災害派遣の報告(第2陣)
2011年04月22日
私たち第2陣は、4月13日から20日まで、第1陣のあと
を引き継ぎ、南三陸町での支援活動を行ってまいりました。現地
の状況等については、随時報告される第3陣からのメールや、新
聞・テレビでの報道等のとおりですので割愛させていただきます
が、ライフラインにおいては、水道の復旧が遅れているなど、未
だ不便な生活を続けていらっしゃる状況です。また、日々少しず
つではあるものの、自衛隊などによるガレキの撤去も進んでいま
す。
私たちはそれぞれ、スポーツ交流村に設置された役場仮庁舎内
で、危機管理課(災害対策本部)での電話や問い合わせへの対
応、町民税務課での来庁者への応対、保険福祉課での避難者台帳
の整備・安否確認対応、上下水道事業所での給水活動等に従事し
てきました。伊佐市以外にも、国土交通省、自衛隊、宮城県、東
京都、関西広域連合(関西の自治体からの派遣職員の組織)
等々、さまざまな団体が応援に入っています。そのなかで、第1
陣の報告にもあるように、多くの職員が犠牲または行方不明の状
況にあるなか、残された役場の職員が、家族や友人を失った悲し
みを表に出すことなく、まちの復興に向け、懸命の努力をなさっ
ています。私たち自治体職員には、現地の職員が本来業務に専念
できるよう、環境を整えてあげることが大変重要であると感じま
した。
任務も終盤にさしかかった頃、危機管理課長から次のような言
葉をいただきました。「今回の震災以降は休む間もなかった。母
親を亡くしたが忌引きをとることもできず、子どもたちの卒業式
にも出席できなかった。しかし、昨日は少しの時間の休暇をもら
って子どもの編入試験に同行することができた。考えてみれば、
いつの間にか伊佐市さんに任せて職場を離れることができるよう
になっていたのかな。」と。何気ないひとことでしたが、偽りの
ない本心からの言葉であると思うと、伊佐市への信頼を感じ、た
いへん嬉しく、本当に支援派遣の甲斐があったと感じた瞬間でし
た。復興にはまだまだ時間がかかりそうですが、帰途に着く際に
は、もう一度ここにもどってきて、見事に復興した南三陸町をこ
の目でみたいと、強く思いました。遠い伊佐市からではあります
が、一日も早い復興を願い続けていきたいと思います。
平成23年4月
第2陣 若松 学 兵底 透 下田 竜二
横山 一博 向囿 和久 段 勇樹
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