激動の日本
2025年11月01日
先日、憲政史上初の女性総理大臣である高市早苗総理大臣が誕生しました。戦後80年の節目の年を迎え、世界情勢も大きく変わり、この節目の年に偶然ではなく、何か必然的に引き寄せられながらの変化だったのかもしれません。
今回の高市新内閣の発足に対して皆さんはどのように感じておられますか?国民の皆さんの中には、いろいろな考え方があることは当然のことだと思いますが、政局が変化しようとも、私たち日本人一人ひとりが国の発展と国民の幸せを願いながら、皆さんそれぞれの分野で努力をしていくことが共通の責務ではないかと思います。そのためにも、それぞれの意思表示のための選挙に参加するところから行動してほしいと思います。
さて、日本の経済では、急激に株価は上昇する反面、円安は進行していますが、最近の大きな課題のひとつである物価高の原因として、これまでいわれてきた、ロシアによるウクライナ侵攻等だけの問題ではなく、大きく変化してきた世界の経済情勢によるもので必然的なものなのでしょう。
日本の株価や不動産価格の上昇により、1986年後半から1991年前半まで続いた日本のバブル景気時は、投資家の多くが今と違って日本人が多かったこともあり、国内の景気は好景気を感じることができました。現在の株価上昇においては、外国人投資家が多いと言われているからなのでしょうが、国内で好景気を実感することは無いような気がします。
話は変わりますが、今年の初夏から初秋に渡って続いた暑い毎日は、ここにきて朝夕の気温は涼しさを感じるようになりましたが、暑さが苦手な私としては、嬉しい季節になってきました。10月1日からは主要な行事にはネクタイを着用するようにし、普段でもスーツにノーネクタイのスタイルで公務にあたるようにしてきました。
さて、昨年の今頃は市長として4年目の締めくくりとなる節目のメールを書いていたことを思い出しますが、令和6年11月30日に2期目の伊佐市長に就任させていただき、早いもので、今月末で1年を経過することになります。最近では、年齢を重ねてきた証拠でしょうか、時間が経過するがあっという間に感じています。読書をすると「一日一日を大切に、悔いなきように生きよ」と書いておられる方もたくさんいらっしゃるのですが、最近その意味が少しは分かるような気がするようになりました。「気がするようになった」とは、曖昧な言い方なのですが、そのことに込められている意味とは、「手抜きや妥協をせず、全力で決断し納得した一日を過ごせ」という意味なのかなあと思うようになりました。
先日、詳しくは書きませんが、ある私からの諮問で出された結果に対して説明を受けた際に、どうしても納得できない部分があり、諮問に関わった職員を集め激論を交わしたことがありました。諮問機関から出された結果を尊重して結論を出すべきことは、それまでの手順や手続きからも分かってはいましたが、最終的に諮問機関の意見を聞いて判断し、決裁するのは私であるために、納得した上で決裁するためにも「夢を感じられる」確証が欲しかったために、諮問に関わった職員と激論を交わしました。
この席上では、私は必死に自分の考えや疑問点を指摘し、指摘された職員もそれぞれの立場から私に対して自信のある部分の説明を尽くし、熱の入る場面がありました。しかし、最終的には、私と職員の方向性の一致を見出だすことができ、結果として新たな試みへの期待要素も生まれるような提案もあり「夢を感じられる期待感」を持つことができました。早速その後決裁をしたわけですが、多くの労力や時間をかけ、各職員にも負担をかけたと思います。それ以上に満足する結果になり、職員からも前向きな意見や行動に移す姿を見ることができましたので、こだわって議論を重ねて良かったと思える出来事でした。このような経験を通して、そういった意味からも「一日一日を大切に、悔いなきように生きよ」の中に込められた意味なのかなあと感じたのでした。もう一つ、「結果は同じでも全力を尽くせ」ということなのかなと思いました。
10月4日は2011年3月11日14時46分に発生した「東日本大震災」によって大きな犠牲を出す悲しみに包まれながらも、見事に復興を果たされてきた宮城県南三陸町の合併による町政20周年記念式典に出席しました。震災発生後、伊佐市から10年間に渡り職員を派遣してきたご縁でご案内があったことと、長年にわたり命がけで先頭に立ち復興を進めてこられた佐藤 仁町長が今期をもって引退されることもあり、直接訪問しお祝いと労いを申し上げたいとの想いで訪問することとしました。
町政20周年式典と式典終了後に行われた交流会ともに盛大に行われ、とても素晴らしい思い出に残る時間を過ごすことができ感謝の気持ちで一杯でした。佐藤 仁 町長が、式典で震災の内容に触れられる際に見せられた涙、交流会で「合併10周年記念式典の時には震災後6年後ということで、とてもじゃないけどお酒を飲んでお祝いをする気持ちにはなれなかったが、今回はその時の分までみんなでお酒を酌み交わしお祝いするためにこのような宴を設けました。」といったあいさつを聞きながら、並々ならぬご労苦に対して心から敬意を表したいと思いました。南三陸町の益々の発展とこれからの佐藤 仁 町長のご活躍とご多幸を心からご祈念申し上げます。
【今回も職員メールを1通紹介したいと思います。】
「市民スポーツ大会」
10月12日(日)は令和7年度伊佐市民スポーツ大会が午前中の日程で行われました。皆さんもご存じのとおりコロナ禍以前は、伊佐市民体育大会として、一日中多くの競技により各校区で点数を競い合う内容で行われてきました。新型コロナウイルス感染が流行し、しばらくの間は開催を見合わせ、昨年より午前中開催の余裕のある日程で、各校区で優勝を競うことはしないで、楽しむことを重視した内容に変更し開催されることになりました。
各校区において、規模や年齢層等、それぞれ事情が異なるコミュニティ対抗で協議を行う中で、今回のようなスタイルでの開催が要望されたことは理解できるところでもあります。私は、毎年優勝することを目指し、優勝することは当然のことと期待された「羽月校区」の選手として、長年出場してきたので、以前のようにしてほしいという考えと今回のような考えと賛否両論ありますが、どちらも理解できると思っています。
以前、優勝を競っていた頃は、大会前になると百足競争や玉入れ、世界一の金鉱石、ターゲットゴルフ等、選手に選ばれた人たちは平日の夜に小学校に集合し、数回の練習を行いながら当日の競技に臨んでいましたので、当然優勝すれば嬉しさや感動も大きなものがあるとともに、選手団の一体感も培われてきたと思います。ある意味これは、長年の伝統と言っていいのでしょう。しかし、小さな校区では、選手を見つけることに大変苦労されることが続いてきたこともあるわけですから、今のスタイルで開催されるようになったことは良かったのではと思っています。
昨年の大会は新しいやり方になり初めての大会ということもあり、今一つ盛り上がりに欠けたようなところもありましたが、今年は昨年の反省を活かし実行委員会で協議を重ねられた結果、素晴らしい大会になったと思います。輪投げやターゲットゴルフ、玉入れ等の個別の成績については発表されるので、各種目の選手には励みになったと思います。
今回の大会を拝見しながら田中副市長や春田教育長と話したのですが、参加者に対して商品があればもっと盛り上がるのではないかと思いました。全体の成績は競わないものの各競技の成績発表と商品があれば競技参加者にとっても励みになり、盛り上がるのではないかと思いました。
先日参加した、認定こども園や小学校の運動会で私たちも競技に参加した場合にもらえるティッシュ等はほっこりとして嬉しいものですから、市民スポーツ大会でも高価な商品ではなくても喜ばれるのではないかと思いました。商品の一つの候補として伊佐市ゴミ袋等は喜ばれるのではと思ったところです。今後について検討をお願いします。
今回の市民スポーツ大会の開催においては、文化スポーツ課の皆さんを中心になりながら、伊佐市スポーツ推進員の皆さんや各校区コミュニティ協議会の皆さんの協力をいただき開催することができました。当たり前はありません。本当にありがとうございました。
また、同日の同時刻に文化会館では、鹿児島県作業療法学会公開講座が行われており、来賓あいさつをさせていただきました。部会長として大口病院の前畑竜郎さんが頑張ってくれていました。内容は盛りだくさんで、その中でも開会式終了後に行われた講演会では、パラカヌー国体コーチの今井航一氏を講師に「水の上は究極のバリアフリー」という演題で話をしていただきましたが、残念ながら拝聴することはできませんでした。
伊佐市と言えば素晴らしいカヌー場があるところと言われるようになってきており、昨日の福岡における国土交通省への予算要望活動でもカヌー場整備に対するお礼を申し上げながら予算の確保をお願いしました。交通事故や病気で障がいをもつようになられた方々が絶望感に苛まれている中、パラスポーツに出会った切欠で希望を取り戻し前に進むようになったという話は多く聞かれます。
障がいと一言で言っても多種多様であり、ある意味において障がいのない人など世の中には存在しないのではないかと私は思っています。全ての人々が前を向いて進んで行ける環境づくりを目指していくことが重要であり、実現のために一人ひとりができること諦めずに努力していくことは私たちに課せられた責務だと思います。そんなことを考える今回の公開講座でした。
最後に、来年の市民スポーツ大会での職域リレーでは、伊佐市役所チームがもう少し複数出てくれるようであればいいなあと思います。今回は教育委員会チームが頑張ってくれていました。来年は複数チームの出場により盛り上がることを期待していますので走ることに自信がある人でもない人でも出場の検討を今のうちからよろしくお願いします。
(10月の行事の主なものについて紹介します。)
10月1日は8時30分より辞令交付式。14時からマルイ食品株式会社創立50周年記念式典出席(出水市)。
10月2日は9時から企業誘致に係る条例改正協議。
10月3日は7時30分から毎月恒例になった環境政策課主催のゴミ拾い活動に参加。今回は菱刈まごし市場に集合し周辺を手分けして行いました。今回も第一生命保険㈱と林建設㈱、楠元議員にも参加していただきました。毎回のことですが感謝です!9時から令和8年度組織機構再編中間報告。11時から羽月小学校創立150周年記念式典実行委員会来室。18時から中華民国114年国慶節祝賀レセプション出席(福岡西鉄ソラリアホテル)。
10月4日~5日は岩手県南三陸町町政20周年記念式典出席のため出張。
10月7日は6時から早朝経営塾を受講。13時30分から九州地方治水大会佐賀大会出席(佐賀市)。
10月8日は8時から子牛のセリ市(薩摩中央家畜市場)に参加。15時から三役会。16時から定例課長会。
10月9日は13時30分から令和8年度当初予算編成方針協議。16時から市内企業経営者来室。
10月10日は14時から明治安田より募金の贈呈のために犬持友孝鹿児島支社長来室。毎年明治安田の会社と社員の善意で募金を贈呈いただいています。ありがとうございます。
14時30分から姶良伊佐地域森林・林業活性化センターより木材需要拡大要望のために来室。
10月11日は8時30分からいちき串木野市市制20周年記念式典出席。
10月12日は8時30分から伊佐市民スポーツ大会。10時から鹿児島県作業療法学会公開講座の出席し来賓あいさつ(伊佐市文化会館)。
10月14日は6時から早朝経営塾。10時30分から九州治水期成同盟会第2回要望会出席(福岡市)。
10月15日は11時から第2回伊佐市社会福祉大会実行委員会協議。19時より湯之尾神舞練習。
10月16日は13時30分から鹿児島県国有林野事業所在市町村長有志協議会出席(鹿児島市)。
10月17日は16時から滋賀国民スポーツ大会カヌー競技200ⅿ優勝の伊佐農林高校2年生山下大翔さん、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)カヌー競技入賞の崎山唯さんからの表敬訪問。18時から第18回自治労伊佐市職員労働組合定期大会に出席し、来賓あいさつ。
10月18日は8時15分からあゆみ未来こども園運動会。9時15分から伊佐農林高校体育祭。10時15分からみどり認定こども園運動会。13時から伊佐市青少年健全育成大会・伊佐さわやかあいさつ運動推進大会出席。
10月19日は9時から第77回鹿児島県民スポーツ大会カヌー競技開会式出席(菱刈カヌー競技場)。9時30分から湯之尾小学校運動会。10時15分から大口酒造新焼酎まつり参加。11時から羽月西小学校運動会。
10月20日は8時30分から鹿児島県防犯功労者表彰、九州管区防犯功労者表彰伝達式(伊佐湧水警察署)。9時30分から第137回九州市長会(宮崎市)出席のため出張。
10月21日は第137回九州市長会(宮崎市)。
10月22日は9時から伊佐湧水消防組合職員採用2次試験(面接)。13時30分から伊佐市社会福祉大会第2回実行委員会。16時から伊佐北姶良火葬場指定管理審査結果についての報告。19時30分から湯之尾神舞練習に参加。
10月23日は8時から消防課長会。9時30分から伊佐湧水消防組合職員採用について協議。13時から第27回全国農業担い手サミットinかごしま全体会に出席(鹿児島市)。18時から全国農業担い手サミット姶良伊佐地域情報交換会(霧島市)に出席し、全国各地の米・畜産農家との情報交換をすることができました。
10月24日は9時から伊佐市役所職員採用2次試験(面接)。18時30分から県民スポーツ大会選手団解団式出席。今回伊佐チームの成績は大変優秀で感謝の気持ちを伝えました。
10月25日は9時30分から日置市市制20周年記念式典に出席。13時からVリーグバレーボールチームフラーゴラッド(伊佐市はサブタウン)と大同特殊鋼との開幕戦を観戦(霧島市ユピテルアリーナ)。その後のスケジュールの関係で2セットだけを観戦しました。結果は3-1で勝利しました。この開幕戦では、㈱ユピテルの安楽憲彦会長(伊佐市出身)のご配慮で伊佐市の子どもたちを招待してくださり生のプレーを伊佐の子どもたちは観戦することができました。安楽憲彦会長は子どもたちの教育にご尽力いただいており本当に感謝しかありません。15時から大口電子㈱秋祭りに出席し、来賓あいさつと鏡割りに参加させていただきました。昨年までは8月末に行われていましたが、猛暑の夏の時期を避けて「秋祭り」として開催していただきました。地域の方々や社員の皆さんのご家族等、多くの人で賑わいました。毎年盛大に地
域貢献をいただいていることに感謝しかありません。私も最後まで楽しい時間を過ごさせていただきました。
10月26日は市内各小学校の運動会が行われ、8時30分から曽木小学校から大口東小学校、大口小学校、牛尾小学校、そして最後は山野小学校の運動会に参加しました。特に牛尾小学校と山野小学校では地域対抗玉入れ競技に参加させていただき楽しい時間を過ごしました。その他にも南永小学校、本城小学校、菱刈小学校も開催されましたが田中副市長に参加してもらいました。
10月27日は9時30分から伊佐市社会福祉協議会野村会長来室。10時30分から九州治水期成同盟連合会第3回要望会に出席するため東京出張。16時30分から18時まで意見交換会(国土交通省)に出席し、川内川上流地域の現状と対策について現状を説明し予算等の要望を行いました。
10月28日は7時から地元選出国会議員の皆さんと朝会。7時45分から意見交換会。10時から12時まで要望会に出席しました。
10月29日は11時から道路4期成会合同鹿児島県要望会に国道267号改良促進期成会長として出席し、道路改良に対する要望活動を行いました。15時45分から12月補正予算協議。19時から湯之尾神舞練習に参加。
10月30日は鹿児島県企業立地懇話会に出席するために東京出張。10時から㈱ユピテル本社訪問。14時から鹿児島県企業立地懇話会に出席し企業誘致と企業版ふるさと納税のお願いのPRを行いました。
10月31日は9時30分から住友金属鉱山㈱本社を訪問。11時から㈱ピスティ、㈱SANKYO訪問。13時から㈱三栄訪問。今回の企業誘致や企業版ふるさと納税、伊佐市にゆかりのある各社訪問で、多くの手応えを感じることができました。
最後に、現在、市庁舎建設は骨格となる鉄骨が組み立てられ、市民の皆さんにもイメージを膨らませていただけるようになったと思います。来年9月末の完成に向けて各企業をはじめ市の担当職員も頑張っていますので、工事終了まではまだまだご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
また、今年の米の生育状況は、例年より実入りが多いようで嬉しい反面、高温障害により傷んだ場所も見受けられるようです。JA北さつまの先渡し価格は、昨年よりも高い価格を提示していただいているため、農家の方々にとっては嬉しいところもあるのですが、来年以降の状況が不透明であることから私たちも不安も感じています。何としても農家の皆さんが意欲を無くさないで喜んで生産活動を続けてもらえるように、私たち行政も農家の皆さんと一緒になって状況を注視しながら有効な活動を展開していかなければと思っています。
伊佐市制の推進に対して、今月も皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。そして、私の拙いメールを今月も読んでいただいてありがとうございます。感謝!
「笑顔」と「感謝の心」のあるところには、「しあわせ」が生まれると言われますのでこのことを心掛けながら今月も「ありがとう」と「笑顔」いっぱいで頑張りたいと思います。
- こんな時には?















