新年度が始まりました!
2010年04月01日
今年の桜は開花が例年より2週間ほど早く、4月になって葉桜へと変わりつつあります。桜の名所百選の忠元公園も例年なら4月の上旬まで楽しむことができますが、今年は新緑が早まりそうです。先月の桜まつりは桜の下で野点(のだて)などを催し、静かに花びら舞う中でのすばらしいひとときを過ごしていただけたかと思います。先月の21日から28日までは"伊佐桜芸術週間"と銘打って若者がイベントのすばらしいコーディネートをしてくれました。発想の斬新さに驚き、誰でも考えつきそうですが、コロンブスの卵的発想でしたので、紹介したいと思います。
彼らが自費で製作したポスターがすばらしい。桜の花びらを形取った一枚一枚にイベントを紹介しています。もちろんポスターはピンク色です。21日に3中学校合同吹奏楽「伊佐の芽コンサート」、22日がクラシックコンサート「日本フィル金管五重奏」、27日に映画2本、「ゆずり葉」・「未来の食卓」と和太鼓「桜太鼓解散ライブ」、そして28日は忠元公園桜まつりでの野点。夕方はバレエ「ジゼル」でした。5枚の花びらに見事にアレンジした案内ポスターは目を引きました。
"100選の桜たちと芸術へ出逢いに伊佐にいらっしゃいませんか?"と呼びかけるポスターで、なんともいえない遊び心とセンスを感じました。欄外には文字は小さいものの、上記以外の3月の催し物を紹介してありました。その中で、22日鹿児島宝山ホールでおこなわれた、世界のトップジャズコンボとファッションショーのコラボレーションの紹介には目をみはりました。そこに紹介されている"Quantize(クオンタイズ)"は伊佐市出身の若い2人組で、最近注目されているデザイナーです。
昨年から地元TV局のMBCが取材を続けているQuantizeは注目度が高く、時々番組の中で紹介されます。市としても一緒に何かできないかと思い、先日市のイベント等で着る半被と、PRレディの制服をデザインしてもらい、できあがったばかりです。白黒のモノトーンで竹之内直記さんの版画をモチーフにしたものです。他の自治体のカラフルで賑やかなデザインと違い、シンプルさが特徴です。私も忠元桜まつりで着てお披露目をしました。
若者が活躍・活動すれば、まちは活気づきます。"桜芸術週間"に伊佐を訪れた人は小さなイベントから大きなイベントまで数えきれないくらいの人々でした。桜まつりでは車の渋滞も起きてしまい、ご迷惑をかけました。人数の少ないイベントも内容の濃さに感動の涙でした。最後の「ジゼル」は伊佐市文化会館大ホールを満席にするほど、"桜芸術週間"有終の美を飾るにふさわしい舞台でした。鹿児島県バレエ協会の皆様に御礼申し上げます。白鳥五十鈴様にとっては特別な思いの伊佐市(旧大口市)文化会館だったそうです。ありがとうございました。
"散る桜残る桜も散る桜"、いつかは桜も花吹雪となって散ります。賑やかだった花見やロマンチックな夜桜など、それぞれの楽しい思い出を今年も残してくれました。中でも印象的な姿に出会ったのが、高校生のボランティアでのゴミ拾いでした。単なるボランティアではなく、"桜芸術週間"の中心的役割を果たした若者が、チケット売り上げの一部を地元の商品券に変え、高校生の活動に渡し、それを地元で使うエコマネーに近い仕組みを取り入れたことです。環境を次世代と考える仕掛けに感心しました。
4月は出会いの時でもあります。新入生や新しく市民になる人など、新鮮な初々しさが感じられます。市役所窓口も時間外の受付など市民サービスに努めています。お気軽にご相談ください。各地区の行政説明会も12日が西太良と羽月、13日が菱刈、14日が山野と大口の順で説明してまいります。また、集団健診が始まりますので、詳細なことは事前のお知らせをご覧ください。14日から18日までが菱刈総合保健福祉センターまごし館、19日から30日までが大口元気こころ館での実施です。とても重要な健康チェックの機会ですので必ず受けてください。
市民の皆様が健康で安心してお過ごしになることをいつも願っています。新年度になり、気持ちも新たに一つひとつの事業や施策に取り組んでまいります。いろいろな場面で皆さんのご協力をお願いすると思います。市民参加の行政を目指します。職員数は少しずつ減少していきますが、市民の皆様へのサービスが落ちることの無いように留意してまいります。これからの新しい出会いのご縁も大切にしながら、企業誘致や定住を促進するための努力をいたします。皆様からのさまざまな情報をお届けいただければ幸いに存じます。今月も私の拙文・拙句(花5句)をお読みいただきありがとうございました。
花日和 野点に時も 止まりしか
再会も 時の長さに 花明かり
夜桜や 二人の影が 消えていく
別れよし 出会いなおよし 花吹雪
引越しの 荷解く間なく 花宴 -新-
- こんな時には?