夏の伊佐市は楽しいことがいっぱいです!
2009年07月01日
”青田風早苗はすでに少女です -新-” 黄金の秋もいいのですが、7月の伊佐の田んぼの風景が私は一番好きです。6月にほぼ田植えは終りましたが、その頃はまだまだ頼りない早苗でした。根がかっちゃくしているのかさえも気になり、風が吹くとかわいそうなくらい水に沈みそうでした。夏至前後の長い一日の太陽の光を十分に浴びながら見る見るうちに成長してきました。7月中旬ごろになると青々としたまるで緑の絨毯のようでしょう。どんなに風が吹いても雨に叩かれても大丈夫です。♪雨にも負けず 風にも負けず (雪・・) 夏の暑さにも負けぬ、丈夫な体を持ち・・♪、宮沢賢治を思い出す風景です。梅雨末期の大雨や台風、真夏の旱魃(かんばつ)を心配する一方では、日照不足など心配なこともありますが、今成長しつつある少女がたくましく育ってほしいと願っています。青田風にそよぐ様は人間の五感まですがすがしくしてくれます。
川内川の大いなる恵みを受けながら、稲作をはじめいろいろな農作物の生産に励んでいる伊佐に、悩ましい問題が降りかかる懸念が出てきました。それは〝産業廃棄物最終処分場〟の問題です。それは隣の湧水町恒次(つねつぐ)という場所に、民間の会社が建設する計画が進みつつあります。恒次という場所は伊佐市川南と隣接し、川内川に処理水は流されるということになります。会社は鹿児島県への建設に関する協議書を提出しましたので、私たちは今後の動きに敏感になっているところです。私たちは6月15日に鹿児島県へ慎重に対応なされるように申し入れをしました。県議会議員のご案内で、市議会や住民代表とともに県庁を訪れ、直接伊藤知事に面会し、強く伊佐市民の声を届けました。市議会が住民や各種団体から出されていた「建設反対の請願書」を6月23日に可決、意見書採択されたのを受け、議長・文教厚生委員長と一緒に翌24日にさっそく湧水町長を訪ね、慎重な対応をお願いしました。26日には下流域にあたるさつま町も訪問し、町長と議長に直接お会いし協力をお願いしました。
今後も県当局に対して情報の共有をお願いし、伊佐市の立場を主張していきます。農作物や住みやすい環境を地域の特性と考え、売り出し・PRしていくなかで、この産業廃棄物最終処分場問題は風評公害の恐れがあるものと認識しています。民間だけで作る処分場の信用や将来の不安感は否めません。公共関与型の処分場であっても住民の不安や反対があるのが普通です。ましてや民間単独でとなると、どこまで情報が正確なのかもわかりません。隣接町ではありますが市町境を接しているところに建設され、処理水が川内川に流されるということは、行政区域こそ違いますが、生活実態としては自分のまちと同然です。
昨今の行政は広域行政により住民サービスの向上や安心・安全に寄与してます。介護保険や消防行政、ごみ処理施設運営など多岐にわたっています。県が市町村に意見を求める場合にしても、当該市町村の考えだけでなく関連市町村の意見も当然求めるべきと思いますし、そのように主張していきます。伊佐市は国道が3線交差し、県道や広域農道も湧水町とをつないでいる交通の要所でもあります。川内川だけでなく生活や経済活動の全てが広域化の中で関連しています。故郷で起きつつある懸念を皆さんに報告する7月の挨拶になりました。これからも故郷に関心を持っていただき、ご指導・ご支援ください。
さて、7月は夏休みに入りますし、夏祭りの季節でもあります。25日、伊佐市商店街は昼間のパレードやお神輿、夕方からの市民総踊りで賑わいます。例年前夜に行われていた花火大会は、今年は8月の湯之尾河畔の花火大会に統一されました。それぞれお楽しみください。また、六月燈が神社のあるところや校区でおこなわれます。12日に湯之尾神社、18日郡山八幡神社、秋葉神社、19日恵比寿神社、諏訪神社(牛尾)、20日保食神社、西原八幡神社、25日愛宕神社(平出水)、26日本城小、白木神社、27日白木神社本殿開帳、28日羽神社、などが予定されています。8月にはそのほかの校区や神社でもありますので来月ご案内いたします。特別に今年は海音寺潮五郎財団のご支援をいただき、木ノ氏・飛諏訪神社で人吉と伊佐の少年剣道大会をすることになりまし た。来年に新納忠元公没後400年記念行事をしますので、その関連事業として剣道大会をすることにしました。大将戦として市長同士の対戦が組まれていますので大変です。わたしは今まで剣道というものをやったことがなくて、還暦の手習いで職員から剣道のイロハを習っているところです。勝ち負けによっては、これで領地が変わるのではないかと心配しています(笑)。人吉市長は曽木の滝がほしいと言われ、私は人吉城かなぁーとお返ししています(笑)。
夏休みは楽しいことでいっぱいの伊佐市でありたいと思います。帰省なさる絶好の機会でもあります。伊佐市は医療・福祉・介護が充実し、農林漁業を中心として、自然環境に恵まれた子育てしやすい町を理想とし、定住促進施策を重要課題として取り組みつつあります。榎木孝明さんの映画「半次郎~桐野利秋風伝」のロケも現場準備の段階に入ってきました。市役所も連絡係を置いて全面的に協力します。帰省の際には地域振興課にお問い合わせください。このように楽しいことをお伝えできることも梅雨末期の災害がないことが一番の条件です。危機管理をしっかりしながら災害が起きないことを祈って今月のご挨拶とします。
クラス会 途切れぬカラオケ 紫陽花忌
再会は 還暦となり 七夕夜
ふるさとの なまりあふれて 夏は来ぬ -新-
- こんな時には?