【終了しました】 平成23年度「表現・コミュニケーション能力向上講座」を開講します。
2011年04月22日
日本経団連(日本経済団体連合会)が毎年実施している、「新卒採用に関する日本経団連企業会員へのアンケート」(2010年4月公表分)で、採用選考時に重視する要素の第1位は2004年から2010年まで7年連続で「コミュニケーション能力」という結果が出ています。これは、社会の少子高齢化・多様化・多文化・国際化が進むなかで、自己と他者との「違い(個性)」をすり合わせ、より良い結果を導き出すことが求められているからであると考えられます。
画像「演劇ワークショップ」(平成20年1月、菱刈環境改善センター、講師:劇団きらら)
このように、社会の変化に対応し解決する方策のひとつとしてコミュニケーション教育の必要性が高まっており、近年、全国各地で演劇の参加型文化体験事業(ワークショップ)を通じたコミュニケーション能力育成・向上のための実践的な取り組みが行われ始めています。
また、国においても、文部科学省が中心となり平成22年度から「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業」に試験的に取り組み始めており、今後さらに推進する方向性を示しています。
伊佐市においては、本年度の最重要課題に「安全安心・定住の促進」が位置づけられており、今後、市民が移住者を受け入れ共生していくうえで、コミュニケーション能力の向上が必要とされるようになると考えられます。
ついては、地域社会の多様化や国際化が進むなかで、他者との「違い(個性)」を理解し認め合うコミュニケーション能力を育成する「表現・コミュニケーション能力向上講座」を実施することで、これからの時代に必要な「生きる力」の育成を図ります。
平成23年4月 伊佐市教育委員会
プログラム
回数 |
日程(平成23年) |
タイトル |
講師(敬称略) |
会場 |
1 |
6月19日(日) 終了しました |
劇団きらら (熊本市) |
伊佐市文化会館 小ホール |
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2 |
7月10日(日) 終了しました |
泊 篤志 (北九州市) |
伊佐市文化会館 小ホール |
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3 |
7月29日(金)~ 30日(土) 連続2回講座 終了しました |
劇団こふく劇場 (宮崎県都城市) |
伊佐市文化会館 |
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4 |
8月21日(日) 終了しました |
劇団ゼロソー (熊本市) |
伊佐市文化会館 |
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5 |
12月11日(日) 終了しました |
劇団きらら (熊本市) |
伊佐市菱刈環境改善センター 多目的ホール |
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6 |
12月25日(日) 終了しました |
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平田 オリザ (東京) |
伊佐市菱刈環境改善センター 多目的ホール |
※ 平成23年4月22日現在の情報です。内容等は変更になる場合もあります。
※ 参加者募集は各回ごとに随時、個別に行います。
※ 講座内容の詳細は、随時公表していきます。
【講師紹介】
1、5回目講師 劇団きらら 〔熊本〕
熊本市を拠点に演劇公演、イベント・CM出演の活動を行なう。
また、代表・池田美樹氏を中心に“自己表現ワークショップ”を多数開催。ゲーム形式で楽しみながら、自然にコミュニケーション能力を培い、自己表現力を高める内容が企業や学校、生涯学習の分野で好評を得ている。日本赤十字社熊本県支部新人研修、熊本学園大学ホスピタリティマネージメントコース講義など。
2回目講師 泊 篤志 氏 〔北九州〕
福岡県北九州市を拠点に全国的に活動を展開する劇団「飛ぶ劇場」の代表。劇作家・演出家。1997年、『生態系カズクン』で第3回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。1999年、『IRON(アイアン)』が第44回岸田國士戯曲賞最終選考(6作品)にノミネートされる。
また、北九州芸術劇場の学芸ディレクターとして育成・普及事業に従事するほか、全国各地で戯曲講座・参加型文化体験事業の講師を務めている。
3回目講師 劇団こふく劇場 〔宮崎〕
宮崎県都城市を拠点に全国での活動を展開する一方、宮崎県内の二つの町(門川町・三股町)の文化会館のフランチャイズカンパニーとして、こどもたちとの作品づくり、ワークショップ、町民参加作品の創作など、教育・普及活動の一端を担ってきた。
また、2007年からは障害者も一俳優として参加する作品づくりをはじめ、質の高さ、活動の社会的な広がり、その両面から高く評価されている。
代表の永山智行氏(劇作家・演出家)は、2006年に財団法人宮崎県立芸術劇場の演劇ディレクターに就任し、宮崎や九州から世界へ発信する劇場を目指し活動している。
4回目講師 劇団ゼロソー 〔熊本〕
熊本市を拠点に全国で活動を展開。代表・河野ミチユキ氏(劇作家・演出家)は、演劇・絵画など多様な表現活動を展開するほか、子どもミュージカルの演出や、表現ワークショップの講師、数々の舞台作品の舞台監督を務めている。
平成21年度には(財)熊本県立劇場の推薦で演劇アウトリーチによる地域交流プログラムを作成する(財)地域創造主催「リージョナルシアター事業」に参加。
6回目講師 平田 オリザ 氏 〔東京〕
1962年東京生まれ。劇作家・演出家、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授、劇団「青年団」主宰、こまばアゴラ劇場芸術監督、東京芸術文化評議会評議員ほか。
1995年「東京ノート」で第39回岸田國士戯曲賞受賞。2003年「その河をこえて、五月」で第2回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞。フランスを中心に世界各国で作品が上演・出版されている。
その演劇ワークショップの方法論は、2002年より中学校の国語教科書(三省堂)にも採用された。
演劇の力を活用したコミュニケーション教育に造詣が深く、平成22年度に文部科学省から募集があった「児童生徒のコミュニケーション能力の育成に資する芸術表現体験事業」には深く関わっている。
《主催・お問い合わせ先》
伊佐市教育委員会 文化スポーツ課
電話:0995-22-6320(伊佐市文化会館内)
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