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災害派遣の報告(第7陣)

2011年05月27日

     南三陸町へ向かう車中にて突然に広がる瓦礫と化したまちの姿を目の当た

   りにしたときのゾクゾクする感じ、全方向から迫ってくる被災地の状況が

   中を包みこみ、息が苦しくなる・・・新聞やテレビでの写真や映像で見るも

   のとは全く違う感覚に圧倒された。

   派遣された南三陸のまちでは、毎朝5時からウォーキングを班の皆と行い、

  被災地と向き合った。朝から瓦礫やごみの片付けや給水所に向かう住民の方

  とのあいさつに、そして「ボランティアの方?どこから来たの?気をつけて

  がんばってね。ありがとう。」の言葉に勇気と元気をもらった。避難所にも

  なっている宿舎で、子どもたちの元気な笑顔に未来を感じることができた。

   配属された危機管理課では、避難所の状況把握や関係者等からくる電話対

  応、事務連絡調整などを行ったが、職員の皆さんの懸命な仕事ぶりやその明

  るさに「前に進むために、みんなでがんばろう」といった無言のメッセージ

  を受けた。水道施設や水源地が被災していることから、職場などでは給水が

  重要な役割を持つ。私たちはトイレの清掃や管理などを行ったが、仮設トイ

  レを流す水や手洗いの水は給水所からポリタンクで一日何度か汲みに行き、

  補給を行った。水道を当たり前に使える「普通の」生活のありがたさと、水

  の大切さを痛いほど感じた。

   第1陣の派遣の頃よりも被災地での住民生活は落ち着きを取り戻し(当然、

  私たちの普通の生活とはかけ離れた不便できつい状況ではあるが)、次

  のステップである「復興」へとシフトしていると感じた。土日は瓦礫の片付

  けなどに皆で取り組み、「明日のために」動いておられる。

   私たちのこれからの支援も、南三陸町の皆さんをはじめ今回の震災で被害

  を受けた地域の「明日」や「未来」に向けて、「何ができるか」を思い、行

  っていく事が大事だと感じた。

   モノクロの瓦礫の中に咲き、綿帽子をつけたタンポポの花が印象的であっ

  た。(西)

 

   南三陸町役場の仮庁舎内では、地元南三陸町の職員に加え、全国各地から

   派遣隊が各部署に配属され、それぞれが休む間もなく業務に従事されており、

   同じ目的で頑張っている強い仲間意識を感じました。 私が配属された保健

   福祉課の職員から伺った話を御紹介します。『今回の震災で、我々は4つの

   ダメージを受けた。1つ目は地震。2つ目は津波。そして、3つ目はマスコ

   ミからのダメージ・・・。たとえば避難所の取材の際に、被災者へ「一番困って

   いることは何ですか?」と尋ねると、「紙おむつが足りなくて困っています。」

   と答える。南三陸町では被災者への対応ができていない・・・と報道され、報道

   を見た方々から役場へブーイングの電話が来る。一部の情報で、完全に悪者

   扱いされ、それと同時に、全国から紙おむつが膨大な量で送られて来て、需

   要量を超え保管にさえ困る状況があっても、せっかくの好意を無駄にしてい

   る・・・とマスコミにまた叩かれる。4つ目はボランティアからのダメージ。ボ

   ランティアを募集したところ、想定以上に集まってくださったが、それぞれ

   自分がやりたい内容を主張し、お願いしたい肝心な仕事にはなかなか応じて

   いただけない。当然彼らから不満の声が上がり、南三陸町はボランティアを

   拒否したとか対応が冷たいなどと叩かれる。おかげで一段と精神的にまいっ

   てしまう、精一杯頑張ってはいるのに』。断片的な情報源に基づく報道の危

   険性や、複雑な現地事情や地元職員の苦悩の一端を垣間見た気がしました。

   また、瓦礫の中でドラム缶を並べて営業を再開しているガソリンスタンドの

   傍らに、『津波のバカヤロー!でも負けねえど!』と書かれた手製のベニヤ

   看板があり、被災者様の強い不屈の精神に感動したことが今でも忘れられま

   せん・・・。

    今回の災害派遣での経験を通じて、危機的状況下での行政の責任や地元公

   務員としてのあるべき姿等を学ばせていただきました。南三陸町だけでなく、

   東日本大震災による被災地の復興再建については数年で成し遂げられるもの

   ではありませんが、国や自治体等が住民と力を合わせて頑張ることで、一日

   も早く被災地の皆様方に心からの笑顔が戻ることを願ってやみません。(田原)

 

 

   今回、派遣職員の一員として参加させていただいたのですが、復興が一歩

  一歩着実に進んでいるとは言え、被災者の仮設住宅の早期な確保や水道の復

  旧、市街地や幹線道路・公共の交通機関の復旧など、いろいろな問題点が山

  積みされており、まだまだ時間がかかるのではないだろうかと思います。

   しかし、そのような状況の中でも、被災者の方をはじめ、地域住民の方や

  ボランティアの方、また消防や警察・自衛隊・役場の職員等いろいろな方が、

  本当に一生懸命にそして明るく前向きに頑張っていらっしゃいました。その

  ような姿を見ていると、一日一日を大切にして今出来ることを精一杯頑張っ

  ていかなければならないと感じました。

   今回の派遣につきましては、南三陸町の方を始め、多くの関係者の方々に

  ご迷惑をおかけしたと思いますが、私にとっては貴重な経験となりました。

  今回経験したことを今後の人生にひとつでも多く生かしていきたいと思いま

  す。また今後も被災地の方に出来る限りの協力をしていきたいと思います。

  関係した多くの皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。(萩峯)

 

 

   私の配属された町民税務課には、多くの被災された方々が来られました。

  財産をすべて失った方、家族や友人を亡くされた方、とても言葉には言い表

  せない現実がありました。

    よその町から突然やって来て、初めての土地での町民の方々とどのように

   接遇すればよいのかわからずに、最初は緊張の連続でした。とくに余裕を持

   って、大きな心で、誠実に接遇することを心がけておりました。体力と精神

   力を、最大限に活かしても足りないほどの緊張感がありました。

   被災してから2か月が過ぎた時点でも、まだまだ復興にはほど遠い状況で

  した。職員の皆様も、心も体も限界を超えた状態で業務にあたられているよ

  うでした。私は、たった7日間だけでも、相当な疲労を感じましたので、現

  実は想像を絶する状況にあるのを感じました。私がやった事など、何の役に

  も立たなかったかもしれませんが、私にとっては、大変多くの経験をさせて

  いただきました。これからも引きつづき、被災地のすべての皆様の幸福を、

  心よりお祈り申し上げます。(植木)

 

 

   少しでも何かお役に立てることができないだろうか という想いだけで、

  希望した災害派遣でしたが、報道で見ているのはごくごく一部の光景であり、

  行くところ行くところで凄惨な光景を目の当たりにすると、出てくる言葉も

  なく口数も減り・・・何もできない自分の無力さをつくづく実感しました。

  自分にナニができるのか、ナニがしたかったのか、ナニができたのか、帰っ

  てきた今も自問自答です。

   自分達が大変な状況であるにもかかわらず、「ありがとう」「おつかれさ

  ま」と、こちらを気遣ってくださる被災地の方々の強さと温かさを感じるに

  は短期間ではありましたが、十分な時間でした。自然の前では無力かもしれ

  ませんが、それに立ち向かう人間の力・想いには凄いエネルギーがあること

  を、被災地に行き、自身の目で見、ヒトと接することで、いろいろな方々の

  複雑な想いを含めて感じることができました。今後このような災害が起こら

  ないことが一番の願いですが、日常の業務を含めこの経験が少しでも活かせ

  るよう、被災地に対してもこれからもお手伝いできることはないか考えてい

  きたいと思います。(濱島)

 

                           平成23年5月

 

 

          第7陣  西  直樹  田原 俊郎  萩峯 利生

               植木裕一郎  濱島 洋子

 

    【関連記事】

     *宮城県南三陸へ第7陣出発(職員等派遣について)(5月18日)

     *派遣職員「第7陣」帰庁(5月27日)

 

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