)。
1月19日は伊佐市文化財防火デーで9時から白木神社、10時から郡山八幡神社、10時45分から祁答院家住宅、11時30分から箱崎神社において伊佐市消防団と伊佐湧水消防組合合同の防火訓練を実施。14時から上京し18時より東北大学丸岡助教授と合流。
1月20日は10時から東北大学丸岡助教授他との打合せ。18時30分から南三陸町佐藤町長他との交流会(伊佐市)。
1月21日は9時から南三陸町佐藤町長他2名来室。14時30分から伊佐市における地域行政懇話会(姶良伊佐地域振興局と伊佐市)。17時30分から姶良伊佐地域振興局と伊佐市職員交流会。
1月22日は8時から消防課長会。10時よりS氏来室。15時から九州市長会プロジェクトチーム会議、交流会出席(熊本市)。
1月23日は9時から3月補正予算協議。10時から甲斐隆喜氏葬儀出席。
1月24日は9時30分から伊佐市社会福祉協議会野村会長来室。18時から菱刈人権文化センター新年会に出席。
1月25日は15時から第38回鹿児島県地区対抗女子駅伝競走大会開会式に出席(霧島市)。
1月26日は10時から第38回鹿児島県地区対抗女子駅伝競走大会応援。14時30分から堂崎地区水道管路整備に係る要望会に出席。
1月27日は13時30分から合同会社リアル代表内倉氏寄付金贈呈のために来室。こどもたちのために使ってほしいとの要望でした。本当にありがとうございました。18時30分から交流会出席。
1月28日は9時から住友金属鉱山㈱菱木部長他2名来室。13時10分から鹿児島県塩田知事表敬訪問。13時30分から鹿児島県地頭所教育長表敬訪問(ともに県庁)。16時からT氏来室。
1月29日は10時から伊佐市新庁舎建設工事・大口ふれあいセンター大規模改修工事安全祈願祭に出席しました。市長就任から当初から前任の基本計画、設計を引き継ぎ、紆余曲折を経ながら進めてきましたが、本日を迎えることができました。各コミュニティ協議会や地元自治会、設計業者、施工業者、来賓として衆議院議員、県議会議員、市議会議員等多くの出席をいただき盛大に開催されました。令和8年9月の完成に向けて進んでいきますのでよろしくお願いします。15時から後飯塚一慶さん来室。昨年行われたNHKのど自慢においてチャンピオンとなり3月に行われるグランドチャンピオン大会に出場の報告に来ていただきました。グランドチャンピオン目指して頑張ってくださいね。応戦しています。
1月30日~31日は東京出張。㈱ユピテル、㈱三栄、住友金属鉱山㈱本社、㈱ビスティ・㈱SANKYOを訪問しました。各企業には大変お世話になっておりお礼を申し上げることが主な目的でした。
最後に、私が初めて伊佐市長に就任して4年2ヶ月が経過しましたが、これまで新庁舎建設をはじめ、日本フードパッカー鹿児島の操業終了、鹿児島県より決定いただいた特別支援学校の伊佐への分置、その他多くの課題に向き合ってきました。
新庁舎については先にも述べているとおり工事着工が行われ順調に進んでいます。また、日本フードパッカー鹿児島から操業を引き継いでいただいたサンキョーミート㈱伊佐ミートプラントにおいても地元雇用に貢献いただき安定した操業をされています。特別支援学校については今年度の12月補正予算において県により基本設計の補正予算が措置され動き始めました。伊佐市においても旧校舎をはじめとする施設の解体工事の設計に着手しており大きく動きは始めました。
その他にも伊佐市発展のためにやらなければならないことが山ほどあります。一つひとつ対処しながら進めていきたいと思います。
また、2月には17日(月)から21日(金)の19時から各地域において「市長と語る会」を開催予定としていますので、多くの方々に参加していただき、多くの意見を聞かせていただきながら私の想いも聞いていただければと思っています。
今後とも夢を語りながら笑顔を絶やさず「夢ある伊佐」のために頑張っていきますので、皆さまのご理解とご支援をいただきますようよろしくお願いします。
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